20代前半の頃にすげー風俗はまってたんだよ。
もうバイト代を全部突っ込むくらいに。
んで渋谷の風俗に行ったら、すっげえ好みの嬢がいたんだわ。
でもそのとき、「予約でいっぱいです」って言われて諦めたのね。
そんでその時は違う嬢で入ったんだけど、めっちゃ好みだったから覚えてたのね。
そんで何ヶ月かして池袋の風俗にフリーで入ったんだわ。
ホテヘルだったから部屋に来るまでどんなんかわからんし、フリーだから期待してなかったのね。
で、嬢が来たんだわ。
めっちゃ乳がデカくて、ビーバーみたいな感じの嬢でさ。
でも擦れた感じはしてたんだ。
で、まあシャワー入ってプレイスタートなんだけど、やたらプレイ中も話が弾むんだよ。
そんで騎乗位素股になったんだわ。
下から見上げた姿に、(なんか見覚えあんなー)と思ってたのね。
で、「あのさ、渋谷の◯◯って店の△△ちゃんだよね?」って聞いたら、一瞬止まって、「え・・・なんで?」ってすげえ気まずそうな顔になってさ。
俺が、「実は渋谷で指名しかけたんだよねー」って話したら、ホッとした顔でめっちゃ笑ってくれたんだ。
そこからすごく打ち解けて、イッた後も話が止まらなかったんだ。
そんで「どこ住んでんの?」って聞かれて、「◯◯だよー」って答えたら、「あたしの専門学校、そこだった!」ってなったの。
すっごい偶然じゃん!
そんで、あそこのラーメン屋は美味いとか、ここの公園は変なおっさんがいるよねーみたいな地元の話で盛り上がったんだわ。
終わりのアラームが鳴ってんのに話が終わんないの。
でも帰らなきゃいけないってなって、嬢がアドレス教えてくれたんだわ。
『絶対メールしてね!』ってホテル前で名刺を渡されたのね。
そんでその時はメールするかどうかも悩んでたんだけど、やっぱり20代前半の性欲には勝てないわけで・・・。
そこからはずーっとメールが続いたんだ。
で、初メールから1週間くらいで、会おうってことになったのね。
俺もバイト終わりで、向こうも風俗の仕事終わり時間が近かったんだ。
そんで俺の地元駅が嬢の帰り道でさ。
嬢が、「俺くんの地元駅まで行くよー」ってなったのね。
時間も遅かったから、ファミレスくらいしか行くとこなくてさ。
ファミレスでずーっと話してたんだけど、終電の時間も過ぎて、(あれ?この子、帰らなくていいのかな?)って思ったんだけど、(これは一発やれるかも!)って期待がデカくて終電をスルーしたんだわ。
んで空が明るくなってきた頃、「じゃあ行きますか」ってなったのね。
始発もあるし、俺もバイトあったし。
あ、スペック書いてなかったね。
俺:当時21歳くらい、ガリ。
嬢:俺とタメ、ぽっちゃりのギャル、Gカップ。
水樹たまっぽかったから、ここからは『たま』って書くわ。
そんで駅に向かう最中にラブホ街があんだけど、そこを通るときにたまの歩き方がすっげえゆっくりになってさ。
俺もめっちゃやりたかったから、「行く?」って聞いたら、「いいよー」って。
俺の人生で一番エロい体験だったかもしれんwwww
部屋に入ってからは、もう貪るようにヤった。
なんせGカップだし、風俗では本番できないんで、俺は店外でセックスってだけで舞い上がってた。
向こうもノリノリだったし、パイズリも向こうからやってくれた。
その日だけで3回はヤったかな。
で、お風呂入ってるときに肩とか太もものアザが気になった。
聞かないつもりだったんだけど、たまの方から語りだしたんだ。
実は元彼から暴力受けてるって。
元彼ってのがなんだけど、俺とたまは付き合ってるわけじゃないし、俺が介入する話でもないと思ってたんだ。
でも、たまも健気に笑って話すんだ。
それ見たら、なんかどうにかしてやりたいって気持ちが芽生えてきてさ。
今考えるとめっちゃメンヘラ臭プンプンなんだけど、当時は単純に可哀想としか思わなかったんだ。
簡単に説明すると、たまは元彼と同棲してたんだけど、元彼がキャバとか好きで、気に入ったキャバ嬢と付き合うからって別れたんだと。
でも近くに住んでるし、家事とかできないからしょっちゅう呼ばれたり、家に来るんだって。
そんで酒飲んで暴れて、喧嘩して暴れて・・・の繰り返しなんだと。
もちろん元彼には風俗の話はしてないから、体に傷がつくのは仕事に障るとは言えないし、抵抗はできないって話だった。
だから俺とこうやって一緒にいるときが必要なんだって言われたのね。
それでバカなんだけど、(たまには俺が必要だ!)って思っちゃったんだよ。
そこからはもう毎日のように会ってはヤっての日々だったな。
向こうも元彼に嘘をついて俺と会ってくれた。
でも2週に一度くらいは連絡がつかない日があって・・・。
俺もなんとなく元彼に会ってんのかなと分かってたんだけど、チキンだから聞き出せなかった。
正式に付き合ってるわけじゃなし、「会うな」って言うこともできないし。
で、そういう日があった次の日のたまはすっごいエロかった。
オエッてなるくらい自分から咥えたりしてた。
そんなこんな日が数ヶ月続いて、元彼に俺の存在がバレたんだ。
たまのケータイを勝手に見たらしい。
俺と一緒に遊んだときのプリクラの画像とかをケータイに保存してたから、それを見られたんだって。
俺はあーそうなんだくらいにしか思わなかった。
向こうが捨てた女だし、たま自身が俺を必要としてくれてるって思ってたし。
最悪ボコられんのかなとか思ってたんだけど、事態はそうはいかなかった。
元彼はなげやりな感じで、「あっそ」くらいだった。
まあ自分が捨てた女だし、そこは男のプライドとかでギャーギャー言えなかったんだと思う。
でも、それがいけなかった、。
たまは元彼がもっと引き止めてくれると思ってたのか、やけに元彼を心配しだした。
当然俺としては面白くないわけで、これで終わりならそれでいいと思ってたんだ。
2週に一度くらいの音信不通の日が3日に一度くらいに増えてった。
それでも俺に対する態度は変わらないし、会えばまっ昼間からセックス。
そんなある日、急にたまが引っ越すと言い出した。
今住んでるところは千葉寄りで、池袋の職場まで時間がかかるし、中野のキャバも掛け持ちをするって言い出した。
必然的に元彼から離れられるんで、俺はそれを喜んだ。
たま自身もそれを加味した上での引越しだった。
新居は新宿からすぐの住宅街のアパートで、学生が住むような地味なところだった。
引越しの手伝いとして俺はバイトを休み、レンタカーを借りて引越しを手伝った。
一緒に住むわけではないけど、俺とたまの新しい日々が始まるんだって期待を持ってた。
引越しが終わり、ちょうど年末だった為、俺は長期の休みがあった。
たまは実家に帰ると嘘を言い、仕事を休んだ。
年末年始はたまの新居でセックス三昧だった。
新居の隣が小学校だったんだけど、新年餅つき大会みたいのやってて、それを横目に拘束イラマチオしたのを鮮明に覚えてるwwww
忘れもしない1月の雨の日、たまの家でごろついてたら突然、「これから元彼と会ってくる」と言い出した。
俺は引越しして疎遠になってるものと思っていたんで、(マジで・・・?)と悲しい気持ちになった。
なんでも、「逃げるように引っ越してきたけど、ちゃんとやれてるか心配で連絡をとってみた」とのこと。
たま曰く、自分と元彼は共依存って状態で、離れてると自分がダメになってしまうらしい。
なんともメンヘラ極まりないんだが、当時の俺は自分が彼氏だと思っていたので、絶対に自分のほうが元彼より居心地がいいと思い込んでいた。
その日の夕方、俺は元彼の家に行くたまを見送った。
「行くなよ」って言えない自分が情けなくて、悔しかった。
ざわついた気持ちを抑えるように新宿のタワレコで視聴しまくった。
大好きなはずのアーティストの新譜も耳に入らなかった。
当然、その日のうちにたまが帰って来ると思って、たまの家に帰った。
普段はたまの私物には触らないようにしていたんだが、どうも気持ちの整理がつかず、たまのクローゼットを開けたんだ。
見なければ良かったものが目に入り込んだ。
鏡の裏に貼ってあったプリクラ。
俺と撮ったプリクラの真横に、たまと元彼のプリクラが貼ってあった。
しかも俺が引越し祝いにと買ってあげた、ファーの付いたコートを着ていた。
引越しをしたのがクリスマスになるちょっと前で、そのプリクラを見ているのは1月半ば。
ってことは俺が引越し祝いを買ってあげてから1ヶ月以内に元彼と会っている。
そこで一気に現実に戻された。
俺はどんなにあの子に優しくしようと、暴力でしか支配できない相手には勝てないんだなって。
ああいう時って、感情ないんだな。
本当になんにも思わなかった。
悲しいとかムカつくとか、そういうのも出てこない。
なんていうか、むしろ見たことを隠さなきゃってことのほうが大きかった。
その日、たまは帰ってこなかった。
俺はバイトもあったし、翌日の午前中にはたまの家を離れてバイト先に向かっていた。
その日の休憩中にたまからメール。
『帰ってきたよー。元彼とはもう完全にさよならしました!!』
みたいな内容で、その文の後に、俺に早く会いたいーみたいなことが書いてあった。
それを見て、今日はどこに帰っていいのか分からなくなった。
自分の家に帰れば、会いたい攻撃が続くのは分かっていたし、たまの家に帰れば俺はいつものようにセックスに溺れるんだろうっと分かっていた。
もう誰かに決めて欲しかった。
2日ぶりに会うたまは俺にべったりだった。
俺も甘えられて舞い上がってしまい、元彼との別れのメールを信じて、たまを許してしまった。
その日は本当の彼氏になったような気分で生でしてしまった。
これが後に別れのきっかけになる・・・。
それからというもの元彼との仲は疎遠になったみたいで(俺に隠していただけかもしれんが)、俺とたまはもう付き合っていると言って間違いなかった。
たまの友達にも紹介された。
ただ、はっきりと関係性を口に出すようなことはせず、(お互いが幸せならいいじゃん)みたいな感じだった。
俺もたまも付き合っているという上辺だけの状態が居心地良かったんだな。
それと、口に出して付き合っていると認めてしまえば、お互いに干渉し合うことが怖くて出来なかった。
そして3月になる。
俺もたまも前述の関係性を保ったまま変わらず暮らしていた。
でもある日、休憩中開いたメールで関係が崩れることになる。
『昨日から気分が悪くて仕事を休んだ。吐きそうで眠れない』
(ああ、そういうことか)と腹を括った。
その日はたまの家に急いで帰った。
心配する俺をよそにいつも通りのたま。
なかなか“その話題”に触れない。
俺も怖くて聞き出せない。
しかし、この部屋を包む空気はいつもの“関係”に変わる流れだ。
そういう立場に置かれた時って、相手が心配で手を出せないんだな。
体も反応していないし。
第一怖いし。
経済上の心配や、俺らの関係性の希薄さが後悔を連れてくる。
しかしやはりチキンな俺は、たまのモーションを受け入れられず、たまにそれを気づかれてしまった。
たま「ここまでしておいて受け入れてくれないの?」
俺「・・・」
たま「俺くんが帰って来る前に心配で調べたら、出来てたっぽい。・・・どうする?」
どうするも何も、その事実を受け入れられないんだから答えなんて出せやしない。
確実に俺の子だろうか?
元彼との子じゃねーのか?
風俗なんて仕事してるから、俺の他にも男がいるんじゃねーのか?
・・・くらいしか返す言葉は見つからない。
でも、そんな言葉も言えるわけがなく、ただ泣き出すたまの手を握り、見つめることしかできなった。
その日の翌日はお互い休みだったこともあり、婦人科へ行こうという話に落ち着かせ、なんとか眠りに就いた。
翌日、たまは前日の泣き顔が嘘のように元気だった。
俺がそばにいたから安心できたんだろうと馬鹿な安心感に浸っていると、ディズニーに行こうと言い出す。
「婦人科に行くんじゃないの?」と言いかけたが、前日のたまの落ち込み具合を目の当たりにすると、いつものような空気感が壊れないようにするのが精一杯だった。
きっとたまも空元気で無駄に明るくしているんだろうと思っていた。
結局ディズニーで遊び、いつものようにたまの自宅近くのファミレスで夕飯を食べていると・・・。
たま「妊娠すんの、初めてじゃないんだよね・・・」
かなり重い空気の中で俺のジャンバラヤは味を失っていた。
そして実は今回の妊娠話は嘘だったことを、そこでぶちまけた。
俺の反応を見るつもりだったらしい。
なんというか妊娠の話を聞いてから、たまへの色欲が薄れてしまっていた。
面倒くさいというか、重いというか・・・。
そこからはあっさりしたもんだった。
元気になったたまは風俗とキャバの二足のわらじで忙しくなり、そういうのも合わせて俺は一緒にいることが出来ないと告げた。
たまはケロッと受け入れ、びっくりするほど別れは呆気なかった。
もしかしたらたまも俺に愛想を尽かしていたのかもしれないけど。
以上で終わり。