それあれじゃない?本気汁ってやつじゃ…

以前付き合っていた彼とは、彼の親が原因でわかれました。
当時、私は25歳。彼は30歳で、5歳差でしたが……彼の両親はふたりとも、もう60歳くらい。それで、早く子供が欲しかったんだと思います。
結婚してもいないのに、顏を合わせるたびに「早く孫が見たいわ~」などという彼の母親に、正直めんどくさいなぁとは思っていたのですが……。
ある日、普通に夜の営みがあった日のことです。
彼はきちんと避妊してくれる人だったため、お互いの服を脱いで、勃起した時点ですぐにコンドームをつけていました。

セックス自体はとても短時間で終わっちゃう人だったので……前戯が丁寧っていうよりは、とにかくクンニ。これが、女性を濡らすには一番手っ取り早いですもんね。

私もクンニされるのは大好きだったので、その日もいつものようにクンニをしてもらっていました。
クリトリスがすごく弱いので……舌でつんつんとつつくようにされると、あっという間に大きくなっちゃいます。
ムクムクっとしてきたところを、指でそっと皮を剝かれて直に舐められたら、もう腰が勝手にびくんびくん揺れちゃうくらい気持ちよくって。

「中も触って?」
と、股間にうもれている彼の髪を撫でながら言うと、彼が指をゆっくりと挿入してきました。
直にクリを舐めながらのGスポット責めは、本当に、お漏らししちゃいそうになるくらいの快感。

すぐにどろどろになっちゃって、早く大きくて固いので擦ってもらいたい……と、体を起こして、ゴムの上から彼のをフェラ。
ゴム特有の臭いに、うっ…ってなりましたが、私のあそこも一心不乱に舐めてくれるので、お返ししなきゃ…って気持ちで、唇をすぼめて締め付けて頭を上下に動かして……。

「もういいよ、入れよう」
そういわれて、自らベッドに横たわって足を開き、彼のものを受け入れました。
すぐに彼がピストンを始めて……奥を突かれるのが大好きな私は、無意識のうちに自分で腰を浮かせて、奥をついてとねだっていました。

ほんの数分ですが、ピストンして……「そろそろイくかも……」と彼がつぶやいて。私はまだイきたくなかったのですが、彼に合わせて「わたしもっ、もぅ……」と、イくフリをしました。
イケないわけではないのですが、そのときは、ちょっと早すぎたんですよね。



で、彼の体がびくんっ!と震えて……中に、体温よりもほんの少し暖かい感覚が。
ぎょっとして、彼の腕の中から這い出して、あそこに指を入れてみると……指の間から、どろっと白い液体が。

「どうして?!避妊してたのに??」
「いや、それあれじゃない?本気汁ってやつじゃ……」
なんていってはぐらかしてくる彼。
また私のことを押し倒して、柔らかくなったペニスの先を、私の乳首に擦りつけたりしてきて……なんだかんだいちゃいちゃして、寝たのですが。

後日彼のお母さんとごはんにいったときに、
「楽しみね~。もう1週間もしたら、結果が出るんじゃないかしら?」
って、わけのわからないことを言い出して。

「なんの結果ですか?」って尋ねたら、
「だって、○日に生でセックスしたんでしょ?○日くらいには妊娠検査薬でわかるんじゃないかしら。いつもいつも避妊してるみたいだったから、あの子に、生でセックスして妊娠させちゃいなさいって私がアドバイスしたのよ~?妊娠したら、晴れて結婚ね!行き遅れなくてよかったじゃない!!」
って、白昼堂々と、おしゃれなカフェでそんなことを言われて、茫然。

頭にきて、すぐにその店を飛び出して、彼の職場へ怒鳴り込み。
「ちょっと!!どういうことっ?」
って怒鳴ったら、彼が、
「母さん、俺の部屋にくるたびにゴミ箱漁ってたみたいで。ちゃんと処理してあるゴムみて、「生でヤって妊娠させちゃいなさい!早く!」って言われてさ……実は父さんが病気みたいで、もうそんなに長くないかもしれないから…孫みせてやりたくて」
とか、しどろもどろに言うんです。

彼の実家はすぐ近くだったから、尋ねていったら、お父さんはぴんぴんしてる。
彼と、お母さんの言い分を伝えたら、
「本当に申し訳ない……自分は病気でもなんでもない、健康体だ。ふたりにはきつく言っておくから」
と謝ってくれました。

気分が悪かったので、その後すぐ自宅マンションに帰宅。スマホに何枚かあった彼の写真をプリントアウトして、1階エントランスのところにいつもいる管理人さんに
「元交際相手なんですが、ストーカーされて困ってる。この人が来ても入れないようにしてください」
と伝えておきました。

あれから彼の顏はみていません。妊娠もしていなかったようで。
でももしあのとき妊娠していたら……彼のお母さんの本性を知らずに結婚していたら、と思うと、ヒヤッとしますね。