ドSな店員に強引に迫られて腰が抜けちゃった私

友達がよく行くという小さな居酒屋に行きました。
何でも店員さんの1人がすごくノリのいい男前らしい。

女友達(Aちゃん)と2人でいざ入店。
日曜日でしかも開店直後だったこともあり、私たちが最初のお客さんだったみたい。
入ると小さい店内にカウンターがあって、奥にはテーブル席が少し。
ほんとに小さいお店だった。
数分後に遅れて男友達(B君)も入店。
3人でカウンターに座って話し始めた。
超貧乏な私はジンジャエール、友達2人はチューハイを頼んだ。

私以外の2人は店員さんと面識あり。
Aちゃん、私、B君と並んで座って、カウンターの向こうで私らの話を聞いて笑いながら相槌を打っていた店員のヨシさんが、「真ん中の子、初めて見たけど名前なんて言うの?」って聞いてきた。
私もかなりノリのいいほうで、すごくテンション上がってて、「まゆでーす」みたいなノリでやり取り。

ヨシさんは、私より一つ年上の24歳。
確かに男前で、客商売なだけに女の扱いは抜群・・・と言ったところでしょうか。

「まゆちゃんはお酒飲まないの?」

「お金ないんですよ」

なんて笑って話してたらヨシさんが、「内緒で出してあげる」って言ってくれて。

「そんなの申し訳ないですよ!」って断ったんだけど、ロックで芋焼酎を出してくれた。

ヨシ「はい、どうぞ」

私「ほんとごめんなさい・・・」

ヨシ「いいよ!ロックでよかった?」

私「何でも飲みます!弱いけどw」

ヨシ「んじゃ、もし酔ったら俺が持ち帰ってあげる!」

芋焼酎を飲みながら話に花を咲かせる友達2人とは裏腹に私はぐったり。
ふわふわして気分はいいんだけど、話に相槌打つので精一杯。
これは危険と思い、ヨシさんにお水を頼みました。

ヨシ「はい、お水、大丈夫?まゆちゃん」

私「大丈夫です!美味しいです~、この焼酎!」

A子「まゆ、顔が真っ赤だよ~!」

B君「まゆ、飲むといつもこんな顔になるよなw」

私「いや、意識ははっきりしてるんですよ、ほんとに」

ヨシ「そっかそっか、それならいいんだ」

ヨシさんがそう言って、私の頭を撫でてくれました。
それから2人とヨシさんは性癖の話をしだして・・・。

B君「俺は結構Mッ気あるかもw」

A子「そうなの?でも男はどっちも持ってるって人が多いよね」

こんな感じで話してたんですが、私は聞く一方。
するとA子がいきなり私に向かって、「まゆは褒められるとすごい照れるよね」って。
私が、「褒められ慣れてないから、いきなり褒められると動揺するのw」って言ったら・・・。

A子「褒められてるのに冗談で返すからダメなんだよ!まゆは!」

B君「まゆは黙ってたら可愛いんだけどなぁ。喋るとドSだよな!」

なんて言い出すから私、「好きな男の前ではドMです~」なんて言っちゃったわけ。
そしたらA子もB君もびっくり。

「マジなの?!」とかって言われちゃったさ。

そしたらいきなりカウンターの向こうからヨシさんが・・・。

ヨシ「いじめてぇ~!まゆちゃんを超いじめてみたい!」

なんて言い出すから、私もノリノリで、「私をいじめるのは高いよ」って返して、みんなで大笑い。

その後も会話を楽しみながらお酒はちょびちょび、気付くと3時間も経過してました。
トイレ行こうと思ってカウンターの椅子から下りると、結構足元がふらついてて、壁に手をついてトイレまで。
用を足してすっきり。
手を洗って鏡を見たら顔が真っ赤。
するとトイレの反対側にある倉庫みたいなところから、お酒を持ったヨシさんが出てきて鉢合わせ。

ヨシ「大丈夫?顔が赤いよ」

心配してくれるヨシさん。

私「大丈夫です~。気にしないでください」

って丁寧に返して、そのままカウンターの方に戻ろうとしたんだけど、ヨシさんが立ち塞がってるというか、細い通路だし、お酒を補充してるヨシさんの体が邪魔で向こう側に行けない。

ヨシ「ごめんね、ちょっと待ってね、ごめん」

そう言うので、大人しく終わるの待ってたら突然・・・。

ヨシ「Mだってさっき言ってたけど、ほんとなの?」

私はびっくりして、「何言ってるんですか~いきなり」って笑って返した。
そしたら、「いやー、なんか気になっちゃって」なんて言うから、「今までの彼氏には言われましたけどね」って言ったの。
そしたらヨシさんはお酒を足元において、トイレのドアのところに押し付けられました。

私「え・・・ヨシさん?ど、どうしたんですか?」

動揺する私。

ヨシ「まゆちゃんって可愛いね」

私「あはは、いっつも女の子に言ってるんでしょう?」

そしたらすごい真面目な顔をして・・・。

ヨシ「そう思う?でも俺、今までお客さんに手をつけたことなんて一度もないよ、こんな風に」

そう言って、柱とトイレのドアの死角になってるところでいきなりキスされました。
突然のことすぎて全く防御できなかった私は、両手を後ろで掴まれたままキス。
お酒で力が入らなかったのと唇が異様に敏感なこともあって、「ひゃぁっ」って少しだけ声が出てしまって。
必死に逃げようとしたけど、腰が抜けてトイレの前でヘタッと座り込んでしまいました。
デニムの膝上スカートにキャミ&カーディガンという格好だったから、とりあえず足は閉じて防御。
というか、いきなりキスをされたのに全然嫌じゃなかった自分が恥ずかしくなってしまって・・・。

ヨシ「やっぱ可愛い」

そう言って私の脇の下に手を入れて、私を持ち上げてくれた。

私「な、何するん・・・」

ヨシ「なんでもっと嫌がらないの?」

私「何でいきなりこんな」

ヨシ「さっき言ったじゃん、いじめてみたいって」

ものには順序とか、そういうのあるでしょ・・・。
なんて、今はそういう問題じゃないよね・・・。

ヨシ「で。なんでまゆちゃんはもっと嫌々しないの?」

私「ほら、お客さんが待ってますよ」



そう言って、ヨシさんの前をすり抜けようとしました。
すると首に手を回して後ろから抱きすくめられました。
そのまま髪を掻き分けてうなじを露出されて、ペロッと舐められたら、私はビクンッってなって、ダメだってわかってるのになぜか抵抗できなくて・・・。
うなじから耳たぶを舐められ、耳の後ろをなぞられて、それでもやっぱりだめって思って両手で必死に抵抗。

ヨシ「真っ赤な顔してそんな可愛い抵抗してても、『もっといじめて』って言ってるようにしか見えないよ?」

また唇に移動してきて、耳を触られながらキス。
お酒も入ってふわふわしてるせいか、「やめて」って言葉がちゃんと出てこない。

「ゃぁ・・・」

っていうか、小さい喘ぎ声しか出ない。
すると突然、ヨシさんはパッと私を離して、「おあずけ」って。
そして涙目の私の耳元で、「可愛いMのまゆちゃん、また後でね」って囁いて、お酒を持って戻って行きました。
私、唖然としてしまいました。
ヨシさんの行動にも、自分の行動にも。
今日初めて会った人にキスされて抵抗しないなんて。
動悸が元に戻るのを待ってからトイレからカウンターに戻ると、何事もなかったように話をしてるヨシさん。
まともに顔が見れない。

A子「時間かかったね~?顔が真っ赤だよ~大丈夫?」

B君「ほんとだ。さっきよりひどいじゃん」

ヨシ「おかえり、まゆちゃん、大丈夫?」

さらりと言ってのけるヨシさん。
何でそんなに普通でいられるんだろう・・・。

私「だ、大丈夫」

そのままカウンターに座って、お水を飲み干した私。

A子「で、まゆ、さっき言ってたんだけど、全員ヨシさんの連絡先を知ってるからさ、まゆも聞いておきなよ」

私「え?連絡先・・・?」

B君「携帯だよ、ケータイ」

ヨシ「教えてくれる?」

この雰囲気で断るのって明らかに空気読めてない子になりそうで、「はい」って言って、携帯のプロフィール画面を見せました。

ヨシ「サンキュー、後でメールしとくね」

そう言って、また会話がスタート。
私は、まともに顔も見れないし、恥ずかしくて・・・。
するとメールが届いた。
ヨシさんからでした。

『まゆちゃん、チューしてるときの顔、可愛いね』

びっくり・・・こんなに堂々とメールされると何にも言えない。
とりあえず携帯を閉じて、返信はしませんでした。
するとまたメールが。

『恥ずかしい?恥ずかしがってるのが見たいから、ずっといじめちゃうよ?』

このままじゃ危険だと思って、2人に見られないようにメールを返しました。

『からかわないでください。もうやめてください』

『からかってないよ。まゆちゃんほんと可愛いんだもん、もっとキスしていじめてあげたい、どんな声出すのかな?』

もう顔から火が出そうでした。
人前でこんなに恥ずかしい思いをしたことなんてなかったから。
なのに嫌じゃない・・・。
私、どうしてしまったんだろう?
お酒のせいだ、きっと。

A子「まゆ?どしたの?なんか泣きそうな顔してるけど」

A子に肩をポンッと叩かれた。

私「なんでもない、ごめん」

そう言って携帯をカバンに放り投げました。
見なきゃいいんだ・・・そう思って。
するとヨシさんも何もなかったように会話に参加。
気付くともう11時を回ってました。

「そろそろ帰るかなぁ」とB君。

正直ホッとしました。

B君「まゆは◯◯線だろ?」

私「そだよー」

B君「俺とA子は▲▲線だから、お前1人になるけど大丈夫か?」

私「全然大丈夫」

するとヨシさんが・・・。

ヨシ「俺も◯◯線なんだ。もう上がりだから、まゆちゃん、一緒に帰ろっか?」

B君「おお、まじで?よかった、ちゃんと連れて帰ってもらえ」

「逆に危ないよ!」なんて言えないから、「いいですよー悪いですし」と私。

ヨシ「いいの!女の子1人で夜道を歩かせられないでしょ?」

逆に危ないって絶対!
会計を済ませると、ヨシさんが着替えて出てきました。
4人で駅まで向かい、私とヨシさんの2人は人気もまばらなホームに。
次の電車まであと12分・・・これだから田舎は・・・。

ヨシ「まゆちゃん」

ヨシさんが声をかけてきた。

私「もう私に話しかけないでください、お願いします」

すると、後ろを向く私の腰に手を回して、また抱き締められた。

私「きゃ・・・お、大声出しますよ?やめてく」

そう言ったところで、また耳元で・・・。

ヨシ「まゆちゃんが何言っても、『いじめて欲しい』って声にしか聞こえないから」

そう言って耳たぶをぺろりと舐めてきました。
まばらとは言え、何人か人がいるのに。

私「や・・・やめ・・・恥ずかし・・・」

ヨシ「恥ずかしいからやめて欲しいんだ。ってことは、俺にされること自体は嫌じゃないってことだね」

墓穴を掘った・・・時既に遅し。
ヨシさんに手を引っ張られてホームの端っこの、太い柱の後ろまで連れて行かれました。
強く抱き締められて、そのままキス。
私はされるがまま。
お店でのキスとは比べ物にならないくらい激しいキス。
もう酔いは醒めていたけど、キスが上手すぎて力が入らない。
息と小さな喘ぎ声に合わせてビクンッと私の体が喜んでる。
息が苦しくなってパッと体を離すと、ヨシさんが私を抱き締めて、こう言ったんです。

ヨシ「ごめん、あんまり可愛くて」

私は頷くことしか出来ませんでした。

ヨシ「俺、数年ぶりに一目惚れしちゃったみたい」

ドキッとしました。
私もヨシさんを抱き締めました。
素直に嬉しかったからだと思います。
すると彼、照れながらこうつぶやいたんです。

ヨシ「ツンデレな態度しちゃったかな?」

私は思わず笑いました。

私「十分、デレだと思いますよ」

こうして私たちはお付き合いをはじめました。
ベッドでいつもヨシさんにいじめられて、M満開の私です。