イブの夜、ブス5人と脱衣麻雀

あれは高3の冬休み、12月24日。
世間は当然クリスマス・イヴ。
日本中のカップルがセックスするであろう性なる夜。
俺達5人は普段と変わらず生きていた。
いつも通りにS宅で徹夜で麻雀だったりゲームだったりするはずだった。
その日は珍しく酒盛りになった。

不意にSがつぶやいた。

「いつも楽しく遊ぶ仲間なのに、クリスマスってだけで何故か寂しい気分になる」

男5人、サミシインジャー。
小・中・高、ずっと一緒だった俺達。
恋よりも友情で生きてきたツケがここで出る。

俺、S、T、Yの童貞4人。
Nは経験アリ(クラスのブスヤリマンに逆レイプ)。

『友情に生きてきた』なんて綺麗事だ。
オナニーバリバリな年頃だし、彼女だって欲しいし、セックスだって当然したい。
全員の意見が一致した。

「誰でもいいから呼ぼう」と。

高校は別になってるが、中学時代にそこそこ仲が良かった女子に手当たり次第電話した。
酒の勢いもあるのだろう、普段からは想像できないほどみんな積極的な行動だった。
しかしクリスマス、既に夜も遅い。
当然、「家族と過ごす」「彼氏と過ごす」の返事ばかりだった。

ついには全員が無意識に連絡を避けていた女子への電話もやむを得なかった。
ただのクラスメートだった“マリ”に。
夏休みに遭遇したときに携帯番号を貰っていたので直電だ。
夏に教えて貰った番号に、冬になって初めて掛けた。

マリの電話に繋がった。
向こうは現在女3人で、こちらと似たような状況だった。

「Sんちに来ないか?」と誘っただけで簡単に食いついた。

マリ、ヒトミ、ユウコの3人(昔から仲良しブス3人組)。
こちらの人数を教えたら、追加で2人誘ってみるとのこと。
5対5の出来上がり。
サミシインジャーは歓喜した。

待ち合わせ場所にした近所の酒屋。
しばらく俺とTで待っていたら、ほんとに来やがった。
このとき俺とTは言葉を飲んだ。
そして後悔した。

なんでこんな奴等を呼んだのだろう、と。

マリ・・・色白、ポチャ、出っ歯、失敗ソバージュ(天パ?)
ヒトミ・・・魚類、元水泳部(笑)、カラダつきはエロい。
ユウコ・・・元柔道部、ゴツい、シャクレアゴ、うけくち。

『こいつら、こんなだっけ?』と、Tとアイコンタクトした。

追加の2人も後ろにいた。
高校の友達との事。

クミ・・・ジャイ子、声は市原悦子(夏休み時に面識あり)。
ミナ・・・地黒、茶髪(地)、能面・月の面。

『こいつらを本当に連れてっていいのか?』と、Tとアイコンタクトした。

男女問わず、器量の悪いのはクリスマスには余ってるのを実感した。
こんなの連れ帰ったら、待ってる3人はドン引きじゃないのか?
葛藤した。後悔した。
全て俺が電話したせいになってしまう。
こんなことならみんなでボンバーマン対戦してた方がよかった。

俺とTは既にドン引きだが、連れて行くしかなかった。
ここまで呼んでおいて追い返す勇気が俺には無かった。
救いがあったのは5人全員、明るく性格が良かった。
これが落とし穴でもあった。

S宅に戻る途中、自然とマリが俺、ヒトミがTの横を密着に近い形で歩いた。
中学時代からマリは俺に懐いていた。
正直言うとマリのことは嫌いじゃなかったが、恋愛対象でも無かった。
ちなみに俺は、ヒトミがTに好意を持っていたのは以前から知っていた。
時々Tは自殺しかねない半泣き顔で俺に目で訴えた。
なぜTがそんな表情を見せるのか判らなかった。

この5人から彼女を作れ!という究極の選択があったら、俺は迷わずヒトミだ(カラダしか見てない)。
待ってる3人も同じ意見だろう、たぶん。
しかし、Tは今にもすぐ横の田んぼに身を投げそうな雰囲気。
泣きTとニコニコしたカワハギを横目に、マリと談笑しながらS宅に到着した。
マリと昔話をしたせいか、女5人全員に慣れてしまった。
落とし穴その2。

Tは相変わらずで、S宅の井戸に身を投げそうな雰囲気。
Sの部屋でもあるプレハブは広いので計10人でも楽だった。
待ってた3人は、意外にも5人を見ても引いてなかった。
おそらく待ちきれずに妄想でチンコおっ勃ちだったんだろう。

そして、サミシインジャーVSメス5人衆の5対5のクリスマス合コンが始まった。

驚くほど遠慮ナシにメス達はビールを飲む。
1時間も経たないうちに出来あがりだ。
俺を含めて9人のハイテンション。
Tのみシラフ、1滴も飲めない。
ヒトミの勧めを頑なに断わり続ける。
ドン引きで。

俺はTに耳打ちした。

「酒1口でもぶっ倒れるお前が逃げるにはこれしかない」と。

Tは黙って頷き、そして飲んだ。
即倒だった。
T・・・再起不能(リタイア)

邪魔に転がるTをベッドに搬送し、毛布で梱包した。
しばらくしてヒトミの限界発言。
Tの寝るベッドに横になった。

上手いことやったな!ガンバレヒトミ!

怪しい雰囲気に固唾を飲む8人。
全員がチラチラと気にする。
しかし2人はマジ寝した。
つまんね。

2人のリタイアで座卓は広くなり、自然に席替えとなった。
俺&マリ、S&ユウコ、Y&クミ、N&ミナのペアが出来上がってしまった。
このとき、まぁマリならいいかな?とすら思ってしまった。
落とし穴その3。

つーかおまいら3人、そのパートナーでいいのか、とツッコミたかった。

小・中時代の昔話、高校生活の思い出など一通り語りあった。
話のネタも無くなり、酒・摘みも無くなった。
一気に退屈になった。
何かゲームでもしたいところだ。
しかし、王様ゲームとかの下心丸出しのエロいゲームなど、俺は言い出せなかった。

俺の心を読んだのか、Nが言った。

「ゲームしようぜ?」

男4人のアイコンタクト。友情だ。
酒のせいか、冷静な判断は無かった。
相手はブス4人なのに。

何ゲームをするのかNに聞く。

「麻雀やろうぜ」

アフォかー!女子が暇になるだろうが。

「ちゃんと女の子も参加してもらうさ」とNが言う。

まさか・・・そう、脱衣麻雀。

最初は当然女子達は嫌がった。
しかし不服の無いよう、ルールを作った。

<ルール>
・身に付けているもの(アクセサリー含む)は全て1枚とする。
・-1枚は男女どちらでも可。
・振り込みは1翻につき-1枚。
・ツモあがりは点数無関係で他3組が-1枚。
・トビで半荘終了。
・負け組男女は全裸。
・南場は役満しばり。
・オーラスはノーテン親流れなし。

つまり、どうあっても1半荘で全裸カップルが出来上がるのだ。

強引なルールにも関わらず、あっさり女子が乗ってきた。
まさか自分がとか、他のカップルを全裸にしたいとか、思ったんだろう。
事実、俺も思っていた。

俺は強い。
この中では最強だ。
マリも安心だろう。
つーか見たくない。

滞りなく始まる。
俺はいつも通りの打ち筋で手を進めた。
ところがこいつらは小場で逃げ始めた。
負けずに対抗する。
1枚、また1枚と全員が減らされていく。
提案者のNが一番ドベだ。
男女共に下着のみだ。

ここで南入。
東場のやりとりはただ盛り上がる為だけ。
そして脱ぐことに嫌悪感を抱かせない為。
役満しばり。
1発で飛ぶ恐怖。
半裸のNは集中力が消えていた。
バレバレに国士しか狙ってない。
バカだな。

しかし全員テンパれないままオーラス。
SとNは国士狙い。
ホームラン級のバカだな、ド素人どもが。
Yはピンズだな?九連か?なら俺はマンズだ。

流局寸前でYが言葉を発した。

「ロン!」

Sが振り込んだ。

「大車輪!」

アフォーーーーーー!!!!!何時代の役満だ!
チョンボ扱いしたいところだが、数え役満になっていた。
Sとユウコはしぶしぶ脱いだ。
可哀想なのでタオル隠しはOKとした。

終了と思いきや、半荘2回目が始まってしまった。
Sとユウコの「次に負けたら隠さない」に全員乗ってしまった。
もちろん全員の服装はそのままで。
既に半裸が4人いますよ。

(これはもしかして、全員脱がない限り終わらないのでは?)

時計は2時を回っていた。
東一局で平和ドラ1を振り込んだS&ユウコは即全裸になった。
しかし、点棒は生きているので続行。
もう怖いもの無しのSが高い手作りを始める。
すぐにN&ミナも全裸にされ、まだ余裕のあった俺とYも危うくなった。
裸体を隠す為、ユウコはSの背中に、ミナはNの背中に密着。
そのせいで2人の♂は完全体になっていた。
笑った。



いや、笑えない。
裸の男女を目の当たりにしたら俺だって勃起する。
俺のトランクスも盛り上がる。
気付いたマリが耳打ちした。

「みんなの裸見てたら濡れてきちゃった・・・」

俺は完全体になった。

俺とYのカップルも下着姿に追いつめられた。
Yのハネ満振り込みでトビ終了。
6人全裸、俺ら2人半裸。
しかしエロい空気でハイになった6人は終わらせてくれなかった。

脱ぐ物のない6人に卑怯だと告げた。

<新ルール>
・全裸組は振り込む度に、キス→乳揉み→フェラ→手マン→クンニ→挿入の順にレベルアップする。
・挿入後は1翻につきピストン10回。
・俺ら全裸の時点で終了。

はっきり言って、無駄なルールだ。
もう諦めてもいい事だが(全員裸だし)、負けず嫌いな俺は小場で躱し続けた。
罰ゲームとはいえ、みんなのキスやら手マンやら、見てるうちに羨ましくなってきた。
俺が負けた時点でこのゲームは終了だが、そのままみんなおっ始めることだろう。

そこにマリの耳打ち。

「K(俺)ちゃん・・・もう負けていいよぉ。我慢できなくなってきた・・・」

俺のトランクスがへそまで盛り返った。

2人合わせて残り3枚。
とっとと振り込みたい。
Nのみ手ツモあがり。
マリの胸がポロンと露わになる。
Sなんかもう入れっ放しだ。
Yのクンニでクミがよがる。

(よく出来るな、お前。ジャイ子だぞ?)

しかし、その光景に俺はギンギンだ。

最後はたしかNが中ドラ3みたいなショボい満貫だった。
バレバレの待ちに振り込んで終了。
待ちきれなかったのか、マリは自らパンツを下げた。
薄目のヘアーでワレメがバッチリ確認できた。

冬なので当然寒い。
全裸のマリが俺に密着する。
Sに毛布や大き目のバスタオルを数枚用意してもらい、各々がテントを張ってイチャつき始める。
爆睡の2人を横目に。

酒の勢いもあるのだろうが、よくもまあ避妊もなしにやるもんだ。
しかも童貞の男達が。
勝手な想像だが、女性陣も全員処女だろう。
少なくともマリは初めてだと言った。
そして小声で俺に告ってきた。
中学時代、自分相手に話をしてくれる男は俺くらいだった、と。
俺はただ席が隣だったり、班が一緒だったりしたからだが。

嫌いじゃない。
好きでもない。
でも童貞は捨てたい。
俺の初体験はマリでいいのか?

裸で抱き合ってるうちに、その感情が薄れていった。
もういいや、と。

出っ歯がキツいがディープキスした。
俺のファーストキスでもあった。
自分の鼻息が荒くなってるのを意識して恥ずかしくなった。
激しくキスしたまま、俺に跨るマリの股間はチンポを擦る。

「入れていいよね?」と聞かれたが、牛のような乳に埋まった俺は、「ふが」としか返事が出来なかった。

周りの3組は毛布で結合部は判らなかったが、明らかに挿入&ピストンだった。

「あっあっ」
「んっんっ」
「おぅっおぅっ」

喘ぎ声&鳴き声が部屋の中を行き渡る。
いよいよ俺も童貞を捨てる瞬間がきた。
マリの濡れ濡れマンコの素股で湿った俺のチンポは、ゆっくりではあったが、いともたやすくマリの中に滑り込んだ。

俺「初めてだろ?痛くない?」

マリ「痛くないよ・・・キモチイイ・・・」

そう聞いた俺は、感じてブサイク顔なマリでも萎えなかった。
果てた他3組が俺らを傍観している中、ゆっくりと動かした。
初めてでも出血しないマリの柔らかマンコが俺を包む。

(熱い。なんだこの熱さは)

右手なんかと比べようがない快感。

「あぁっ、イク、イッちゃうぅぅ」

初めてのセックスでイク女、マリ。
俺同様、さぞかしオナニー熱心だったのだろう。
イクときのマリの締まりで俺も果てた。
6人の暖かい拍手が鳴り響く。
それはもうバカにされてる気分だった。

少し休んだが、8人の裸族は壊れたままだった。
ここで終わりではない。
なんとパートナー交換が始まったのだ。
ただ流しっ放しだったS秘蔵の裏ビデオの影響か。

それでもマリは俺から離れなかった。
俺も離れたくなかった。
正直、他のメス3匹は無理だと判断したからだ。
乱交6人の姿に見入ってしまっていた。
確かにマリ以外の女とヤってみたい気もしたが、このメス3匹には食指が動かなかった。
でもヤリたい。

ふと思い出す。
爆睡する2人の姿に気付いた。
それがまた癪に障った。

折角なので参加させよう(笑)

俺は2人の傍に寄り、そして起こした。
全員の一糸纏わぬ姿に、またもやドン引きだった。
8人で押さえつけ2人を剥く。
これで計10人すべてが生まれたときの姿になった。

時計は4時を指していた。
一眠りで酔いが醒めたヒトミは恥ずかしさで泣きそうだった。
各々が元の位置に戻り、パートナーと燃えながらT達に注目。
ヒトミは助けを求めるようにTに寄り添うが、Tは頑なに拒否。
それどころか服を着ようとさえする。
もう一度全員マウンド上に集まり円陣を組んだ。
毛布を取り上げ、丸見え状態にした。
既にTは完全体にも関わらず理性が勝っていた。
俺達はTを押さえつけ、ヒトミに「しゃぶれ!」と命令した。
2人共半泣きだったが、それでもヒトミはTのモノを口に含んだ。
見たところ幼稚なフェラだが、Tもヒトミも壊れ始めていた。
シラフの人間が壊れゆく様を垣間見た。

顔はアレだが、ヒトミはいい体をしていた。
綺麗なラインと美乳。
ヒトミとヤリたくて仕方がなかった。
おそらく男はみんな狙っていたはずだ。

四つん這いで一生懸命フェラするヒトミの尻にムラムラきた。
俺は我先と言わんばかりに後ろからイタズラを始めた。
ヒトミはかなり濡れていて、ヌラヌラと綺麗に光っていた。
指で弄るだけでどんどんオツユが溢れてきた。
ヒトミのマンコに俺の中指を入れてみる。
あっさりと入った。
俺の指の動きでヒトミが唸る。
俺は我慢できずに後ろからヒトミに入れた。

「んーっ!んー!」

抵抗があったが、一気に奥まで入った。
そのときTがヒトミの口で果てた。
ヒトミはやっとの思いでT液を飲み込み、俺に静止を訴えた。
しかし、俺の精子は止まらない。
俺はヒトミの中に注ぎ込んだ。
俺はとんでもないことをしたと気付いた。
中出しだけじゃない、ヒトミのTへの恋心を台無しにし、マリの気持ちを踏みにじった。
悔やむ俺を気にもせず、口の空いたヒトミにSがフェラを強要した。

それを見て俺は思った。

(どーでもいいや。楽しもう)

ふと見るとマリはNとYに襲われ、3P状態で喘いでいた。
Tはメス3匹の生け贄に。
圧死しそうなTには申し訳ないが、こっちは存分に楽もう。
持続していた俺は、抜かずにそのままヒトミにピストンした。
ヒトミは俺のチンポに感じながら、果てたSのザーメンを飲み込んだ。
俺はヒトミに2回目の中出しをした。

Sは冷蔵庫から栄養ドリンクを取り出し、空いてる人に配っていた。

(まだヤルのか?)

俺はもうリタイヤしたかったので、ヒトミを守るように毛布で包んだ。
そして俺はヒトミに小声で謝った。

「ごめんな・・・ヒトミはTのこと好きなのに・・・」

ヒトミは怒らずに返事をしてくれた。

「ううん、T君のこと好きだけど・・・Kちゃんも好きだよ」

「ヒトミ・・・お前カワイイな」

後で聞いたが、この日からヒトミの心は俺寄りになったようだった。
まだみんなは頑張ってるようだったが、俺とヒトミはそのまま裸で抱き合って寝た。

目が覚めたら昼だった。
俺とヒトミを全員が見守っていたのが癪だった。
Tだけは部屋の隅で置き物のように放心状態で体育座りしていた。
服を着て一服、そして解散した。

これだけの祭りだった夜なのに、誰も恋人関係にならなかった。

一晩で全員が童貞&処女を卒業した夜。
そして年が明け、全員無事に高校を卒業した。
俺は卒業まもなくヒトミに呼び出された。
そして俺はヒトミと結婚するはめになった。

あの夜の事は一生忘れない。
ヒトミも『マリに悪い事した』という気持ちを引きずっている。
このオコゼのような我が子を見る度に、過去に戻りたいと強く願って生きている。

やっぱり素直にボンバーマンやってりゃ良かった。