全国の童貞君に告ぐ、オナホはほどほどに!

短期のアルバイトをして金を貯めた俺は、昔からの念願であったセックスをしてみたかった。
フリーターみたいな生活をしていて、暇があればエロ動画を観ているような飢えた童貞だった。
とにかくセックスを味わいたくて、風俗に行く前に色んなことを試していた。
オナホを買っては刺激に耐えられるように訓練したり、オナホを床に固定して腰を振る練習をしていた。

ビビリな性格のため、なかなか予約の電話をかけることができず、悶々とした日々を過ごしていたが、ついに衝動を抑えきれなくなり、店を吟味して嬢を決めた。
80分28kの店で、嬢は26歳の長身巨乳ちゃん。
昨夜、電話で予約した。

念願のセックスをついに出来るということで、その日に備えて色んなことをした。
亜鉛やエビオスがいいと聞いて数日前から飲んだり、当日用の栄養ドリンクも準備しておいた。
とある風俗指南スレを参考に、オナ禁3日間と、オナホで寸止め3時間(亀頭責めも含む)の訓練もした。
その結果、玉が痛くなって保冷剤で冷やしたりもしたが、翌日には痛みは治まっていた。

そして当日の朝。
起床後すぐに『ニンニクの力』を飲み、店に行くのに1時間かかるから運転しながら『マカの力』を飲み、現地に着いて時間が余ったから散歩しつつ30分前には『マカの力』をもう1本飲み、気合い十分で店に足を運んだ。
それらしい通りに出て、向こうから巨乳のお姉さんが歩いてきたのでビビったが、これからそんなお姉さんとあんなことやこんなことするんだと思うと、早くも勃起してしまった。

店に到着した。
ボーイの人に誘導されて待合室で少し待ってる間、ずっと心臓がバクバクしていたのでテレビを観たり携帯に入れてたエロ画像を観たりしながら呼吸を落ち着けていた。

そして呼ばれたので移動。
初体験の相手となる嬢とご対面した。
プロフには26歳とあったが、たぶんもうちょい上かもしれない。
しかし童貞で女とろくに会話もしたことがない俺では、その判定はできなかった。
とりあえず巨乳で美人で身長も高いし、細かいことは気にせずに個室へ入った。

初めに挨拶を済ませ、マミさん(仮名)からお茶を受け取り、雑談をする。

「緊張しすぎ(笑)」と突っ込まれ、童貞ということを告げて、ひとまず風呂へ。

歯磨きとうがいをした後、軽くマットプレイみたいなことをすることになった。
マミさんに言われるがままにマットの上にうつ伏せに寝る。
ヌルヌル感に感心していると、足から背中にかけて肉の感触が!
ローションとソープとマミさんの体でゆっくり洗われて、背中におっぱいが当たる感触に興奮して軽く勃起してた。
緊張はしてたが勃起できて良かったと、その時思った。

そして仰向けにされ、全身でゴシゴシされていく。
チンコにおっぱいの柔らかい感触が当たって感動していた。

「ホントはもっとねちっこくするんだけどねー」

てなことを言いながらマミさんはシャワーでマットと俺の体を洗い流し、再び風呂へ。
AVなら風呂に入りながらイチャイチャするんだろうけれど、そこは安定の童貞、何もできずベッドに誘導された。
マットの時にパイズリをお願いしとけば良かったと、今頃になって後悔中。

ベッドに寝かされて、マミさんが覆いかぶさりキス。
ちなみに、これが俺のファーストキスだった。
唇が柔らかすぎて、よく分からん感じ。
顔や首筋、耳の穴や胸などをリップされ、乳首を舐められながら手コキをされた。
しかし、されるがままというのも良かったが、せっかく風俗に来たんだしと思い攻守交代。
で、今度はマミさんが下になり、俺は見下ろす形になった。

(横になるとおっぱいって広がるんだなぁ)

そう思いながらも胸を揉み始めた。
初めてのおっぱいの感触・・・それは確かに柔らかかった。
しかし俺はちょっと医学を齧ってたことがあったので、胸を揉みながら、「ここに脂肪が・・・」「ここに胸腺が・・・」などと考えてしまって、いまいち盛り上がれなかった。

胸を掴むように揉んだり、乳首をコリコリしたり、吸ったり舐めたり。
とりあえず、その時思いつくことを試していた。
この時、上に乗っかかってパイズリしてもらおうかと思ったが、息子も元気になり始めてたのでマンコを弄ることにした。
クリトリスを弄って穴の位置を教わって、そこに指を入れてみたりした。
人差し指より中指の方が少し長いなと思い出し、中指でゆっくり出し入れした。
中はあったかくてヌルヌルで、(うわっ、オナホみたいじゃん!)と思ったが、(いやいや、オナホの方が似せてるんだよな)と思い直し、中の感触をじっくり指で堪能した。



「指を曲げて当たる腹側の部分を押し上げるように擦るといいよ」

マミさんに言われてそうすると、時々喘いでいるのが聞こえた。
一瞬、(うぉっ、喘いでる!)と思ったが、なぜかその時、(でも演技なんだよな)と思ってしまう自分がいた。
2chの見過ぎだと、その時は自分が嫌になった。
そんなことも影響してか、ムードもへったくれもなくマンコを弄っていたので、「まるで実験台だ」とマミさんから言われた。

そろそろ突っ込みたくなったところでマミさんがゴムを取り出し、口でゴムをつけてくれた。
いわゆるゴムフェラだ。
ゴム越しとは言え、初めてフェラをされて感動したが、その時は大して気持ちよくないと思ってしまった。
まさかオナホのせいか・・・?

AVみたいにジュボッと音を立ててチンコを吸う姿を見て、(ああ、いよいよだな)と感覚的に理解した。
そしてマミさんが横になり、正常位でいざ挿入することに。
ゆっくりマンコに入ったことに感動を覚えたのも束の間、やはりあまり気持ちよくない。
俺の息子が小さいんだろうか?
いや、でも日本人の平均サイズはあるしなぁ・・・。
などと思いつつも腰を振り始める。
オナホ相手の練習の成果が出たのか、一応なんとか腰が振れてることを鏡で確認しながらピストンする。

しかし、やはり気持ちよくない。
ここで完全に理解した。
どう考えても、オナホオナニーのしすぎだ。

(ああ・・・これ失敗フラグだわ)

そう思いつつも正常位で腰を振る。
マミさんを抱き締めるような感じでチンコを出し入れしているのは嬉しい。
でも、やっぱり気持ちよくない・・・。

ということで、体位をバックに変えることにした。
俺に向けられる尻がなんともいやらしい。
穴の位置を確認しながらゆっくり挿入し、腰を掴んでピストンし始めた。
正常位よりもしやすいし気持ちいいから、(これはいけるか・・・?)と思いつつ、後ろから突き続ける。

(AVみたいにパンパン音を鳴らすのは無理だろ、これ)

そう思いながらも続けるが、やはり駄目。

(バックが駄目ならどうしよう・・・そうだ寝バックをしよう!)

ということで、マミさんに寝てもらうことに。
しかし、寝た状態での挿入は難しい。
結局、バックの体勢で入れて、そのまま寝てもらい、突き始めてみた。

(ああ、これいいわー)と思いつつも、やはり射精感が込み上げてこない。

時間も減って来てるしどうしようかと思ったところでマミさんが、「騎乗位で」と提案してきた。
揺れるおっぱいを見たかったので俺が横になり、マミさんが上から覆いかぶさりながらチンコが包み込まれた。

(下から突けるか、これ?)と思う間もなくマミさんが上下する。

そして体を倒して腰だけをグラインドさせて精子を絞り取ろうとしていた。
でも・・・やっぱり駄目だ。
駄目チンコすぎる。

結局イク寸前まで手コキを受けて、そこから騎乗位でということになった。
手コキ・・・うん、気持ちいいけど、日頃ろからオナニーばっかしてるからだよな・・・。
そしてついに、ついに射精感が込み上げてくる。

(良かった、これでイケる!)というところでマミさんが再び騎乗位で入れた。

しかし時すでに遅く、挿入一歩手前で果ててしまった・・・。
ああ、マジで駄目チンコ。
挿入された時にはもうすでにイッたことが感触でわかったらしく、マミさんとのセックス1回戦はあえなく終わってしまった。

店に行く前にあんだけドリンク飲んだんだから勃つだろ!と思っていたが、なんということでしょう、オナ禁をしていた反動なのか、今までに体験したことがないような大賢者タイムに入ってしまった。
いつもの俺の性欲なら2回戦となるはずの性欲が、どこに行ってしまったのか!?
そんなこんなで復活する気配がなかったので、諦めて2人で風呂へ。
全然射精できない駄目チンコの上、セックス中もほぼ無言だったコミュ障の俺。
なんかもうすげぇ申し訳ない気分・・・。
マミさんに慰められても、どう返せばいいのかも分からず、気まずい雰囲気の中、体を拭いてもらい、服を着て終了した。

こうして俺は童貞を、文字通り捨ててしまった。
ここを見ている童貞に言いたいことは3つ。

・オナホには手を出すな。
・気持ちいい行為なんだから気負い過ぎるな。
・体だけじゃなく、心も裸になれ。

俺は童貞を捨てたが心は裸になれなかった。
コミュニケーションをとることがセックスにおいても大事だということを痛感した。
今日の経験を今後の糧にして、いつかまたマミさんを相手にリベンジしたいと思ってる。