秋の終わりの白日夢

病弱で真っ白く透けるような肌をした母親。
当時の私は、そんな母親の姿に目と心を奪われた。

冬の午後、昼でも薄暗い部屋に全裸で横たわる姿が目に焼き付いている立てた両膝の間に黒い影、下腹部から胸にかけ波打つように揺れ動く肢体。
幼心にも、その行為が何をしているのか直ぐに理解出来たが、私はその場を離れる事が出来ずに見入ってしまう。
雪深い北国に育った私、秋の刈り入れが終わると父親は毎年、出稼ぎに行く。
今年も父親は都会に出掛けた。

それから数日が過ぎ母親は私に向かい、

「今日のお昼からは、お爺ちゃんの所で遊んでおいで」

私は、身体の具合が悪く何時ものように寝るのだろうと思い、言われるまま祖父の家に行く。

しかし、暫くして退屈した私は、やはり母親の側が良いと思い、家に帰った。

家の中は静まり返り物音ひとつしない。
私が母親が床に伏してる部屋に近づき障子の下部が硝子に成ってる部分から部屋を覗くと、母親のその光景が目に飛び込んで来た。

細い腰を浮かし喘ぐ母親。
時折上体を弓に反らし仰け反る母親。
真っ白な母親の足の付け根を浅黒い腕が抱え込み、股間を蠢く頭。



母親は何かを口走るように口をパクつかせ、大きく仰け反り、暫くしてグッタリと崩れ落ちる。
母親の股間から顔を上げた相手を見て私は驚いた。
当時、私が兄のように慕っていた人物であった。

当時の彼は確か中学生だったと思った。
その彼が母親を抱いている。
彼は母親の股間から身体をずらし、母親に覆い被さるように身体を重ねて行く。

瞬間、母親の脚の間に彼の天を仰ぐ隆々とした物が垣間見えた。
彼が押し込もうとする動きに合わせるように母親の腰も動き、二人は重なり合って身体を密着させて行く。
母親の脚の間で浅黒い腰がリズミカルに揺れる。
母親はそんな彼に合わせるように脚を絡めたり、彼の腰に脚を巻き付けたり、声は上げないが表情は悶え喘いでいる。
彼は両腕で身体を支え激しく腰を揺らす。

母親は彼の両腕を掴み身悶え、彼は動きを止め何かを抑えるように歯を食い縛る表情をする。
母親の両手は彼の身体を忙しなく這い回り、彼を持ち上げんばかりに腰を上下に揺らす。

暫くして彼は母親の横に倒れ込むように離れて行く。