前日の夜、眠れませんでした。
午前3時、こっそり起きてソファでボーっとしたりして。
単身赴任中の主人のいない部屋。
すぐに朝。
土曜日の朝。
一人息子を支度させ、私立の幼稚園に自転車で送り、
「夕方におばあちゃんが迎えに来るからね」と言い残し、自宅へ。
父を亡くし、近くに移り住んだ母には、
「コンサートに行って来るからね」と言ってある。
シャワーを入念に浴び、髪を整え、お化粧をして。
彼からのマニュキア、香水、そしてピアス。
下着も彼からのプレゼントのもの。
左薬指の指輪も、彼とのペアリングに替える。
洋服を着て、鏡を見て納得。
彼の大好きだと言う私の丸い膝の見える
膝上のフレアスカートと、
薄い素肌感覚のストッキング。
そして、サンダル。
身支度を整え、手作りのお弁当を作る。
彼の好きな玉子焼きには、愛情を込めて作った。
お弁当を鞄に入れ、部屋を出る。
歩いていて、すでに鼓動がする。
少し息苦しくさえ感じる。
駅まで歩き、電車で向かう。
ドキドキする。
視線が定まらない。
頭の中は、彼のことばかり考えている。
駅前の公園の隅、彼の車が止まっている。
彼とは、1ヶ月半ぶり。
彼と知り合ってから、1年。
4月に転勤で地方に行った彼。
毎日必ずメールをくれる。
「電話していい?」のあと、携帯に電話をくれたりする。
助手席に入ると、私はもうすっかり彼の女。
彼の笑顔を見て、涙さえ出て来そうになる。
駅前から、郊外へ出る。
彼の横顔を見ているだけで、幸せを感じる。
高台にある古墳公園の駐車場の隅。
車を止め、その日初めてのキス。
抱きしめられ、抱きしめ返す。
髪を撫でられ、熱いキスを繰り返す。
彼の手が、私の膝頭を撫でる。
本当に私の膝が好きらしい。
スカートの裾から出ている膝を、優しく撫で回す。
スカートの裾にもぐり込む指先。
そっと、その手を掴む。
「会いたかったよ」
「私も・・・」
また見つめ合い、キス。
彼の唇に、すっかり口紅が着いている位に。
ティッシュで、そっと拭いてあげる。
少し早い、昼食。
お弁当を広げ、彼に食べさせてあげる。
彼も、食べさせてくれる。
一本のお茶のペットボトルを交互に飲む。
後部座席に移り、
「おいしかったよ」
「ありがとう」
彼の腕の中で、静かな時間が過ぎて行く。
優しく髪を撫でてくれる。
胸元で彼の鼓動を感じながら、目を閉じている。
「元気だった?」
「うん」
彼は、また、私の膝頭を撫でている。
閉じ合わせている膝の間に指先を入れ、前後に撫で回す。
「エッチね」
「大好きなんだから仕方ないよ」
「もう・・・」
「履いて来てくれた?」
「え?」
「あのパンティ」
「レディに向かって、聞くものじゃないわ」
「確認しないとね」
「あとで」
公園を散歩する。
まだ暑い時期、日傘の中。
人気ない階段で彼のキス。
私の手を引き、階段を登って行く。
幸せを感じる。
日陰のベンチで休憩。
彼のお話に耳を傾ける。
散歩。
建物の陰で、彼からのキス。
うなじへのキス。
耳を口に含まれる。
ふーっと吐息。
だめよ・・・。
彼の手が、腰からスカートのお尻へと。
スカート越しに、お尻を撫でる。
パンティラインに沿って、指先が動く。
「我慢できないよ」
「え?でも・・・」
彼と車まで戻る。
後部座席。
フイルムがガラスに貼ってあり、外からは見えないと言う彼。
熱いキス。
1ヶ月半分の熱いキス。
胸元のボタンを器用に外して行く。
指先が胸元へ。
ブラの隙間から、指先が乳房へと。
あ・・・。
彼が、胸元にキス。
キスマークが赤く残る位に吸い上げて。
乳首を転がす。
「硬くなってるよ」
「あ・・イジワル」
彼の唇に含まれていく乳首。
熱い。
吸い上げられる。
ああ・・・。
何度も何度も、吸い上げられて全身の力が抜けて行く。
反射的に、さらに擦り合わせて強く閉じる膝。
スカートの裾が腿を露出させる。
彼の手が、スカートの中へ。
パンティ越しに、優しく撫でられて行く。
彼が視線を合わせる。
無言のまま、見つめ合う。
私の手を、下半身の部分へと導く。
彼が、ジーンズのジパーを降ろす。
トランクスから・・・。
「いい?」
「うん・・・」
彼の固くなったものに、唇を寄せて行く。
お口に含み、ゆっくりと愛情を込めて深く含んで行く。
そっと、吸い上げてあげる。
私の髪を撫で、吐息を漏らしている。
私も彼の為に、嬉しくなる。
彼は頂点を迎える。
私の喉深くに、放たれたもの。
すべて受け止める。
全て放ったのを確認して、顔を上げる。
口元を手で隠し、ゴクリ・・・彼のものなら、飲んであげられる。
女って、言われなくてもそんなものだと思う。
「ありがとう」
「うん」
彼の腕の中で、丸くなる。
夕方、デパート巡りを終え、車へと。
彼から買ってもらった新しいパンティとブラ。
元の公園に戻る。
彼の腕の中、夕暮れの景色を見て、幸せを感じる。
熱いキス。
抱き合いながら、倒れて行く。
「ここに横になって」
「え?」
「大丈夫だよ」
「誰も来ない?」
ブラのバックホックを器用に外され、キス。
首筋、耳、胸元、乳房。
優しい彼の愛撫を受け、私は女となっている。
スカートの中、彼の指先を敏感な部分に感じる。
サンダルを脱がされ、ストッキングを優しく降ろされて行く。
「いいね」
「うん」
パンティをそっと脱がしてくれる。
彼が間に入って行く。
その部分に、彼の熱い愛撫を受ける。
上下に這わせる舌先。
口に含まれ吸い上げられる蕾。
上体をよじる。
でも、逃げられない。
腰をぐっと引き寄せられ、彼の腕の力にはかなわない。
硬くした舌先が、中に進入してくる。
あ・・だめ・・。
女の悦びを絶頂感の中、駆け上がって行く。
彼がジーンズを降ろす。
私の間に入り込む。
彼の肩を掴み、強く目を閉じる。
彼自身が、体内に入って来る。
さらに奥に、深い・・・。
彼の運動を体内で感じる。
体内が熱くなる。
繰り返し、深く前後する。
彼が、ついに放つ。
奥深く、熱いものを感じる。
ドクドク・・正にそんな感じ。
彼が唇を求める。
それに応える。
「よかったよ」
「素敵」
彼の隣りで電話を母に入れ、少し遅れると告げる。
夜の公園。
人気ない公園。
彼に手を引かれ、トイレへ。
女子トイレの個室。
彼は背後に回り、スカートをあげる。
ストッキングを膝まで降ろし、パンティを降ろして行く。
背後から、貫かれる。
深い・・。
でも、声が出せない。
だから、燃えたのか。
彼からこの日二度目に受けた愛の証。
トキメいています。
あまり逢えない遠距離恋愛だからこそ、気持ちが高ぶる。
また、10月の下旬まで会えないのが分かっているからこそ、
その分愛されたい。
今夜の彼も、メールをくれた。
「会いたい」
その一言で、私は満たされている。