陰キャな僕の人生を変えてくれた転校生の手コキ

僕(鈴木・仮名)は小学生の時から、毎週月曜日と木曜日の朝にマンションの共用ごみステーションにごみを捨てに行くのが家族の中での役割だった。
その日もいつも通りごみを捨てに行って学校に行こうとしたのだが、僕の通う高校と同じ制服を着た女子がごみを捨てに来ていた。
その時は遅刻気味だったので、特に話しかけもせず足早に学校へ向かった。

その日は夏休み明けの始業式だった。
始業式で転校生の紹介があった。
朝、ごみステーションで出会った彼女は同級生の高校一年生で、名前は小林さん(仮名)。
親の転勤で、うちの隣の部屋に引っ越してきたらしい。
顔は可愛い系で、周りの男子が騒いでいた。
髪の色が若干茶色っぽかった。
クラスが僕と同じ2組で、教室で紹介された時も周りの男子が騒いでいた。

僕も、確かに顔は可愛いと思った。
でもその時、自分は特に関心を持たなかった。
興味を示さないことがかっこいいと思っているバカな自分がいた。
女は2次元のほうがいいとか謎の発想を持っていた。
なぜなら高校時代の自分は、クラスでも全く目立たない、ハイパー陰キャでコミュ障で眼鏡のゲームオタクだったから。
人間とリアルに話すことはほとんどなく、話すのはネット上のゲームのフレンドだけだった。
人間関係は面倒くさいものだと思っていた。
むしろ周りの男子からチヤホヤされる可愛い女子は、すぐに周りに馴染んでカーストでも上位に来るだろうと思っていたし、自分には一番遠い存在だと思っていた。
実際、学校では結構すんなり友達を作って馴染んでいるように僕からは見えた。
僕の唯一の接点は、マンションのごみステーションに、毎回同じ時間に捨てに来ているその時間だけだったが、特に話すわけでもなかった。

ただ、それから3ヶ月ほど経つと状況は変わった。
最初のうちはみんな彼女に話しかけていたのだが、意外にも物静かで、休み時間も本ばっかり読んでいたので、周りの子も冷めてほとんどしゃべりかけなくなった。
髪色が明るいこともあってか、女子からはヤリマンだと噂を立てられ、からかわれていた。

そしてその年の年末、なぜかうちの父親と小林さんの父親が趣味のゴルフで気が合ったらしく仲良くなって、その流れで二家族合同での忘年会をうちですることになった。

(この約半年間、まともにしゃべったこともない同級生の女子と鍋を囲むなんて・・・)と僕は思った。

うちの両親も小林さんの家族もお酒が入って盛り上がり、僕と小林さんだけ置いてけぼり。
そんな時間が1時間ほど続いたとき、小林さんが僕に話しかけてきた。

「どうしたら鈴木君みたいに周りを気にせずに学校で過ごせるの?」

(それが初めての会話でする質問かよ)

と思ったが、その分野に関しては得意だったのでアドバイスしてあげた。
彼女に詳しく話を聞いていくと、どうやら父親の仕事はかなり転勤が多く、すでに4回も転校を繰り返していたため、新たに友達を作るのが面倒になっていたらしく、いつも1人でいる僕を見つけて仲間だと思ったらしい。

(いやいや、1人でいる奴に仲間意識なんてないよ)と思ったけど・・・。

そしてなぜかその時、小林さんはやたらと僕の部屋に入りたがった。
完全オタク部屋で、ゲーム機とアニメのポスターがあり、親すらも入れさせない神聖な場所だったので躊躇ったが、押しに負けて入れてしまった。
小林さんは、やたらゲームに食いついていてた。
特にモンハンに興味を示して、教えながらゲームをやった。
人生初となる、女子と隣同士でゲームをするという状況に妙に興奮を覚えた。
その日はモンハンを1時間ほどやって解散した。



その日以来、小林さんは暇な日や学校帰りに、ゲームをしに僕の部屋に来るようになった。
モンハンやらCODやらハマって、僕の3DSを家に持って帰ってまでやってた。
僕は「上手いね」とか女の子に言われて、鼻の下が伸びまくってた。
クラスでは女子どころか男子ともしゃべらない僕だが、小林さんとはゲームきっかけでめちゃくちゃ仲良くなっていった。
家でゲームしている間は、女子と話しているというより、ゲーム好きの男子と話してるみたいで勝手に親近感が湧いた。
学校では話すことはなかったけど、春休みなんかはほぼ毎日、僕の部屋に来てた。

僕の中で大きな出来事が起きたのは、その春休みのことだった。
忘れもしない4月3日だった。
その日も小林さんは昼過ぎから部屋に来て、僕のベッドで『とび森(とびだせどうぶつの森)』をしていた。
僕は椅子に座って別のゲームをしてた。

その日は春先の結構あったかい日だったので、小林さんの服装も結構薄着だった。
上がパーカー、下はショーパンだった。
それまでは長袖長ズボンだったし、あんま意識してなかったが、ショーパンで露出された白くて細いきれいな脚はバキバキの童貞の自分には刺激が強すぎて、すぐ息子が起きてきたのが自分でも分かった。
ただ、そんな股間状態を知られるわけにはいかないので、椅子に座ってゲームに集中してた。
でも、小林さんがとび森について質問してきたので、小林さんの方に椅子の向きを変えたとき、思いっきり小林さんの目線の高さと僕の息子の高さが合ってしまった。
最初は何も気づいてなかったんだけど、小林さんの「あの・・・」で、やっと気づいた。
1分ほど沈黙が続いた。

(絶対に嫌われた)と思った。

しかし沈黙の後、想像もしなかった言葉が小林さんの口から出た。

「それ、収めようか?」

僕は思考停止した。
そんな僕を見て小林さんが動いた。
僕のズボンを脱がそうとする小林さん。
必死に抵抗する僕。
でも息子は限界状態。
僕の抵抗に屈しない小林さんに負けて息子が露わになった。
小林さんは慣れた手つきで爆発寸前の息子に攻撃を仕掛けた。
(後で本人から聞いたら、この時が初めてだったらしい)

僕は耐えるのに必死で何も考えられない状態。
小林さんは微笑むような上目遣いで息子をしごいてる。
可愛い顔して、なんという小悪魔。
2次元がいいとか言ってた自分がバカらしくなった。
エロアニメを観ながら自分の手でしごくのとは、レベルが違う気持ちよさだった。
自分の中ではかなり耐えたつもりだが、時間にして2分弱。
限界が来て、小林さんの顔に飛ばしてしまうという大失態を演じてしまった。
平謝りしながら小林さんにティッシュを渡した。
小林さんは笑いながら僕の頬にキスしてくれた。
おそらく、その先の続きを期待されていたのかもしれないが、当時の僕はいっぱいいっぱい。
自分の家なのに、僕が先に家を出ていくという謎の状態になった。
2時間ほど図書館に逃げて家に帰ったら、小林さんはいなかった。
それ以来、小林さんと目を合わすことすら気まずくて、いつものようにゲームをしにきた小林さんを追い返した。

それから全く関わりがなくなって1年が過ぎた。
3年になったとき、小林さんはまた親の仕事の関係で引っ越しすることになった。
その時ですら僕はお別れの言葉も言えず、連絡先も交換できず、お別れしてしまった。

しかしそれから6年後、あることがきっかけで小林さんと奇跡の再会。
そしてお付き合いスタート。
再会から1年後に初体験。
初体験から2年後の去年(2019年)のクリスマスに小林さんと結婚しました。

彼女との結婚をきっかけに自分でも振り返ってみようと思って書き出したんですが、自分みたいな陰キャの人生を変えてくれた今の奥さんには感謝しかないですね。
自分語りになってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。