俺 A:29歳
彼女B:28歳
彼女の家に結婚の挨拶に行き、OKしてもらった直後に彼女祖母が有名な占い師とやらに相談して『二人にとって一番いい入籍の日』を調べてきた。
そしたらそれが来週だという。
「まあ慌しいけど、おばあちゃんがそう言うならまず籍だけ入れるか」となり、結婚。
籍は入れても、突然だったので当然別居。
それから新居を探して、式は約8ヶ月後にと言う事になった。
2ヶ月ほどたった後、いいアパートが見つかり、来月の引越しに備えて家の掃除なんかを始めた頃、彼女から浮気を告白された。
それはそれは清々しく・・・。
彼女が言うには・・・。
「浮気してたけど、昨日きっぱり別れて来た!やっときれいな体になった!黙ってようかと思ったけど、お互い秘密を持っちゃいけないから言った」だって。
何か妙に誇らしげで『誠実で正直な私!』に酔ってるのがミエミエな感じと言うかなんと言うか・・・。
ポカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンとしてしまって、何も言えずにいたら、「これからはお互い包み隠さずに行こうね!」とか、「この話はこれでおしまい!」とか。
こいつ俺の妻だよね、今???いやもう分かりませんけど何ですか?って感じ。
我にかえって「おおおおっお前!!!ふざけんなよ!!!!!!!!」と怒鳴ったら、彼女ビクッとなって本気で驚いてた。
「でもだからもう終わったの!」って、慌てて彼女。
「終わったって昨日だろ!昨日って何だよ!」
「だーかーらーもう終わったんだから心配しないでってば!!!」
「そういう問題じゃくぁ嗚呼ああw背drftgyふjきぉ;p@:!!!!!!!」
「ちょっと待ってよ!後からばれたら可哀想だし、夫婦になったんだから話しないとって思って言ったのに!そんなんじゃ全然話にならないじゃん!」
「くぁswでrftgyふjきぉ;p:おpkjhkじゅhyくj!!!!」
「待って、Aちゃん?聞いて欲しいの。夫婦ってさ、他人同士が一緒になって話し合って許しあって少しずつ夫婦になっていくものじゃない?ね、そう思わない?私はそう思ってるの・・・。でもAちゃん私の話全然聞いてくれてない。今からそんなんじゃ私たちうまくやっていけないと思うの・・・そう思わない?ね、Aちゃん?」
もう口、アワアワ、何も言えない、頭の中目茶目茶すぎてw
俺なんでこの女と4年も付き合ってたの?何で気が付かなかったの?
いやそれより何より何で今、俺、上から目線で諭されてんの?wwww
何かをやり遂げたような顔で、しかも駄々っ子を見るような目で俺を見つめつつ明らかに自分の筋書きとは違う俺の態度に焦りを感じてる彼女。
俺はって言うと彼女とタポタポとセクロスしまくった事を思い出してた・・・。
もしかしたら他チンが入ったばかりだったかもしれない口だのマソマソだのを・・・。
そう思った瞬間に朝飯リバーーース。
「Aちゃん!」と言って駆け寄ってきて、俺の背中をさすり始めた彼女を思い切り突き飛ばし、
「さわんな!!!帰るぇーー!!!」ってギャン泣き。
離れた所でおびえてる彼女を突き飛ばして、泣きながら追い出した。
鍵閉めてチェーンかけてワーワー泣いた。
気が付いたら彼女が合鍵でドア開けて「AちゃんAちゃん!」と隙間から叫んでる。
目に付いた彼女のバッグを隙間に押し込んで「がえでーーー!!!(帰れ)」と叫んでまた閉める。
しばらくして落ち着いた後、友人に電話。
泣きながら事情を話すと友人も激怒!
「相手誰だよ!」と言われて、初めて気になりだす。
彼女は友人の彼女の友人(分かりにくいな)、つまり友人の紹介で出会ったわけです。
速攻調べてくれました。
友人彼女さんの推測では同じ会社の上司で40位の人らしい。
・・・らしいと言うのは、彼女がその人と一緒に居る所を目撃し、その時彼女が焦ったように紹介してきて怪しいと思った事があるって。
言ってよーーーもーーーーーーーー(´A`)
とにかく一晩寝て落ち着いた後、朝彼女の実家に電話して話したいと言った。
で、まあ「夜なら・・・何かあったの?」と聞かれたので「娘さんからは何も聞いてませんか?」と言ったら慌ててた。
何も聞いてなかったみたい。
それ所か家にも帰ってなくて、俺と一緒だと思ってたって・・・。
彼女からの着信留守電メールあわせて100はあったかも。
途中で読むのやめてしまったけど、謝罪、逆切れ、説得、泣き落とし、別れ話&撤回などなど盛りだくさん。
とりあえずまた寝る。
夕方、泣きながら目が覚める俺・・・。
テラナサケナス・・・。
「あーーもー死んじゃおっかなーーー」とか言ってるしw
とりあえず風呂入って家を出たら外にたたずむ彼女。
無視して通り過ぎると「A!待って!ちゃんと話そう!」と言われたので、顔くしゃくしゃにして拒絶。
「俺今からお前の家行くから」と振り切って来た。
家に着いたら心配そうな彼女の親とお婆ちゃん。
「一体どうしたんですか!」って。
どうしたもこうしたも無いんですよーーw
「俺、浮気されてたんです。離婚します!」と叫んで、また泣く僕ちゃん。
子供ですか?w
もう皆パニックで「まさか!」「何かの間違いでしょう!」とか言いつつも、俺の様子見て分かったのか母は泣き崩れた。
とりあえずメールや留守電を聞いてもらって、父泣く。
おばあちゃんは母の背中をさすりながら泣く。
もちろん俺も泣きじゃくってる。
暗い修羅場・・・。
しばらくした後、父親が彼女に電話を始め「出ない出ない」と言っていた。
「何かもう今グチャグチャなんで今日は帰ります・・・」と言って帰ろうとしたら、玄関外で泣いてる彼女発見!
「う・・・」とか言ったら彼女ハッとこっち向いてまたうずくまって泣く。
もう皆泣きすぎ。
また家に戻って「Bさん外に居ました・・・」と言ったら、お父さんダッシュで外行って、慌てて追いかけたら彼女の事殴ってた。
そして本当に引きずって家に連れてきて、彼女の頭を床に打ちつけながら「A君に謝れ!謝れ!!」って。
さすがに止めたけどね・・・。
顔見たらすでに額に青と鮮やかな赤のあざがあった・・・。
お父さんの迫力に負けて俺まで大人しくなり、おかげで冷静になった。
居間に戻って離婚の話し合い。
お決まりの「別れたくない」「Aちゃんだけしか好きじゃない」「許すって言って」。
もう力抜けちゃって(゜_゜)こんな顔。
Bがひとしきり泣いた後、
「すいません。俺にはもうBさんとやっていく自信が全然無いんです・・・。俺一生Bと一緒にいろって言われたら困ります・・・。もう離婚するしかないんで・・・」と気の弱い僕。
そこにBのヤダヤダ攻撃、そしてお父さんの鉄拳制裁。
Bが殴られた頬を押さえながら「じゃあ一生黙ってれば良かったの!?あなたに対して正直に居た事が悪かったの!?」と言ってきて切れた!
「ふざけんじゃねぇ!!このクソ女!!黙ってりゃ浮気してもいいってか!!なにが正直だ訳わかんねぇ事言ってんじゃねぇ!!!偉そうに説教垂れやがっててめえに都合のいい事ばっかり考えやがって!夫婦は話し合い?バカかお前!話し合う前にもっと大事な信頼も愛情も残ってねーんだよ!一昨日まで浮気してました、でも別れたから正直に話したから許されるのが当然、怒るお前が悪い、ってどんな頭してんだバカたれ!!しかも相手妻子持ちだろ!?相手の家庭も壊したんだぞお前らバカップルは!俺は曲がりなりにもおめーの夫だからな、慰謝料請求する!!しないつもりだったけど、お前みたいなそんな態度のヤツに優しくする必要ねぇ!!それから相手の男にもな!相手の嫁からもお前訴えられるぞ!俺が大人しいと思って舐めてたんだろうが、ここまでコケにされて黙ってられるか!大人しいのも優しいのもお前の事好きで大事だったからだ!そんな気持ちもう欠片もねーよ!!!」
妻子持ちってのはカマかけたんだけど、ドンピシャだったみたい。
真っ青になって「何で・・・そんなん・・・ウソ・・・訴えるって何・・・」って、呆然としてた。
「少なくとも500万は用意しとけよ、俺は少ないけど向こうは多いから!」
お父さんまた彼女を殴った。
いい年したおっさんが泣きじゃくりながら娘殴るの見てるの辛かった。
思わず近くの戸棚のウィスキー出してラッパ飲み。
「バカ野郎!お前は少なくとも5人不幸にした!俺と両親と、お前の両親とお婆ちゃんと!それからもちろん相手の嫁と子供だ!!バカ野郎!!!」
勢いで言った後(あ、5人じゃないや。ハズカチー。えーっと何人?)とか考えるも、誰も気にしてないw
「もう帰ります!あとはまた」と言って帰ろうとしたら彼女が足元に来て。
俺の脚を掴みながら、
「ごめんなさいごめんなさい・・・いや・・・お願いだから・・・」
蹴飛ばさないように足を振り払って家を出た。
ドア閉める時ふと見たら彼女泣き崩れてて・・・何かもう・・・(;д;)
で、車出した時なんか手元おぼつかないの。
あ、俺酒飲んでた!と思ってコンビニに停車、友人に電話したらすぐに出てくれて「今こういうわけでちょっと頼まれてくれない?」と言ったらすぐに来てくれた。
何かずっと心配してくれてたみたいで・・・友達っていいなぁ。
んで友達と一緒に来てくれて、友人が運転、もう一人が俺の車乗ってきてくれた。
家に付く頃には・・・急性アルコール中毒キターー(゜∀゜)ーー!!
そういえば、ウイスキーほぼ一本ポカリみたいに一気飲みしたんだっけw
病院担ぎ込まれて翌朝には復活w
でも息子さんに管付いてて尿が入った袋もセットだった。
昼には抜いてもらったけど・・・キャッ恥ずかし(*ノノ)
その間俺の携帯が鳴りっぱなしで、それで友人彼女がBに電話してくれたらしい。
その時は心配しつつ、友人彼女にも言い訳三昧で「うんざりして切っちゃった」だって。
何とか回復した後、親に電話。
そしたら「もうB親から話聞いた」って。
「実際に会って話したけど、お前連絡付かなかったから・・・」と泣かれ、
「そんな泣かないでいいよ」って言ったら、
「バカ!どんだけ心配したと思って・・・」
泣く、また俺も泣く。
僕は死にましぇーーーんなんてな。
で、双方の両親同伴で、男呼び出し。
しかも家の親ご立派な料理屋の個室をセレクト、そこにオズオズと現れる男T。
すでに汗だくでワイシャツの襟の色変わってるし。
「それでは失礼いたしますー」と仲居さんが帰った瞬間、ガバっと土下座して・・・。
「申し訳ありませんでした!こんな事になって申し訳ありませんでしたーーー!」
俺はカッとなって立ち上がろうとしたら、親父が抑えて、お袋が話し始める。
「謝ってくださる必要はございませんわwお顔お上げになって^^」
がさつな母のその口調で何か俺(((((( ;゜Д゜))))))ガクガクブルブル
「息子の妻がたいっっへんにお世話になっておりましたようで。どうぞお座りになって」
相手も((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
まあとりあえず座ってもらって、話をする。
まずは慰謝料の話。
男に慰謝料請求500万、払えなかったら裁判で、とアッサリ通告。
男がガクブルするのは当然だけど、彼女もビックリ。
「どうしてそんなに!!酷い!!」
彼女父また彼女をビンタ・・・あーあ。
でもめげずに、
「私のせいでもあるのよ!私も一緒に謝るから許して!」
「いや、君の謝罪には何の価値もないですけど」と言ったらビックリしてた。
何で?w
弁護士さんも「裁判を恐れないのならいくらでも」と言ってましたしね。
「こ、こんなに払えないです・・・」という男に「じゃあ裁判か」と。
「き、き、き、脅迫ですきゃ!」とか言ってたが違うきゃ。
しばらくうなだれて・・・。
「払います・・・妻と学校には内緒にしてください・・・」
こいつ専門学校講師wwwwwww
彼女に対しては700万。
これはアパートの敷金礼金、解約の違約金、新しくそろえた家具家電の料金、それと彼女への借金込み。
資格を取りたいという彼女へ貸した専門学校代が2年で220万、その他パソコン、テレビ、DVDと、まあその他もろもろで約100万。
これはいずれ新居で使う予定だったけどね・・・。
親には「自分で稼いだお金で学校に行く」と言ってた様で、ご両親驚いてました。
実際調べたらその専門学校150万しかかからないんですわ。
70万は?
出来れば彼女自身に払ってもらいたいんだけど、まあどうでもいいや。
それにしても両親は何も不思議に思わなかったんだろうか・・・。
明細を話すと、うなだれてた。
その時、彼女母が噛んでた指から血が・・・皆焦る。
まーね、結局目標の試験には受からなかったし、浮気相手も見つけたわけだしw
その場で彼女親が無理やり泣いて嫌がる彼女に、離婚届と弁護士に作ってもらった慰謝料+借用書にサインさせた。
その後、彼女母を病院に連れて行って縫って貰う。
それから数日後、キッチリと男から500万の振込みがあった。
さすが旅館のボンボンですね。
さらに彼女から電話、まあ何となく出てみると泣きながら・・・。
「この家を売るって言ってるの・・・!お願いやめさせて・・・」
「どうやって?」
「どうやってって・・・」
「お前の借金を帳消しにしてって言ってるの?」
「・・・」
「いい方法がある。ソープいけ。そしたら700万稼げるよ。でもお前も年だしな・・・まあでも頑張ればいけるでしょ。てか70万はどうしたの?何に使ったの?俺騙すの簡単だったね。出してって言ったらホイホイ出しちゃって。ホテル行ってあっつい夜を過ごしてたら無くなった?それかさ、こんな数ヶ月の夫に対して支払う金額としては大きいよ?借金の事も含めて裁判でもしてみたら?少しは減るんじゃないかな?ネットでさ、俺みたいな男の事『ATM』って言うんだって。意味分かるよね」
「私・・・まだ愛してる・・・あなたを忘れられない・・・」
「うん、俺年収いいもんね。俺もお前を忘れないよ、悪い意味で」
・・・で、ガチャ切り。
俺はさっさと引っ越して新しく生活を始めた。
彼女名義の金が2回に分けて振り込まれたが、家を売ったのかどうかは知らない。
大きくて立派な庭付きの、見た目は普通だけど足音のしない立派なコンクリート住宅だったな。
正直金があっても得られないものってあるんだなって・・・。
久々にディケンズのクリスマスキャロル読んで号泣したw
そうなんだよ、お金じゃないのさ!!ってw
ほんと泣いてばっかw
今は平気だけどね。
夜勤終わって飯食って酒飲んだから寝るね。