これは大学時代の事。
俺は学業そっちのけでバイトをし、時間と金ができれば海外放浪をしていた。
ある秋休み、東欧への旅行を計画した。
ドイツから入り、オーストリア・チェコ・ハンガリー・ルーマニア・ポーランドを巡る計画だった。
飛行機がフランクフルトに到着し、その足で中央駅へ行き、プラハ行きの切符を買った。
発車までの退屈な数時間を過ごし、列車に乗って発車はまだかまだかと待っていた時だった。
ホームを、1人のアジア系女性が歩いていくのが見えた。
あ、日本人かな?この列車なのかな?
声をかけようとも思ったが、日本人かどうかも分からないし、反対側の列車に乗る人かも知れないし、例え日本人で同じ列車でも何て声をかけていいかも分からなかったため、そこでは何もしなかった。
翌朝、列車がプラハに到着して出口に向かっていると、夕べの彼女がいたので、思い切って声をかけてみた。
「あの、日本の方ですか?」
「はい、そうです」
「お1人ですか?凄いですね」
そんな会話をし、彼女は宿の予約を既にしてある事が分かったが、俺はしておらず、これから探しますよと言って別れた。
駅の公衆電話(当時はそんな時代です)から、ガイドに載っていた宿に電話をし、予約が取れてそこへ向かった。
その宿とは、普段は大学の寮なのだが、夏休みというか年度と年度の間で学生がいない時期に宿として開放しているものだった。
現地に到着し、とりあえず荷物を置いて、日中は観光などして、量併設の学生バーで現地の学生たちと酒を飲んで建物に戻ると、見覚えのある顔があった。
「あれ、またこんなところで?ここだったんですね?」
「あ、今朝の!」
「偶然ですね」
みたいな会話から、お互いどんなルートで回るのかが分かった。
「よければ飲みません?敷地に学生バーみたいなのがあるんですよ」
「いいですね」
という事でまたバーに行き、色々身の上話を喋って、聞いた。
彼女は京都の大学で、3年生、自分の1つ上だった。
M美という名前だった。
ヨーロッパ史専攻で、一度来てみたいと思っていたらしい。
そして、ちょっと前に彼氏に他に好きな人ができたからと別れを告げられ、旅行に来たら吹っ切れるかもと思っていたらしい。
喋りながら、彼女は少し泣いていた。
話を聞いているうち、どうにか出来ると思ったが、その方法が分からず、その晩はそれで終わった。
翌日も、昼間は1人で観光をし、市内で飲んで宿に帰ってくると、またM美さんがいた。
レセプションで、列車の時間や乗り継ぎなんかを聞いているらしかったが、レセプションでは詳しい情報は持っていないという事だった。
そこで、意を決してみた。
「トーマスクックの時刻表なら俺、持ってますけど、」
「ほんとに?じゃあ見せてもらっていい?」
「いいですよ、どうぞどうぞ」
俺は体育会の部活に入っており、175センチだが、イケメンでもなく爽やかさとは無縁。
彼女は160センチくらいで、芸能人の誰に似ているというわけではないが、今思えば松丸アナに似ていた気もする。
M美さんを部屋に招き入れた。
部屋はベッドが2つと勉強机が2つあるだけの簡素なものだった。
M美さんは使っていない方のベッドに腰かけ、時間を調べ始めた。
大体の候補は決まったようで、ありがとうと時刻表を返された。
そして、
「あの、昨日の話なんやけど、ウチ酔ってて、しょうもない話聞かせてごめんな」
と謝ってきた。
「全然しょうもなくないよ。喋って少しでもすっきりしてくれたんなら、そんでいいですよ。俺も楽しかったですし」
俺は必死だった、何故か必死だった。
「ほんとにごめん。優しいね」
そんな事を言われ、ここだと彼女の手を取った。
何も反応がなく、俯いている。
彼女の顎に手をかけ、引き寄せると、目を閉じたまま、こちらに委ねている感じが伝わってきた。
そのままキスをすると、控え目なキスだったが、顔が紅潮し、息が荒くなっているのが分かった。
そのままベッドに倒れ、恐らくCくらいの胸を揉んだ。
「あゎっ、んっ、んっ」
と声も控え目な感じ。
裾から手を入れ、直にブラ、胸を揉みにかかると、やはり控え目ながらも、よりこもったような声が漏れてきた。
そのまま背中に手を回し、ホックを外そうとすると背中を浮かせてくれ、取り易いようにしてくれていた。
ホックが外れ、ブラの引っ掛かりがなくなったところで胸を再度触ると、適度な柔らかさ・弾力のある胸で、乳首の感じも可愛らしい。
一気に上の服を脱がすと、
「めっちゃ恥ずかしい。いつも電気消してたから・・・」
「消します?でもM実さんめっちゃ綺麗やし、このまま見てたいです」
その後、ジーパンとパンツも脱がし、責めるとやっぱり恥ずかしいのか、手で顔を覆っている。
もうこの時点で、俺のS心に火が付いた。
「ほんまに恥ずかしいんですね。凄い乳首立ってるし、下も濡れてますよ?」
「やぁ、そんなん、あぁ、んぐっ、い、言わんで」
「中もめちゃ熱なってます。指が凄い押されるんですけど」
「だからそんなん、はぁ、はぁ、言わんといて。恥ずかしすぎるわ」
いちいち実況中継をした前戯をすると中から中からとめどなく溢れてきて、シーツにはマン汁と俺の涎とでかなりのシミが出来ていた。
「こんなに気持ちいいんすか?M美さんやらしすぎますよ」
「そんな事ないよ。今日は、その、いつもと違うから」
「いやいや、やらしいんすよ」
「なぁ、もう入れて。我慢できへん」
「我慢できへんって、それがやらしいんすよ。俺のも舐めて下さい」
「私あんまり上手くないよ」
そう言いながら、チンコを咥えた。
でもぎこちなさもなければ下手という事もなく、亀頭集中スタイルは気持ちよかった。
そこで、ここまでしておきながら、ゴムがない事に気付いた。
ゴムなど持ってきてはいない。
「ゴム、ないんですけど、外で出しますから」
M美さんは何も言わない。
M美さんを抱き起こし、対面座位で挿入した。
「M美さん、入るとこ見てください」
「恥ずかしいよ。あああっ、凄い入ってくるの分かるあぁっ!」
中は火照って温かく、高校当時に陸上でハードルやっていただけの事はあって、指で感じていた以上に狭い。
出し入れすると、押し戻されるような感じが半端ない。
「M美さん、めっちゃ締まります。気持ちいいっす」
「あっ、やっ、んんっ、あはぁ」
「凄いまとわりついてくるの分かります」
「うぁ、うぁ、うぁ、あんっ、なあ、敬語やめて。さんも要らんから。はぁっ、もうめちゃめちゃにして。もう未練捨てたい。いつまでも引きずるのいやや」
M美さんは泣いていた。
でもこの言葉にはグッときた。
「分かりま・・分かった」
そこから、肩・上半身を掴んでの立ちバックやバックで思い切り突き倒し、騎乗位では下から思い切り突き上げた。
「あぁっ、き、気持ちいい、奥まできてるの分かるっ、あっ、ウチ、ウチ、イくかもっ」
イきそうになりながら、M美さんは自分で腰を振り、肩で息をしているのが分かった。
結合部に指を入れ、クリを触ってやると、
「そんな、さ、触ったら、ああっ、あんっ、イくっ、イくぅっ」
そして、一度引き抜き、金玉までマン汁でべったり濡れているチンコをぐったりしたM美さんの顔の前に差し出した。
「舐めて。金玉まで綺麗に」
「こんな私のがいっぱい付いてるのに」
「だからええんやんか」
「うぅ、いっぱいついてる、こんなん舐めた事ない・・・」
そう言いながら、金玉、金玉の脇、そしてチンコと、舐め上げていった。
M美さんの口の周りはマン汁と涎がついている。
最後は、正常位で挿入。
これまで控え目だったキスが、激しくなっていた。
もう俺も限界が来ていて、渾身の力で振りたてた。
「あぅっ、あぅっ、もうあかん、ダメ、あっ、またイきそう」
「俺もや、俺も気持ちええ、中で、中に出すで?」
「あぁっ、ふぁっ、イくっ、キてっ」
そのままM美さんの中に大放出した。
チンコを抜くと、マン汁と混ざった大量の精子が逆流してきた。
逆流させたまま、M美さんは涙を拭っていた。
「ありがとう。これで少し前向きになれそう」
「そっか、ならよかった。しかし、こんな笑顔可愛いし、気が利きそうだし、捨てるって俺ならようせんけど、な」
そんなピロートークをしていたが、そのうち眠りに落ちた。
朝、気付いてみるともうM美さんは部屋を引き払っていた。
そういや午前中の列車に乗るって言ってたっけ。
元々同棲していたわけでもなし、こんな部屋に彼女の痕跡があるわけでもなく、夢を見たみたいだなと思い、俺はその後の旅を続けた。
帰国後、撮り溜めたフィルムを現像に出し、帰ってくるとびっくりした。
そのうちの1枚に、彼女が
「またね」
と書いた紙を持って笑顔で写っていた。
恐らくセルフタイマーで撮ったのだろう。
またねと言っても、以後の消息も何も知らない。
旅先の蜃気楼みたいなものだが、今もアルバムには挟まれている。