僕の母にどこか似ている熟女の使用人

その当時、僕は上智大学の1年でした。
奨学金を貰いながらの余裕の無い生活で田舎から上京したばかりということもあり、最初は友達が全くできませんでした。しかし、GWが終わる頃になると、なんとなく友達が居ない同士というのでしょうか、語学クラスで浮いたもの同士が次第に打ち解けていき、毎日、一緒につるむ様になりました。
そんな仲間達の一人に、あるお茶の家元の息子がおりました。
この家元の息子、仮に名前を大吾としておきますが、僕などには信じられない程の金持ちでした。

この大吾と僕、信二、そして吉川の4人で、夏休みに大吾の別荘に遊びに行った時、ある出来事が起こりました。
今回記載するのは、その時の話になります。

夏の暑い日でした。
別荘に到着すると、僕はその豪華さに圧倒され落ち着かなくて、庭でぼうっと時間を潰していました。

しばらくすると、女性が現れて掃除をしたり、なにやら色々準備を始めました。
女性は僕に気づくと「いらっしゃいませ」と笑顔で挨拶しました。
年齢40歳くらいで化粧っけの全くない素朴な感じの人で、とても好感を持ちました。

僕は、なんとなく彼女が働いている姿を目で追っていました。
『一生懸命に働く人だなあ』と感心しながら、母のことを思い出していました。

僕は母子家庭で育ち、母が工場で汗水流して働き育ててくれました。
彼女とは、年齢は少し違いますが、地味な装いや化粧っけの無い感じが母とダブったのです。

「何、ああいう年増がタイプ?」

突然、声を掛けられ、驚いて、振り返ると大吾達がニヤニヤしていました。
そんなんじゃないよ!と言おうと思いましたが、信二が

「そこそこ美形だったよな。若い時かなり美女だったんじゃないか? あの人、誰なの?」
と質問をしてしまったので、言い出せませんでした。

大吾はあっさり「知らない」と答えました。
みんな「え?」という顔をしましたが、大吾は僕たちの疑問を打ち消すように
「ちょっと! こっちにお茶もらえるかな~?」と彼女を呼びつけました。

彼女は「はい、ただいま」と叫んで、慌てて建物の中へ入って行きました。
そして、ワゴンで紅茶やコーヒーなどのセットを運んできてから大吾に促されて自己紹介をしてくれました。
彼女は、益田さんと名乗りました。

「最初ババアだと思ったけど、やれないレベルじゃないな」
彼女が下がった後の、大吾の第一声がこれでした。

「俺は勘弁だな」と、これは吉川
「そうか?俺は余裕でストライク!ケツが結構いい感じだった」
「俺は胸だな。てか、見えそうじゃなかったか?」
なぜか吉川が身を乗り出した。

「あ!それ、俺も思った」

正直に言えば、僕も思いました。
庭に置かれた高さの低いテーブルにカップを置く時、胸元が開くことに、気づきました。
そして、その時、なぜか大吾が立ち上がって、益田さんにカップを置く場所をいちいち指示していたことも。

恐らく安物の開襟ブラウスを着ていたのでしょう。母も着ていたから、なんとなく分かりました。
ボタンは一番上まで、しっかりと留められているのに、身を屈めると襟元がダランと下がって、中が覗けるくらい開くのです。

突然、信二がニヤつきながら、コーヒーをテーブルに零しました。
それを見て「こっちの方がいいだろw」と大吾が椅子に零しました。

益田さんが雑巾を持ってくると、全員立ち上がりました。
手伝うような素振りをしたり、話しかけたりしながら、胸元を覗きました。

「たぁわわ♪、たぁわわ♪」

大吾と信二が口ずさみました。
益田さんが、まだ零れたコーヒーを拭いている途中だったので、僕は少し慌てました。
しかし、益田さんは気づくこともなく、丁寧にテーブルと椅子を拭いていました。

一番、遠間に居た僕からも、シミーズと言うのかスリップというのか分かりませんが、薄いレースみたいなキャミソールとその内側にベージュのブラジャーが、ばっちり見えました。

間近で覗き込んでる大吾や信二には、丸見えだったのではないかと思います。
それでも、大吾達は、もう充分に見ただろうに一通り拭き終わって去ろうとする益田さんに、
「テーブルの足が汚れているから、ついでに拭いといて」とお願いしました。

腰を90度に曲げて身を屈める益田さんの襟元が、真下に垂れ下がり、ちょうど大吾と信二の目の前に、ぱっくりと開きました。
これには僕も黙って見ていられなくなり、何気なく大吾達の方へ移動しました。

お腹まで見えるんじゃないか?と思うほど、完全に丸見えでした。
柔らかそうな、おっぱいが、ぷるるんと垂れ下がる姿に、僕も鼻息が荒くなりました。

「おっぱい、あんなに丸見えと思わなかったよ。興奮しちまったw」
「確かに、凄かった・・」
「よ~く実ってたよな」
「あれサイズどのくらいかな?巨乳ではないよな。」
「見てるうちに、俺もなんか良くなってきたよ、よく分からんが地味目な雰囲気がいいな」
「吉川w お前も大人になったなw」

この程度のお遊びであれば、僕が懺悔をすることもなかったのですが、僕達の若い欲望は、いつしか、もっと益田さんを見てみたいと思うようになりました。

後になって、皆で話したことですが、大学にいる様なその辺の女だったら、たとえ美人だったとしても同じ事はしなかったと思うのです。
益田さんが纏っている全体的な雰囲気が、良く言えば清楚に見えるというか、悪くいえば地味すぎることが僕達の加虐性に火を付けてしまったのです。

1泊した翌朝、その事件は起こりました。
益田さんは、朝食の準備や、部屋の片付けなどのため、朝早くから忙しく働いていました。

他に柴野さんという年配の男性も僕達の世話係でしたが、その日、柴野さんは昼くらいから来る事になっていました。
僕達は、朝食をゆっくり取ってから、近くを散策しに出かけました。

そして、別荘に戻って即座に、忙しなく働いている益田さんを、食堂まで呼び付けました。

「金が無くなってるんだけど、知りませんか?」
大吾は怖い顔で益田さんを見据えました。

「ほ、本当ですか!それは大変です!すぐに探します!」

「いや、そうじゃなくて、ここには、あんたしか居なかったよね?」

これでようやく意味が分かったのか、益田さんは顔色が変わりました。
「わ、私は知りません。本当です!」

「いや、別に疑ってるわけじゃなくてさ、情報を聞きたいと思っているだけだから」

吉川が突然、益田さんの方へ歩み寄りました。



「さっきから気になってたんだけど、それ何? 重たそうだけど・・・」
そう言って、エプロンのポケットの膨らみを指差しました。

「こ、これは」
と言い掛けた益田さんを遮って吉川はエプロンのポケットを外側から、掴みました。

「と、時計だ。これ時計だよ!」迫真でした。
すぐにポケットの内側に手を入れて、中から取り出しました。
信二のハミルトンでした。それは大学の入学時に買ってもらったものでした。

「違います!床に落ちていたから拾ったんです!皆さんのどなたかのモノだと思ったから、戻られたらお聞きしようと思って」

「そんなこと一言も言わなかったじゃん」
当然でした、僕達は散策から戻ってすぐに、益田さんを問い詰めたのだから。

「金の方はどうした?」

「し、知りません!本当です。」

いつの間にか、吉川が益田さんのトーとバッグみたいな大きいのを持ってきて
「この中には無いな」と呟きました。

大吾が叫びました。
「金は何処に隠した? 時計だけでも立派な窃盗だけど、金を出せば許してやる!」

家元の息子に怒鳴られて益田さんは泣きべそをかいて首を振りました。
「違います・・本当に知りません・・」

震えている益田さんに大吾は静に言いました。

「じゃあ、脱げよ。かばんに無いなら、身に付けてんだろ。脱いで、出てこなけりゃ信じるよ。」

益田さんの返事も待たずに、大吾は信二の方に顔を向けました。

「なあ、信二もいいよな? 脱いで出てこなけりゃ、この人のこと信じよう。時計拾ったってのも本当だろう。」

「う~ん。床に落ちてるって、どうみても変だぞ。警察に突き出した方が良くない?」

「ま、待って下さい。本当です!本当に落ちていたんです!」

ここで僕の出番でした。
「益田さんが僕達のお金を持ってなければ、外部から泥棒が侵入して、お金と時計盗んで、時計だけ落としていったとも考えられるよ?」

益田さんは僕を見て、何度も首を縦に振っていました。

「状況が状況なんで、女だからって容赦はできない。トータル100万くらいやられてるんだよ。
いや、俺のフランクミュラーも入れると500万くらいかな」

「そ、そんなにですか・・」
言ったきり益田さんは固まっていました。

「じゃあ、益田さん!疑いを晴らすためだから!」
「もし、本当に出てこなければ、益田さんのことは、この俺が信じる。誰にも何も言わせないから。必ず守るから。」

「はい」泣きそうな震える声で返事が聞こえました。
この瞬間、益田さんの死角に居た信二が、ガッツポーズしました。

益田さんは、エプロンを素早く取ると畳んでテーブルの上に置きました。
早く裸が見たかった僕達は
「畳んでると金を隠す恐れがあるから、脱いだらそのまま服を渡すように」と指示しました。

震える指先がブラウスのボタンに掛かりました。
僕達は、年上の女性を裸に剥けることに興奮し、我を忘れて、ガン見していました。

ボタンは次々外され、すぐに白い素肌が露になりました。
益田さんは、素早くブラウスを脱いで、スカートを足元に落としました。
ベージュのストッキング越しに見るパンツや脚のラインが色っぽくて
「おおお!」と声を上げそうになるのを必死に耐えて、僕達は真剣な表情を作りました。

気持ちが萎えないようにか、益田さんは間髪入れずに、パンプスを脱いでストッキングをズリ下げていきました。
生の太股が露出していく様に、興奮を隠しきれずに、僕は堪らず咳払いをしました。

下着だけの姿になると、益田さんは、もうこれ以上は許して!という目で大吾を見つめました。

しかし、大吾は
「どうしました?早くして下さい」と先を促しました。

下着で許すつもりはないと悟った益田さんは、覚悟を決めたかのように背中に両手を回して、すぐにブラを外し、パンツも一気に下ろして、あっという間に全裸になりました。

僕達の期待していた乳首やヘアが見えたのは、ほんの僅かな時間でした。
すぐに益田さんは、体全体を隠すようにしゃがんでしまったのです。

若干がっかりした僕の耳に、大吾の信じられない言葉が聞こえました。

「益田さん、やましいことでもあるのですか?」
「え?」
益田さんは伏せていた顔を上げました。

「それじゃあ、足の間とか腋とかに、札挟んでるかもしれないでしょ? そう疑われても仕方がないよね?」
「立ち上がって、両手と両足を開いてください」
「そ、そんな・・もう許してください」
「許す?何か悪い事をしたのですか?白状するのですか?」
「ち、違います!」
「だったら、きちんと僕達が納得するように証明してください!」

益田さんは、ふらつく足取りで、ヨロヨロと立ち上がりました。
そして、両手と両足を大きく広げました。

夏の明るい日差しが肌に反射して、益田さんの裸体は輝いて見えました。

40歳を過ぎた女性が、4人の若い男子学生に、明るい場所で裸の体を凝視されているのです。益田さんには辛い事だったでしょう。目を瞑ったまま下を向いて、じっと耐えていました。

僕達は益田さんが目を瞑っているのをいいことに、声を漏らさない様に気をつけながら、益田さんの広げた足の間を覗き込んだり、後ろに回ってお尻を見たり、じっくりと裸体を鑑賞しました。

疑いは完全に晴れ、益田さんは胸を撫で下ろしたようでしたが、僕達は、その後、まだ2泊残っていました。
その間、益田さんは、素っ裸を晒した恥ずかしさなど、微塵も見せずに気丈に僕達の世話をしてくれました。

東京に戻って数ヵ月後、僕は信二と一緒にサークルに入り、大吾とは少し疎遠になったことも有り、二度と益田さんと会う事はありませんでした。

しかし、先日たまたま結婚の連絡で信二と連絡を取り、二人で飲んだのですが、その時、面白い話を聞きました。

あの大吾が、お弟子さんや従業員達の子弟のための奨学金財団を設立したというのです。

「益田さんのためだよ・・」と、グラスのウィスキーを一気に飲み干してから、信二がボソッと囁きました。

東京に戻ってから知ったことなのですが、益田さんは息子さんを独りで育てていたのです。
その息子さんが、ちょうど高校に入学したそうです。
有名な進学校だそうです。

あんな真面目な女性に、酷い事をさせてしまった・・・
僕もグラスを一気に飲み干しました。

信二もあの時のことを、今でも気にしているんだな、と思いました。
そして、大吾は、あの時の約束どおり、あの人を一生守るのだろうと思いました。

以上が、僕の懺悔です。