大分前のことだけど、夫婦喧嘩をしたことがあった。
原因は、テレビのチャンネルの奪い合い。他人から見れば、これほどくだらないものはないけど、夫婦喧嘩の原因なんて大体他愛無いものなのかもしれない。
その日、会社から帰ってきた途端、私が見ていた番組のチャンネルを、「ちょっと見せて!」と言って、夫が野球中継に変えてしまった。
「いいって、言ってないじゃない!」と私。
まぁ、絶対チャンネルを譲らないというほどのことも無かったんだけど、夫の「そんなくだらないドラマ云々…」を聞いて、私はカチンと来てしまった。
「勝手に変えておいて何、その言い草!!」
これが開戦の合図。となって、言い合いが始まったが、夫が私に口で敵うはずなく、次第に劣勢になってきて、遂に黙らせた。
(私に敵うと思っているのか!)
…と、勝ち誇った顔の私に、夫が襲い掛かって来た。
私を床の上に押し倒すとのしかかって来たのだ。
「何すんのよ!バカ!こんな時に、そんな気分になれるわけないでしょ!」
抵抗する私。
しかし、彼は一言も発せず、スカートの中に手を入れようとする。
その手を蹴っ飛ばしたり、手首を掴んだりしながら抵抗するもののカヨワイ乙女・・・である私は、彼の片手で両手首を掴まれて、頭の上で押えつけられてしまった。
夫がパンティを脱がそうとするので、「何するのよ!夫婦の間だって、合意の上でなければ×××が成立するのよっ!」
彼の手を足でどけようとする私。
この間、夫はまったく口を開かず、ひたすら私を犯そうとしているように見えた。
「ちょっとぉ、おかしいんじゃないの!」
私が言っても何も言わずに、ひたすらパンティに手をかけようとする夫。
「もう!嫌っ!」
私は足をバタバタして彼の手の侵入を拒んだ。
彼がひるんで、掴んでいた私の手首を離したので、私は這って彼から離れようとしたが、これが失敗だった。
後ろ向きになった私のパンティに手をかけた彼は、一気に私のパンティをずり下ろしてしまったのだ。
そして、恐ろしくすばやい動作で自分も下半身を剥き出しにしたかと思うと、私のスカートをめくり上げて、挿入しようする。
彼のペニスが私の入り口にあてがわれた時、私は自分が濡れてしまっていることに気づいた。前戯も何もしていなのに…。
口では「嫌っ!」と言いながらも、私のアソコは夫のペニスをすんなり受け入れてしまった。
挿入された瞬間、これまでに無いような快感が私を襲って来た。
私は「四つん這いにされて、犯されている…」という自虐的な快感を感じていた。
しかも、相手はさっきまで悪口雑言を言って喧嘩していた「憎い相手=させたくない相手」なのに、というかそういう相手だからこそ自虐的な快感があったのかもしれないけど。
もともと「セックスしてはいけない相手」でもないし、身の危険を感じなければいけない相手でもないことから、私のM的要素?が目覚めてしまったのかもしれない。
「な〜んだ、濡れてるじゃないか。嫌がっているフリして、本当はちぇみーもヤリたかったんじゃないか」
夫が、初めて口を開いて言った。
「嫌っ!」屈辱を感じながら私は言った。
「本当に嫌なのかぁ?」彼が下品な言い方をしながら、私の腰を掴んでペニスを抽送してくる。
「嫌…あっ、あっ」
嫌と言いながら、私は襲ってくる快感に耐えられず、思わず呻き声をあげていた。
「嫌って言いながら、本気汁がいっぱい出てるぞ」とか、
「気持ち良かったら、正直にイイって言っていいんだぞ」
などと意地悪く言うのが癪に障りながらも、何故か快感は倍増してしまう。
私は、それらの言葉には何も答えられずに、ただ喘いでいただけだった。
夫が激しく腰を使い出すと、身震いするような快感が襲って来た。
「あぁ…もうダメ…」私はイキそうになった。
すると、夫が腰の動きを止めて、意地悪く言った。
「イカせて欲しいのか?じゃぁ、イカせてくださいって言え!」
などと命令口調で言って、ゆっくりゆっくり突いて来た。
「イ…イヤ…」私はそう言いながらも、ヒップを夫の方に突き出した。
「ホラ、イキたいのか?感じてるんだろ?」
夫は、じれったいぐらいにゆっくりと腰を動かす。
「お…願い…イカせて」遂に白旗をあげてしまった私。
彼は、「よし!」と言って、腰の動きを激しくした。
「あーっ!あっ、あっ、あーっ!」半狂乱になって悶える私。
さらに突かれると、頭の中が真っ白になった。
「あーっ、イクッ!イクッ!イクーっ!」
私は全身を震わせて昇天し、床の上に突っ伏した。
彼も、そんな私の中に射精した。
終わってから、「×××で訴えるからね!」と私が言うと、「な〜に言ってんだよ。いつもより感じてたみたいじゃないか。」と言われたので、
「私って、ちょっとM気があるのかなぁ?」と言うと、
「これからもたまに×××しようか?」なんて言うので、「バカ…」と言うと、彼が私の唇をふさいで来た。
イッた後にキスされるの大好き!
「ん?私たちって喧嘩していたんじゃなかったっけ?」
と言うわけで、〝夫婦喧嘩は犬も食わない〟は本当だなと思った出来事でした。