いつもは無口で物静かな男友達に夜這いされた

これは私が高校生の時のお話です。
冬の寒い日。
男友達のタカとケイと私の3人で映画に行くことになり、その前日はタカの家でお泊まり会をしようってことになりました。

タカとケイは男子校の友達で、ケイと私は中学の同級生です。
タカとはケイの繋がりで仲良くなりました。

タカはとても紳士的な明るい性格で、ケイは無口で無愛想で静かめな性格。
でも共通するのは、どちらもとても優しいというところです。
最初は互いの親のこともあり、(女が泊まっても大丈夫なのかな・・・?)と少し後ろめたさがありました。
けれど、タカがいいって言ってるなら大丈夫かと思い、家に向かいました。

タカの家に着き、夕食を食べ、順番にシャワーを浴び、あとは寝るだけです。
タカの部屋はベッドがあり、せいぜい2人が限界だったので、私はもう1つ空いている部屋のベッドで寝ることになりました。
真っ暗な部屋で1人。
少し心細く、ベッドにうずくまっていると携帯が光りました。

『1人で大丈夫か?そっち行こうか?』

ケイからのLINEでした。
私は心細かったので、『うん』と2文字で返信し、携帯を閉じました。

・・・ガチャ。

扉が開く音がして、見ると真っ暗闇の中にケイが立っていました。

「そんなとこ立ってたら寒いでしょ。入る?」

布団を上にあげると、横にケイが入ってきました。

「この部屋、真っ暗で・・・」

そう言うとケイが私を自分の方に寄せました。
その温かさに少し安心しました。
けれどモソモソと動き出し、私に背を向け、またこっちを向く。
そんなことを繰り返していました。
ケイは体勢を変え、私と向き合うと、徐々に顔を近づけてきました。

(なんだろう?)

そう思っていたら、私の鼻に自分の鼻をくっつけてきました。
普段はあまり甘えるタイプの人ではなかったので、こんな一面もあるのかと思っていました。

そんな時です。
ケイがいきなり私にキスをしてきました。
私は驚き、離れようとすると両腕で抱き締められ、離れられませんでした。
ケイは何かに取り憑かれたようにキスをし続けました。
そこからは全てが一瞬のようでした。
私はケイとキスをしていることになかなか頭がついてこず、混乱しているとケイの舌が入ってきました。

「・・・んっ」

私は思わず声を出してしまい、その瞬間にケイの手が私の服の中に入ってきました。
ケイは私のブラのホックを器用に外し、直接胸を触り始めました。
これ以上許してしまえば大変なことになると思い、「もう、やめよう?」と言いましたが、ケイは聞く耳を持たず。
この時から私も諦めてた部分があったかもしれません・・・。

不覚にも徐々に感じていき、「あっ・・・」と声が出るようになりました。
ケイは私の胸を触り、乳首を刺激しながらキスをしてきました。
それでも、とても優しい手つきでした。
そして触る手を離し、私の体を抱き起こして胸を舐め始めました。
それも優しく。
だんだん頭がぼーっとしていき、その時の感情は曖昧ですが、なんだかケイから悲しいものを感じました。
そう思っていると、私の胸を触っていた右手が徐々に下がっていきました。



「それはだめ・・・」

けれど、ケイは止まりません。
右手は私のお腹を伝ってパンツにまで到着しました。
そしてパンツの中に手をゆっくり入れ、ゆっくり撫で始めました。
どこまででも優しいその手つきに私の体も反応し、濡れていくのがわかりました。
濡れていく私のを触り、その指は中にまで入ってきました。

「・・・あっ!んっ・・・あぁ・・・」

(声を出したら隣のタカに気づかれる・・・)

心配するも、気持ちの良さが勝ってしまい、どうすることもできません。
するとそれを察したのか、ケイが唇を重ね、なるべく声が出ないようにしてくれました。
私はその時なぜか、(相手がケイなら、もういいかな)と思ってしまいました。
その瞬間、私はケイに抱きつきました。
流石に少し驚いたようですが、ケイも私の中から手を抜き、抱き締めてくれました。

その後、ケイがズボンとパンツを脱ぎ、私のも脱がせました。
もちろんゴムはなく、生でした。
ケイは私の上に乗り、真っ暗闇の中、手探りでゆっくり自分のモノを私のところに宛てがい、挿れました。
大きめのケイのモノは私の奥を突き、あまり音を立てないように出し入れを繰り返しました。

「待って、いやぁ・・・あっ・・・んん・・・」

ケイは喘ぐ私をずっと抱き締めてくれていました。
そして徐々に動きが速くなっていき、ケイの息遣いも聞こえるまでになりました。

「ん・・・んっ・・・はぁ・・・」

ケイも気持ちいいんだと思うと、私まで嬉しくなりました。
暗闇の中、窓の隙間から車の光が差し込み、ケイの顔が少し見えました。
その時、(私、ほんとにケイと繋がってるんだ)と実感しました。
2人の息遣いが部屋に小さく響く中、最後にはもうお互いを求めるようになり、繋がりながらキスをし、舌を絡め、抱き締め、強引に始まった行為だけれど、なんだか恋人同士のセックスのようでした。

ケイは限界まで動かし、出そうなところで私の中から自分のモノを抜き、「触って・・・」と小さく言いました。
私はケイのモノを上下に触り、そのまま出すわけにはいかなかったので、出る直前に口で咥えました。
ケイのモノは私の口の中でドクドクと動き、その瞬間に生温かいものが口いっぱいに広がりました。

私は急いでティッシュを取り、それを吐き出し、パンツとズボンを穿きました。
そして部屋を出ようとするケイを呼び止め、腕を引っ張り、抱き締めました。
ケイも抱き締めてくれましたが、申し訳なさそうにただ一言、「早く寝な」と言って、私の頭をポンポンして出ていきました。
私は布団にうずくまりました。
少しして携帯が光り、見ると、『ごめんな』と書いてありました。

次の日の朝、ケイとは目も合わせられず、帰り道でもあまり会話はなく解散しました。
けれど電車から降りる時に私が「バイバイ」と手を振ると、今まであまり見たことのない優しい顔でケイが、「じゃ、またな」と言ってドアが閉まりました。

ケイの寂しいような悲しいような様子が気になった、ちょっぴり切ない体験談でした。