出会い系で会って10分でラブホ出てきた

きいてくれ

事の始めは出社時にふらーっとまとめサイトをみてたら

「出会い系も会えることは会える」という発言を目にしたからだった

朝のラッシュ中でぼんやりしながらイククルに即登録したわけです

非童貞ではあるものの経験数は片手で余裕で数えられるもんだったので

とりあえずヤりたいという性欲の赴くままに

掲示板を見ていたのだがとある書き込みに目をつけた

そいつはいわゆるアブノーマル掲示板で

「露出プレイとかしたいです?」

とかいう今思えばいかにもな感じの題なんだが

そこは性欲に支配されてる俺、

「なんてエロい女なんだ…こいつはヤレるに違いない」

というアホ丸出し状態だった
即メールを送る

すると長々と希望などを綴った、

定型文かよってくらいの返信が即返ってきた

俺は「あぁ律儀な人だなぁ」

とか思いつつもここでようやくちょっと疑い始めた

こいつ業者じゃねえのか…?と思い俺はブラフを仕掛けた

俺流のブラフはひとつのメールに幾つかの質問を散りばめておくというしょーもない物

どんなことしたいの?いつ会えそう?みたいなことを数個書いて送った

返信には全部答えが書かれていた

純粋な俺は「あ、ヤレる!」とマイサン共々喜んだのであった

仕事中ずっとソワソワしながら定時で退社、

意気揚々と待ち合わせの西日暮里まで向かう

相手のプロフにはグラマーなお姉さん系と書かれていた

その文字だけでビンビンだった俺は

何度も待ち合わせを通っては逃げを繰り返してた

右往左往6回目くらいした時にふと後ろから

「俺さんですか?」と呼び掛ける声

Gも真っ青な瞬発力で振り返ったそこには

180cmオーバーの巨人がいた

えっデカ

という言葉を何とか飲み込む

俺も175はありそこそこ大きい方なのだが背もガタイも圧倒的に負けていた

性欲は速攻で駆逐され代わりに恐怖心が湧き上がってきた

巨人「よろしく~」

俺「アッハイ」

巨人「んーとね、こっちホテルだから!」

颯爽と歩いてゆく巨人

脚が長いのが唯一の身体的自慢の俺が早歩きをしないと着いて行けない

巨人「ここでいい?」

俺「ウス」

手軽なラブホに入り部屋を決める

部屋代は先払いの様だった

フロントのオバちゃんに払うシステムなんだが時間や部屋は全部巨人が決めた

その手際はあからさまに素人ではなかった

オバちゃん「はい!休憩で6500円ね!」

巨人「6500円だって」

俺は恐怖で頭がいっぱいだった為

全部払わせようとしてる巨人の事など頭に入っていなかった

何も考えずカードを出す俺

オバちゃん「ここカード使えないんだよねぇ…ごめんね!」

慌てて現金で支払う俺

ここで引き返しとけば更なる被害は出なかった

部屋に入る巨人と俺

上着を脱いですぐ

巨人「じゃあ先にお金もらっちゃいますね」

俺「ウイッス」

そこで気づく

部屋代はカードで払えると思っていた俺は

条件である2万ちょうどほどしか持っていなかったのだ

「俺はここで殺されるんじゃないか」という脅威を感じた

巨人「どうしたの?」

俺「イヤ…アノソノ…オカネガ…」

テンパる俺、訝しむ巨人

死にたくないとは思いつつも正直者の俺は打ち明けた

まぁいい

俺「さっきの受付で…ちょいと…足りなくなっちゃって…ハハ」

巨人「…」

無言やめてください巨人さん

巨人「…じゃあさ」

俺「ハッハイ」

巨人「今からコンビニ行って降ろしてきてくれない?」

なんと壁の外へ行ってこいとおっしゃる

俺「いや…終わったら降ろせますし…時間ありますし…」

巨人「そういうの先にもらいたいんだよね~私ここで待ってるからさぁ」



俺は就職活動中に受けた圧迫面接を思い出していた

何より見下ろされる様に説得される経験なんて初めてだった

ダッシュでコンビニまで走った

恐怖でいっぱいだった

正に捕食される気分を味わった

巨人「はやかったね~おろせた?」

俺「ハイモチロンッスヨ」

まるでパシリの様だった

巨人「ん、全部あるね。悪いねなんかww」

俺「イヤイヤ!!ゼンゼンソンナコトナイッス!!」

完全にビビってた俺

そこに一言

巨人「じゃあシャワー入ろっか」

遂にこの時が来たのだ

巨人は何のためらいもなく服を脱いでシャワーを浴びはじめる

するとどうだ、中々にスタイルの良い身体がそこにはあった

確かにグラマー、そこに偽りはなかった

2m級の女型巨人ではあったが

あんなに怖がってた俺もふつふつと性欲が入れ替わりで戻って来るのを感じた

巨人「洗ってあげるねw」

俺「よ、よろしく…w」

ボディソープを手に取り執拗に俺の立体起動装置を起動しにかかる巨人

俺は紳士で礼儀を叩き込まれた訓練生なので優しく提案してみた

もちろんそのグラマーな身体を舐め回す様に触ってやろうという魂胆だった

俺「僕も身体洗ってあげますよw」

巨人「いやそういうのいいから」

俺「ウッス」

急に真顔になるの怖い

巨人「よし、おっけー!じゃあベッド行こうか」

切り替わりが早い巨人

これが生きる術なのかと感心してしまうレベル

俺のマイサンは巨人を駆逐してやろうといきり立っていた

ベッドに入る巨人と俺

巨人「受け?攻め?受けっぽいねww」

俺「そっすね~ちょっとお願いしますww」

巨人「じゃあ横になって!」

従う俺、股の間に顔を近付ける巨人

巨人「なめてあげるね…」

いきなりのフェラ

この時俺は巨人が俺に跪き奉仕してるという錯覚を覚えた

正直超興奮した

くわえられた瞬間

「おふん」みたいな声が出た

巨人は舐め回すように、

優しくかつ残酷に搾り取るようにフェラしてくれた

俺「ちょっすごw待っ」

開戦30秒程

ダイナマイト四国もビックリな速さで俺は果てた

巨人「えっ」

俺「ウッ…」

巨人「はやくない?」

俺「…ウッス」

流石に死にたくなった

言い訳させてもらうと

彼女はいたがフェラなんてまともにしてもらったことはない、

風俗も未体験だった為にフェラに耐性がなかったんだ嘘じゃないんだ

黙り込む俺と巨人

巨人「ハァ…今日はここまでにしよっか」

軽く溜息をつき目も合わせずに巨人はそう言った

俺「エッいやでも時間」

巨人「今度やる時は先に抜いてきたら?w」

俺「いやいやでも」

巨人「なに?」

服を着ながら見降ろす巨人

俺「あーイヤナンデモナイッス」

怖くて目を逸らした

黙々と服を着込む2人
会話はない

ロビーに鍵を返した時のオバちゃんの

「え?もう出ていいんですか?」って一言が胸を締め付ける

即逃げようとしたら引き留めるオバちゃん、

オバちゃん「はい!時間分引いたから2500円のお釣りね!」

ラブホで金が帰ってくるとかいう貴重な体験をさせてくれた

駅まで歩く2人

勿論会話なし

駅に到着

顔も合わすことはない

巨人「じゃあ…お疲れ?wwかな?ww」

なに笑ってんだ張っ倒すぞ

と心の中で叫びながら

俺「オツカレッスww」

と紳士に返して別れた

とりあえずこんなもんだった

まさか2万出して挿れる、

キスはおろかパイタッチも出来ないとは思わなんだ

高い勉強料だったなぁ…

聞いてくれてありがとうございました。

みんなも出会い系はやめとけよせめて風俗にしとけ

俺も金入ったら初風俗行ってみる

おわり