個人経営の小さな医院、博信は月に一度その医院に薬を貰っている。
勤めて居た薬剤師が辞め、院長の奥さんが薬を出す事になった。
凛として上品そうな夫人であった。
博信は夫人を一目見て性的欲求を覚えた。
最初に見て観察を続ける博信は“夫人を落とせる”と確信していた。
それからは、薬を貰うのを2週間に一度に変え、医院に通う様になった。
院長は毎日、2時に看護師を連れて往診に行く事、往診を終えて帰る時間は4時半である事を確認する。
院長が往診に出た後、薬を取りに来る患者が居なければ入り口は鍵を掛けられ、二時間は休診に成る。
博信は毎回この2時の時間を狙い、2週間に一度通い続けた。
最初の一ヶ月は事務的に薬を貰い、次の二ヶ月目は夫人から挨拶を貰い、三ヶ月目に入り薬を貰う予定も無いのに医院に顔を出す。
この頃に成ると夫人も素顔の部分を出し、話をしてくれる。
それが半年も続いた頃に薬を貰いに行った時、入り口の前に立つと夫人は入り口の鍵を掛けて居る所。
夫人は鍵を開け、博信を中に入れる。
そのまま入り口の鍵は掛けられ、「帰りは横の非常口から」と言う。
いつも様に薬を貰い、カウンターを挟んで立ち話。
相変わらず上品な出で立ち。
その衣服の下に隠された熟した肉体、博信は然り気無く夫人の身体を目で追い、話をする。
入り口に人影が、夫人は整った唇に指を当て居留守をする。
人影が諦めて立ち去るのを確認した夫人は、意地悪っぽい顔で笑う。
博信は今日、駄目元で夫人を誘惑する事を決心する。
「奥さま、今日の服装は凄くお似合いですね」
博信は夫人を誉める事から始めた。
「アラ!有り難うごさいます、お世辞でも誉めて貰うと嬉しいわ」
夫人は博信の前で嬉しそうにクルリと身体を一回転させる。
「今までも素敵でしたが、今日の白で纏められたのが一番素敵です、って私の勝手な思いですけれど」
「貴方にそう言われて嬉しいわ、主人なんて私の衣装の事なんて全く無頓着で、何一つ誉めてくれないもの」
夫人は少し院長に対する不満を言う。
「普段から奥さまは何を着てもお似合いですから、先生の中では普通の事何ですよ」
「そうかしら、最近では私の方なんて見向きもしなくなったわ」
院長への不満が次第に増えて来る。
博信は、もう少し話を落とそうと小声で言う。
聞き取れなかった夫人は顔を近づけ「何て言ったの」と聞き直して来る。
「凄くお似合いなんですけど、白のスカートにブルー系の下着は、ちょっと目の毒です」
ブルー系の下着が微かに透けている事を告げると、夫人は顔を赤らめ「下のスコートで分からないと思ったんだけど」と、恥ずかしそうに答える。
「でも、それもお似合いです。私達、男性としては欲望をそそられてしまいます」
「まぁ、欲望なんて、はっきり言われるのですね」
博信は、夫人を待合室に誘う。
夫人の瞳に淫靡な光が浮くのを博信は見逃さなかった。
待合室に入ると博信は目の前に夫人を立たせ、更に誉めの言葉を列べる。
夫人も博信が望む事を知り、博信の前に立ち、それらしき仕草をする。
夫人を待合室の長椅子に座らせ、長椅子に肩肘を付かせたりする。
夫人の目は絶えず博信を見つめ、言われた通りのポーズを取る。
「今、私のこの中は、どうなってるとお思いですか」
博信は自分の股間の辺りに視線を落としながら言う。
「どうなってるのかしら」
夫人は淫靡な目付きで妖しげに言いながら、半身になったまま少し膝を開き始める。
「奥さま、続けて下さい」
博信の声に「続けてって、こうするの?」夫人は斜めに流した脚を更に開いて行く。
ストッキングに隠された腿が露になり、脚の付け根のガーターベルトが何とも悩ましい。
薄い水色のパンティが見える。
夫人が開いた腿を動かす度に、そのパンティも生き物みたいに卑猥に動く。
博信はベルトに手を掛ける。
「上に行きましょう」夫人が言う。
二階は病室が6部屋ほどあり、今は入院は取ってないから全て空き部屋になっているとの事。
「乱暴は嫌いよ」
濡れた瞳で言う。
博信は立ったまま夫人を抱き寄せ、キスを交わす。
夫人も積極的に舌を絡め応じて行く。
博信のまさぐる手で夫人の衣服は乱れ始める。
長いキスを終えると夫人は自ら衣服を脱ぎ始めた。
博信も遅れまいとネクタイを外し、シャツを脱ぐ。
素っ裸になった博信は入院ベッドに腰を下ろし、夫人が脱いでいく様子を眺める。
「そんなに見つめられると、とっても恥ずかしいんだけど」
夫人の悩ましげな声が響く。
全裸になった夫人の手を取り、ベッドに引き寄せる。
崩れるようにベッドに倒れ込み夫人は博信の腕の中に納まる。
「もう、あんまり時間が無いから早く愛して」
夫人は催促するように甘えた声を出す。
夫人の熟れた肉体に、隈無く舌を這わせる博信。
夫人は白い裸身を捩り悩ましく身悶える。
博信の舌が夫人の割れ目を捉える。
大きく裸身を反らし感涙の声を上げる夫人。
博信の舌での愛撫に最初の絶頂を迎え、激しく肉体を震わせ逝く事を告げる。