‥‥チチチチチチ
(う、うぅん‥‥もう朝?)
伸びをしながら、ぼんやりとした頭の中で呟いてみる。
部屋に差し込む眩しい朝の光と、かわいい小鳥のさえずりが起こしてくれたのかな。
寝起きの気怠い体を持て余して、目を閉じたまましばらくまどろむ。
(‥‥どこ‥だっけ?)
布団もかけずに腕枕でぐっすり寝込んでたみたい。
見慣れぬ畳の部屋、読めない掛け軸のかかった床の間――。
そう。そうだった。
つかさと温泉にきてたんだ。
ここは旅館の一室。
ふたりとも裸のままで、夕べの激しさの後がそこらここらに残っている。
脱ぎ散らかした浴衣や帯に混じって、くしゃくしゃに丸められたティッシュが生々しくて気恥ずかしい。
(久しぶりだったから‥‥)
ゆうこが夏休みの間、仕事が忙しくてほったらかしだったお詫びにと、つかさが温泉旅行に誘ってくれた。
部屋に小さな露天風呂のある立派な老舗旅館で、残業手当がなかったらこんなとこ泊まれないよって。
夕べはつかさの仕事疲れを癒すはずだった。
ゆっくりと露天風呂に浸かってぐっすりと眠ることにしていたのに、月明かりに向かって立っていたゆうこに、いきなり後ろから抱きついてきたりして。
つかさも久しぶりで興奮してたのかな、固いモノが入り口をつんつんってノックしてきて、ゆうこも待ち焦がれてたからすぐにしっとりと濡れてくるのがよくわかった。
つかさはうなじに唇をあて、後ろから回した手でおざなりに胸を揉み上げると、そのまま後ろからゆうこの中に‥‥。
(夕べのこと思い出してたら‥‥もやもやしてきちゃった)
つかさの寝顔をジッと見つめたまま、ゆうこの右手は彼の厚い胸をすべり、鍛えられたお腹を通ると、豊かな茂みまでたどり着いた。
(あ‥‥さすがにしぼんだままなんだ‥‥)
ふっと、すごくエッチな事を思いついた。
(つかさは寝てても、刺激を与えたら起きちゃうんじゃないかな、この子‥‥)
ひとり悪戯っぽく微笑むと、すーーっと体をつかさの足下へずらし、少し開き気味の両脚の間に猫の様に丸まった。
(昨日はありがと。とってもよかったよ)
うなだれた彼を両手でやんわりと包み込んで、かわいい頭の部分にチュッとキスをする。そして突然にその部分を口にふくんだ。
‥‥のるん
(柔らかくってなんかいつもとちがう‥‥)
その感触を確かめるように全てを頬張ってみる。
毛足の長いつかさの茂みがゆうこの鼻をくすぐるけど、彼のをお口で愛している証って感じがしてなんだかうれしい。
お口の中でゆっくりと大きくなっていくのがとっても不思議で、胸がドキドキと切ない。
固くなってきたおちんちんの根本を右手で掴み、頭を軽くふってストロークをはじめた。
ぬちゅっ‥‥ぐちゅっ‥‥と、鈍く湿った音が微かに響き始める。
(あん‥‥ゆうこも感じちゃう‥‥)
お口と女の子自身って連動してるのかな。
なぜかつかさに突かれてる感覚が体に甦ってくる。
ゆうこの体はもうとろとろにとろけていた。
夢中になってフェラチオをしていると、体は益々敏感になって現実感がなくなっていく。
(こんなにおっきくなってるのに‥‥)
疲れ切っているのかまだ目を覚まさない。
ゆうこは逞しくなったおちんちんから口を離し、その向こうにあるつかさの顔とを交互に見つめる。
(きっと興奮で涙目になってるんだろうな。こんなにエッチな娘(こ)にになったのは‥‥つかさのせいだよ。ちゃんと責任とってね)
ぷるぷるの先っぽからくびれの部分にかけて、小鳥がついばむようにちゅっちゅっと音をたてながら何度もキスをする。
ときどき人差し指と中指で先っぽのお口を開いて、舌先でちょろっと刺激してあげるのがゆうこ流のアクセントなんだ。
「うううん‥‥」
つかさが少し反応してる。
感じてきたんだね、きっと。
幹を登っていく蔓(つる)のように浮き出た血管を、根本から先っぽに向かって尖らせた舌を這わせる。
左手でしわしわの袋を優しく揉みながら、一本一本丁寧に、優しく、何度も、何度も‥‥。舌を伝って流れたゆうこのよだれでてらてらに光るくらいに何度も。
やがて這い上がっていった舌は、皮が交わっている襟の部分を舌先でちろちろと左右に揺さぶる。
(どう?これでもまだ目を覚まさないの?)
しわしわの袋に柔らかく鈍い刺激を送っていた左手まで、伝っていったよだれで濡れていた。
(これはどう?これなら目を覚ますよね‥‥)
びくびくと脈打ち始めたおちんちんを口一杯に頬張ると、口だけでそれを支えて、両手は彼の腰にそっと置いた。そして深く呑み込み、喉の奥で先っぽをキュッキュッと締め付ける。
(どう?快感で目が覚めない?どんな気持ち?)
ゆうこの頭の中はたくさんの疑問符でいっぱいになる。
(もう‥‥これならどう?)
別に目を覚まさなくてもいいのに、なぜかむきになって激しく深いストロークを繰り返す。上気してピンク色になった頬をすぼめ、舌を絡めて密着度を高め、そしてときどき頭を左右に振ってみる。
‥‥じゅくっ、ねちっ、ねちゅっ、ぐちゅっ
湿った音は次第に大きく部屋に響きわたる。
(ぃやぁん、なんてエッチな音なの?)
ゆうこは自分で作り出している音に反応し、女の子自身からじわじわとジュースが溢れ出してくるのを感じた。
(もっと‥‥もっと激しく淫らに‥‥)
つかさの顔を遠くに見ながら刺激を送り続ける。
ちゅぽん‥‥
口から出すと、ふうっと息を吹きかけクールダウン。
(ああん、ゆうこのよだれでこんなに濡れて‥‥シーツに染みまでつくってる‥‥)
右手で幹をしっかりと掴み、しゅっしゅっと擦り立てる。でもそこから聞こえてくるのは、にちゅっにちゅっという湿った音‥‥。
(はぁ‥‥興奮しちゃう‥‥)
口の中はどんどんつばが溢れてくるのに、それとは反対に唇は乾いてくる。ちょっとだけグラビアクイーンの気持ちで、舌なめずりして唇を濡らした。
「‥‥あっ」
つつーっとゆうこの左の内腿に、ジュースが一筋溢れ出る。
(やだぁ‥‥全然さわってないのに‥‥)
左手をそっと薄い茂みの奥に持っていく。
「‥‥あ、ふぅん」
熱くなってる。それにもうすっかり濡れていて、クリトリスもぷっくりと充血していた。そのまま左手は開きかかったあそこを確認する。
指先にとろりとしたジュースがまとわりついた。気持ちよくて中指で掻き出すようにさわっていると、つい力が入って、握っていたつかさを強くぎゅっと掴んでしまった。
「ぐっ! お、おい。ゆうこっ。なにやってんだよ」
つかさがとうとう目を覚ました。
「あ、あん‥‥やっと起きたのね‥‥。ね、ねえ‥‥これって持ち主が寝てても起きるんだね‥‥あっくぅ‥‥」
こんなときに目を覚ますなんて。起こそうとしてしていたことなのに、ひとりでおさわりしているとこを見られたことがとっても恥ずかしくて、わざとこんなふうに言ってしまった。
つかさの立派なものを握ったまま、体をずりあげるようにして彼の顔に近づいていく。
「ゆうこはホントにエッチだなぁ」
そういいながらつかさはゆうこの髪を撫でてくれた。
「誰がこんなにしたのよー」
ちょっとふくれてみる。
でもゆうこの右手はしっかりとおちんちんをしごきながら、刺激を与え続けている。
「ねえ、自分でさわってたでしょ?ボクを跨いでさ、見せてみなよ」
「えっ、でも‥‥」
「いまさら恥ずかしがるなんておかしいよ。さぁ」
前に何度かお互いのひとりエッチを見せ合いながら昇りつめたことはあったけど、こんな体勢で見られるのは初めてで、恥ずかしいに決まってる。
「う、うん‥‥。じゃあさわらないで見ててくれる?」
「ああ、もちろん。でも自分のはさわっちゃうかも。なんかもうジンジンきてるし」
つかさの目は好奇心に満ちてキラキラしてた。少年みたいっていうにはおかしなシチュエーションだけど、でもそんな感じだった。
「‥‥じゃあ、跨ぐね」
少しためらったけど、もう現実感はとっくに失っていた。
ゆうこの部屋でもなく、つかさの部屋でもなく、旅先であることもそうさせていたのかも知れない。
つかさのいきりたったものが見える向きで、ゆっくりと左脚をあげ、顔を跨いだ。
「‥‥クリが剥き出てて‥‥びらびらもぷっくりしてて。それに‥‥こんなにもぐっしょり濡れてる‥‥」
「やだ、そんなこといわないでよぉ」
「さっ、続けて」
「う、うん‥‥」
右手の行き先を見ながらそろそろと女の子の部分に持っていく。
薄くて申し訳程度にしかないゆうこの茂み越しにつかさのあごがみえて、普通なら吹き出してしまいそうなアングルだった。
ゆうこ自身の影が、彼の鍛えられた厚い胸に落ちている。
指先にクリトリスが触れた。
体をびくっと震わせると、人差し指と薬指でお肉を少しだけ開き、中指でその部分をゆっくりとこすりはじめる。
「あンっ」
「朝日にキラキラと輝いてる‥‥とっても綺麗だよ」
ゆうこはもう何も考えずに気持ちよさの中にすべてを預けた。
幾度もこすり続けた中指を、入り口に宛うとゆっくりと沈めていく。
「ううっ‥‥ぁっ」
くぐもった喘ぎ声とともに、開かれた部分からは白濁したジュースがじわっと溢れ出た。
指の出し入れを早める。ぐちょぐちょと淫らな音がどこか遠くに、でもしっかりとゆうこを耳から刺激する。
もうとめられない。
そこからは次から次へと興奮のジュースが溢れだし、内腿を伝って流れていく。
いつしか薬指も添え入れられ、二本の指でぬちぬちと熱くなっている中をかき回していた。
そして親指でこっそりクリを刺激する。
自分でどんな声を出しているかさえ、それすらわからなくなってくる。
「ゆうこ、とってもエロい眺めだよ‥‥すごく興奮する‥‥」
朝日に照らされたゆうこのあそこは、どんな小さな動きも逃さず、そして隅々までくまなくさらけ出してしまっているんだろう。
「ね‥‥後ろ手にさわってみなよ」
ゆうこはもうつかさの操り人形だった。
べっとりと濡れた指をそっと引き抜くと、言われるがままにお尻の方から濡れそぼつあそこを手探りする。
少し体が起きあがり、それまで自分を支えていた左手は迷わず自分の胸を大きく揉みしだき、ときどき固くした乳首をつまんでみる。
「ゆうこ‥‥もうガマンできないよ‥‥。ボクも自分でするから、目を開けてしっかり見て」
ゆうこはいつの間にか閉じていた両目を薄く開き、つかさのおちんちんをそっと見ると、先っぽから感激の涙が幾筋も溢れていた。
ゆうこに見せつけるようにゆっくりとした動きで、つかさはしっかりとそれを掴むといきなり激しくしごきはじめる。
どんな音も、
ゆうこの声も、
つかさの声も、
汗も、涙も、溢れ出るジュースも
なにもかもまったくわからない。
真っ白?
ううん、ピンクの霞がかかってただ自分を感じさせるために夢中になっていた。
自分を感じさせることが、彼を感じさせていることに気づきもしないで。
感じすぎてしまって膝ががくがくしていた。
さわりつづけたかったけど、体が支えきれなくなって体を前に倒して四つん這いになる。
つかさの屹立したおちんちんが、ゆうこをじっと睨むように目の前にいた。
おちんちんをぬちゃぬちゃとしごきたてながら、つかさは約束を破ってゆうこの股間に顔を埋めた。
わざと音を立ててゆうこから溢れるジュースを啜り、のどを鳴らして飲み続ける。
も、もうだめ‥‥なにがどうなって、どこまでがゆうこでどこからがつかさだかわかんない‥‥
「う、うおっ! ゆうこ‥‥くわえてっ」
そう叫んだつかさの言う通りに、両肘を折って体を支えると、破裂しそうなおちんちんをお口に迎え入れる。
ゆうこは無意識のまま、でも舌は意志を持ったように先っぽをちろちろと刺激し、幹に絡みつく。
そして‥‥
「うっ‥‥おぁっ、で、でるっ」
つかさから吹き出したものを喉の奥で感じたとき、ゆうこのヒューズがパシッと音を立ててとんだ。
それでも一滴も逃さず、こくっこくっと喉を鳴らし、すべてをすっかりと飲み干した。
どれくらいまどろんだろう。
意識を取り返したゆうこは、つかさに抱っこされて朝の露天風呂に浸かっていた。
幸せだなって、つい笑顔になってしまうと、ふいにつかさと視線が絡んだ。
「おはよ」
そういえばまだ朝のあいさつもしてなかったね。
返事をするかわりにつかさの肩に頭を預ける。
あれ、温泉より熱いかたまりが右の太腿につんつんあたっている。
ふふふ。
つかさったら、また元気になってる。
私たちは春から結婚します。