いよいよお姉さんの手は激しく僕のペニスを扱いてきた…

僕の住んでいた所の近くには温泉街があった。そこのある旅館で、僕は高校時代アルバイトで働いていた。
 
そんなある日、そろそろ仕事を終えて帰ろうとしていた夜の九時頃、人気のなくなったロビーで、僕はこの旅館に宿泊していた若い女性に声を掛けられた。
 
目的も分からぬまま、僕はそのお姉さんに誘われ旅館の裏庭へと連れ込まれてしまった。

そして自分達以外周囲に誰もいない事を確認するや、お姉さんはいきなり僕の背中を壁へと押し付け、真正面からしっかりと体を密着させてきたのである。
 
突然の事に、僕は何が何だか分からぬまますっかりパニック状態となってしまった。

「君だって、こういうの興味ない訳じゃないでしょ?」
 
そしてお姉さんは耳元でそう囁いてきながら、僕の股間へと手を置いてき、揉む様に指を動かしてきた。
 
その衝撃的な行動を前に、僕の思考は全く対応出来なかった。
「やめてください・・・こんな場所で・・・」

「へぇ、じゃあ他の場所ならいいんだ?私の部屋に来る?」

「そういう問題じゃなくて・・・」
 
僕はすっかり圧倒され、抵抗する事も出来ないまま固まってしまい、結果的にお姉さんのされるがままとなっていた。
 
そんな狼狽する僕を、お姉さんは楽しそうに眺めてきながら、さらに股間への手付きを大胆にさせていった。

「あらら、こっちの方はどんどんその気になってきてるみたいね」

「・・・・」
 
お姉さんからの指摘に、僕は何も反論出来なかった。お姉さんの手を股間に感じている内、いつしか僕のペニスはズボンの中で勝手に反応してきてしまったのである。

しかしそれは、僕にとってあまりに不本意な勃起であった。

「ねぇ、君はもう女の子とは経験済みなの?」
 
僕は答えられず、無言のまま俯き続けていた。
 
するとお姉さんは、そんな僕の心を見透かしてくる様に、クスッと笑ってきた。

「ないなら、私が君の練習相手になってあげる」
 
いよいよ硬くなっていく僕のその部分へ、お姉さんの指がさらに強く食い込んできた。



「あっ・・・ああっ・・・」
 
僕は身を震わせながら、悶えていった。そしてその間、ズボンの中ではお姉さんからの刺激で、僕のペニスは何度も勢いよく脈打っていた。
 
僕の下半身がいよいよ興奮を露骨にさせていき、お姉さんはとっても嬉しそうな様子だった。

「若い男の子だけあって、ホント元気一杯ね」
 
お姉さんはそのまま、僕の穿くズボンのベルトを外してきた。
 
その行動に、いよいよ僕は焦っていった。しかし僕は抗う事も出来ないまま、お姉さんの手でズボンと下着を引き下ろされてしまったのである。

「お願いですから、もう勘弁してください・・・こんなの、ホントにまずいですってば・・・」
 
すっかり勃起したペニスへお姉さんの視線が注がれ、僕はもう恥ずかしくて堪らなかった。

「こんなビンビンにさせといて、今さらそんなシラける事を言っちゃだめ」
 
やがて僕のペニスは、お姉さんの手で直接握られた。
 
そのままお姉さんに扱かれながら、僕は普段のオナニーとは比べものにならない強烈な感覚に襲われていった。

「はぁ・・・はぁ・・・」
 
いつしか僕はすっかり息を荒げ、全身を力ませながら何も考えられなくなっていた。

「大丈夫、すぐに終わるから」
 
そう言ってきながら、いよいよお姉さんの手は激しく僕のペニスを扱いてきた。

「だめっ・・・それ以上されたら・・・僕っ・・・!」

「このまま、私が君をスッキリさせてあげる」
 
そうお姉さんに囁かれた直後、僕は初めて他人の手で射精へと導かれたのだった。
 
精液を放つ寸前に両手で覆ってくれたため、飛び散らせるという事はなかったものの、おかげでお姉さんの手は僕のでベトベトになってしまった。
 
しかしお姉さんは何ら不快な様子も見せず、持っていたハンカチで僕の精液を淡々と拭っていた。

「じゃあね、さよなら」
 
もう用は済んだとばかりに、すっかり放心状態となっていた僕を残し、最後まで名前すら分からないままお姉さんは去っていった。
 
それがそのお姉さんとの、最初で最後の出会いであった。

しかし僕にとってその夜に体験した記憶は、年上の女性に誘惑され性の手ほどきを受けたといった類のいい思い出でも何でもない。

ただ好き勝手に体を弄ばれたのだという、何ともいえない惨めで屈辱的な気持ちだけを残し、僕のトラウマとなったのだった。