姉妹丼…二人の性感帯や性癖は全く違うのに…

今から10年以上の前、当時25歳であった。大学を卒業して、
一生懸命仕事をして毎日が充実していた。

当時、私には付き合っていた女性(仮に真紀と呼ぶ)はいたが、
真紀の方は私に熱心だったが、私はそれほど熱心ではなかった。
真紀はスレンダー美人系で気だても良かったが、
あまりにもレベルが高いため、かえって私が少し引いてしまっていた。
真紀にとってみれば、私はド真ん中のストライクだったらしいが、
私としては心の奥底で波長が合わなかった。
真紀の器量が良すぎるため、会えば楽しいが、反面、長続きしないんじゃないかと思い、
不安な気持ちになることが多かった。

そのような状況で、ある取引先に華原朋美に良く似た29歳の可愛い妖艶な人妻がいた。
まさに円熟と言った言葉がふさわしく、フェロモン満開といった感じであった。
仮にその女性を理恵と呼ぶ。
理恵は会社では顔に似合わず非常にクールに対応していたため、
周囲からは冷たい人と思われていたようだ。

しかし、私は理恵の笑いのつぼを押さえていたらしく、いつも打ち解けた感じで
ガードを下げた状態で対応をしてくれた。

私は、知合いの中では理恵と一番話が合うし、理恵は人妻であるが好きだった。
人妻を奪うとか、エッチをしたいという目的ではなく、単に好きだったので、
もっとしゃべりたいという欲求から
飲みに誘うと、『こんなオバサン誘っても価値ないよ。』と言われた。
でも理恵はニコニコしていたので、「仕事の話しはしないから。」と少し押したら
少し考えて『それじゃいいわよ。来週の木曜日ね。』と
簡単にOKしてくれた。

約束の日。
この日の出来事はよく覚えている。

食事の席で、理恵は、いきなり、夫の愚痴を言い始めた。
結婚してから5年になるが、全然かまってくれない。
理恵の夫は、女は結婚したら家に居るものだという古い考えの持ち主で、結婚当初は理恵は
家事ばかりして、暇になったら家でファミコンをして、つまらない生活をしていた。
理恵は子供が欲しかったが、夫が欲しがらなかったため、子作りはしなかった。
今の職場で働き出すと、それが夫の気に触ったみたいで、だんだん疎遠になった。

『今では、家にいてもほとんど会話がないし、全然触ってくれないし…..。』と言い出すと、
大粒の涙を流し始めた。
理恵がとても愛おしくなって、本当に好きになってしまった。

理恵をなんとか楽にさせたいという気持ちから、気分を落ち着かせようといい、私と理恵は店を出た。
10月は夜も早く当たりは真っ暗。
左に理恵、右に私と、二人は肌と肌が触れ合う程の近さで並んで歩いていた。
二人の距離が近い。
歩いている間は私も理恵も何も会話をしなかったが、二人の距離感が暗黙の合意だった。

落ち着いたところで話そうと言って、ラブホの入り口で左に方向を変えようとした。
理恵は強く手を握ってきたので、そのままラブホに入った。

部屋に入って、理恵の上着を取ってあげると、
『そんなこと今までされたことないよ。』と寂しげに言われた。
ベッドに並んで座ると、ずーと夫の愚痴を言い続けた。
『私、母子家庭なの。母の具合が悪くなり、母は仕事を辞めざるを得なかった。』
『母の家計を助けるため、自分が仕事して実家の家計を手伝うしかなかった。』
『夫はそのことが気に食わず、次第に疎遠になっていった。』
20分ほど愚痴を言って、すっきりしたのか、急に静かに黙った。
肩を引き寄せると、キスしてと言わんばかりに顔を寄せてきたので
軽く口を合わせるつもりでキスをした。

予想に反して、理恵は舌を入れてきて、リードしてくれた。
とても濃いディープキスをして、めくるめくような思いをした。
ああ、こんなにも人妻のキスはすばらしいものなのかと思った。
後で知ったのだが、理恵の舌は、舌が鼻に届くほど長かった。
私の口の中で、理恵の長い舌が私の舌と絡み合う。
なんとも言えない至福の時だった。

口を離して、顔の表情を見ると、とても可愛らしく、色っぽく、いやらしかった。
「いいの?」と聞くと、一呼吸おいて、『うん。もう限界だから。』と言った。

『シャワーを浴びさせて。』と言ってきたが、「今のままの理恵が欲しい。」と言った。
『分かったわ。』と理恵は私に身を委ねてきた。

理恵の服を一枚一枚丁寧に脱がせた。

バストが露わになった。
胸は豊満。
服を着た状態でも、胸が大きいなと思っていたが、脱がせてみると想像以上であった。
たわわな巨大葡萄が2つぶら下がっているような感覚であった。
キスしながらしばらく理恵の胸を堪能した。
豊かで張りが最高であった。
わしずかみすると、手を弾くほどの弾力であった。

手を更に下腹部の方へ動かし、秘部に到達した。
理恵とキスしながら、パンティー越しに秘部を手で愛撫すると、
愛液が溢れ出ていた。
恋人の真紀でも、こんなには濡れない。

「人妻って、こんなに濡れるものなのか。」と思いながら、更に指先でクリちゃんの根元を刺激すると
キスしている舌の絡みが激しくなった。

キスで反応を確かめながら、工夫して秘部を触っていくと、
『もう、イク。』と言った。

少し早すぎやしないかと思い、「いつもこんなに早くイクの?」と聞くと、
『いつもはイカナイ。今日はいつもと違う。』と途切れ途切れに言った。
クリちゃんを下から上に弾くように触ると、理恵は全身硬直させ、
数度ビクンビクンしたあと、ぐったりした。
『旦那とのSEXでは、全然逝かなかったのに。なんで今日は簡単に逝ってしまったのかな。』
と理恵は言った。

白いシーツの上にフェロモン満開な理恵が四肢を横たえている。

”おマンコをみたい”と思った。

パンティーをはぎ取り、理恵のおマンコを観察した。
陰毛は少なめで、逆三角形に生えていた。
黒ずんだ大陰唇は大きく盛り上がり、特に左側は引き延ばされた跡があった。
大陰唇を開いて、中を確かめた。
クリちゃんは半分皮を被っていた。皮をむいたら、
ピンク色に光り輝く大豆程度のクリトリスが露わになった。
小陰唇は整っており、上品な感じであった。
全体的に使いこまれているが、形は整ったおマンコであった。

「いつも左手でオナニーしていたの?」と聞くと『なんで分かるの?』と理恵は聞き返した。
左側の大陰唇が延びていることを指摘すると、『誰もかまってくれないから、自分でするしかなかった。』と理恵はいった。

”なめたい”と思ったが、かつては夫の精子が注ぎ込まれたおマンコである。
かなり気が引けたが、この体制で舐めない訳にはいかない。
「なめていい?」と聞くと、コクリとうなづいた。

理恵のおマンコを舐めると、理恵はしゃべり始めた。
『旦那は、こんなことはしてくれない。』
『舐めてもらうのは、2人目よ。久しぶり。すごい。』
大陰唇と小陰唇の間に舌を這わし、誰に舐めてもらったか聞くと
『だんなの会社の専務よ。前は専務と不倫していたの。よく専務室で舐められていたの。』
『専務はすごくSEXが上手かった。専務に旦那を紹介され結婚したの。』
理恵をこんなにほったらかしにして、理恵の悲しませておいて、
理恵の旦那はなんて野郎だと思っていたが、
実は、理恵の旦那は専務にお古を上手く押し付けられて結婚したようであり、理恵の旦那に少し同情した。

『今まで付き合った男性のうち、専務だけが私をイカせようとしていたわ。他の男は自分がイクだけ。』
何人ぐらいとSEXしたのと聞くと、『あなたで10人目よ。』

理恵は少しだけビッチと思った。

聞いてもいないのに『中学2年のとき、体育館の倉庫で、先生と初めてしたわ。無理矢理だったので、痛かった。』と言った。
こんなにいい女だが、少し早すぎないかと思い、嫉妬心から裏切られたという思いからか、理恵を苛めてやろうと思った。
理恵のウィークポイントを集中攻撃した。
クリちゃんを逆八の字に弾くように舐めると、理恵の体が大きく揺れ始め、
『また逝っちゃう、イッちゃう、凄い、スゴイ。』と言って、軽く逝ってしまった。

理恵の肌にうっすらと汗をかき、顔は上気していた。
整った白いシーツの上で、理恵はぐったりとしていた。

眼と眼が合わさると、『次は私の番ね。』と言って、上気した体を起こし、
頭を私の股間に埋めた。
理恵はチンポの横から口に含み、充分横を舐めた後、縦にポジションをかえた。
カリ溝に舌を這わせ、舐めまわすといった感じであった。
二つの玉も同時に口に含んでくれて、ゴロゴロと転がしてくれた。
理恵の左手は、常に竿の下の付け根を愛撫しており、男のポイントを知り尽くしている感じであった。
あまりの上手さに、「旦那さんにこんなことしているの?」と尋ねると、
『旦那の前では清純な振りをしていたから、旦那にはフェラとしことないわ。』
『大学生のころに、このフェラのテクニックを身につけたのよ。』
理恵が更に激しく舌をリズミカルに動かし始めた。
あまりのテクニックに、「もう出る。」というと、『口に出す?それとも顔にかける?』と尋ねてきた。
「口に出すのはいいとして、顔にかけるなんてしたことあるの?」と思ったところ、
『専務さんは顔にかけるの好きだったから、顔にかけてもらったの。』

理恵、充分ビッチだよ。

好きな理恵に顔射はできなかったので、理恵の口に出したいと言った。
『出していいわよ。』とチンポを口に含んだ。
すぐに大量の精子を理恵の口の中に出したが、理恵は飲んでくれた。
『ちょっと苦いね。』と理恵は言った。

『口、洗ってくるね。』と理恵はシャワールームに行った。

理恵が戻ってきて、白いシーツに仰向けに横たわった。
『ねえ。来て。もう我慢できない。私の体を無茶苦茶にして。』
『そのままでいいから来て。』と言った。

言われたとおり、コンドームをつけないで、チンポを理恵のおマンコに当て、
ゆっくりと”そうにゅう”した。

ぬるっとした感覚が、チンポを包み込んだ。

暫く理恵のおマンコを検査させてもらった。
チンポとおマンコの密着度合いがすばらしく、こんなにもピッタシのおマンコがあるのかと思うほどであった。
チンポを挿入したときのフィット感、カリに絡みつく追うな膣内の襞。
どのような角度でも、おマンコのざらざらした襞がちんぽに絡みつき、イクことができそうだった。

チンポとおマンコの密着具合を、どの角度であたっているかを確認したがら、腰を振り始めた。
理恵の表情が苦しくなった。
『この感覚、久しぶりだわ。いい。いぃ。』
『気持ちいい。やっぱりおちんちんの感覚はいい。』

理恵は久しぶりのチンポを楽しんでいるようであった。
理恵の反応を確認しながら、腰を振り方を変えていった。
理恵の場合、縦のピストン運動よりも横に振った方が、理恵の反応は良かった。

『ねえ、もうイッテいい?イキそう。』
『2回ともクリちゃんでイッタので、今度はおマンコの深いところでイキたい。』

理恵が腰を振り始めた。
私の腰の振り方に合わせるように、理恵も腰を振ってくれ、絶妙のハーモニーを奏でた。
なんという腰の振り方であろう。
女の下半身は別の生き物とはよく言ったものだ。
私が腰を横に振れば、少し遅れ気味に理恵は腰を横に振り、
私が縦のピストン運動すると、理恵は腰を引き気味に小さく円運動させ、チンポを受け入れた。
理恵はすごい腰の使い手だった。

「どこでこんな腰の使い方を覚えたの?」と聞くと、
『今、自然に腰が動いているの。本能が赴くままにしているの。
私じゃないみたい。あぁ。深いところが気持ち良くなっているぅ。

理恵の腰の振り方が変わった。
体が硬直し始めて、イク体制になった。
『私、もうイク。2回も逝ったのに、またイッテしまう。』
『深いところでイキそう。イカせて。お願い。』

私は腰振りを丁寧にひとつひとつ切れ良く動かした。
理恵の手が私の背中に回り、強く抱き締め始めた。
理恵の全身が硬直し始めたと思ったら、大きく暴れ始めた。

『気持ちいい。深いところでイッちゃう。』
理恵の体が狂ったように大きく波打ち始めた。

『おかしくなりそう。もう止めて。やめて。体がおかしくなりそう。』
『あぁ。まだイッテいる。もっと続けて。もっと、もっと。』



理恵の暴れ方がすごく、体全体で抑え込もうとしても、なかなか抑えきれなかった。
20秒ほど、理恵が大暴れした後、理恵は私の下で、ぐったりとした。
肩で息をしている。
おまんこだけが収縮を繰り返し、チンポを包み込んで離さない。
恋人の真紀はこんな激しくいかないし、今まで付き合った女性もこんなに激しい昇天の仕方はなかった。

暫くして理恵が口を開いた。
『いっちゃた。3回もいくなんて。もう満足。』
『今度は賢治さんの番よ。』

射精目的に腰を振り始めると、すぐにイキそうになった。

私もイキそうなことを伝えると、こう言った。
『今日は中に出してもいいわよ。明日生理だから。』
旦那には出されたことはあるか聞くと、
『必ずコンドームをつけているので、出されたことはないわ。』と言った。
『賢治(私)さんが好きだから、出してもいいの。』
『旦那がかまってくれないから、少し仕返しをしたい。』
『堕ちるとこまで堕ちたい。』

理恵が愛おしくなった。耳元で
「理恵、愛しているよ。」と言うと
『私も、愛しているわ。』と返してくれた。

好きな女性に射精するという愛情と人妻に射精するという背徳感から
超大量の精子を理恵の膣の奥深いところに直接放出した。
受精行為である。
生理前とは言え、旦那が試す前に、私が理恵の生殖機能を試すことができた。
勝ち誇った気分になった。
理恵を粗末に扱うからこうなったんだとも身勝手に思った。

理恵は、腰をリズム良く動かし、精子を飲みこんでいるようであった。
しばらくして、理恵の動きが止まった。チンポを抜いた。
白い精子が愛液とともに溢れだしてきた。

理恵は、乱れたシーツの上に横たわり、ぐったりとしている。

放心状態であった。
理恵を腕枕してあげると、身を寄せてきた。
『背中がスーとして、気持ちいい。守られている感じがする。』

理恵に、これからも会ってくれるかと尋ねると
『私、人妻よ。人妻でもいいの?』と答えた。
理恵が好きだから会いたいというと、
『嬉しい。でも、お互い秘密に付き合おうね。』と答えた。

私は真紀という恋人がいながら、理恵との交際が続いた。
私と理恵は、バレないように細心の注意を払いながら、逢瀬を楽しんだ。
理恵とは、1ヶ月に1回あるかないかという頻度であったが、
会うと動物のようにお互いに体をむさぼった。
理恵の表情も明るくなり、周囲の人からも人が変わったと言われるようになった。

しかし、そんな状況も続かなかった。

2年後、突然、私に九州への転勤辞令が下った。

来月、九州へ転勤しなければならなかった。
断るわけにもいかないので、承知した。

恋人の真紀に言うと、『えーなに、それ』と言う感じであった。
『遠くなっちゃうね。』とも言ってくれた。
客観的に見て、真紀はかなり気立てが良い女性であるが、
深いとことでなにかフィーリングが合わなかった。
どちらかと言うと、真紀の方が熱心だったので、別れてもいいかとぐらいにしか思っていなかった。

2カ月ぶりに理恵と会った。
理恵と体を合わせて、肌の温もりを楽しんでいるときに、理恵に転勤の話をした。
理恵はびっくりした様子であったが、
理恵も思いつめた表情で、『私、離婚したの。』と言った。
原因は、夫の浮気であった。
私と理恵はうまくやっていたので、バレなかった。
しかし、理恵の旦那はまぬけというか、バレないと高を括っていたのか、
挙動不審なところが多く、浮気に感づいた理恵は、夫の携帯の着信履歴から浮気を確証した。

理恵も強かなもので、密会場所に弁護士と浮気現場に乗り込んだところ、
彼女がびっくりして膣痙攣になり、旦那のチンポが抜けなくなったようだ。
二人は救急車で病院に運ばれ、結合を解いてもらったみたいだ。
そんなこともあって、大量の慰謝料、双方合わせて1200万円を
現金でもらったという。
離婚手続きも、先日完了したと言った。

バツ1とは言え、理恵が一番好きだったので、
理恵に「いっしょに九州に来てくれないか。結婚してくれないか。」と言った。
理恵はすぐに、言った。
それは無理。私、ここから(関東の某市)から離れられないの。
賢治さんの気持ちはとても嬉しいわ。
私、お母さんの面倒を見ないといけないから。
母親と離れるわけにはいかない。
離婚したら、もしかしたら、賢治さんと結婚できるかなと思った。
でも、バツ1の身で結婚なんて、そんなの虫がよすぎるわ。
いいの、私、賢治さんがいなくても、生きていけるから。
2年間、とても楽しかったわ。この思い出だけで生きていける。
夫からも解放されたし、気分いいの。

いくらラブコールをしても、理恵は九州に来るとは言ってくれなかった。
理恵と別れなければならないのかと思うと、理恵がとてもとても愛おしくなった。

今、私と理恵は生で繋がっている。
「理恵、出していい?」と聞くと、『今日は危険日よ。妊娠しちゃうわ。』と言った。
今までは安全日には中出しをして、危険日は膣外射精をしていた。
理恵を九州に連れて行きたいという気持ちから、中出しを目的に、そのまま腰を振り始めた。
『やめて。お願い。妊娠しちゃうわ。』
理恵は、必死に体を抜こうとした。
理恵の頭をベットの端につけて、逃げられないようにした。
理恵の眼をみつめて、
「理恵、愛しているから。俺の子供を産んでくれ。」と言った。
理恵は抵抗しなくなり、マグロ状態になった。
ありったけのテクニックを使い、腰を振った。
おマンコの中のチンポの角度を確認しながら、クリちゃんを指で下から上へはじいた。
理恵は横を向いて歯を食いしばって、感じないように頑張っているが、
子宮口は垂れ下がり、下半身は受精準備に入った。
おマンコはチンポを奥へ奥へと導き、ちんぽの先が子宮口に当たった。
子宮にダイレクト放出だ。
2年間の思いの丈を理恵の子宮に注ぎ込んだ。
チンポが脈打つ度、理恵の体が反応する。
精子を受け止めている証拠だ。
最後の一滴まで吐き出た。
念をいれて、精子が奥深く届くように理恵の腰に枕をいれて、腰を浮かせた。
10分ほどして、理恵の体から離れた。
理恵の膣から精子は流れて来なかったが、理恵の目尻から涙がこぼれていた。

九州の福岡に住み始め、理恵と連絡を取ろうとしたが、
理恵は職場を辞め、携帯も変えたようであった。
こちらから、理恵とは完全に連絡が取れなくなってしまった。

理恵との会話や理恵の逢瀬の思い出に耽っていると、
一人ぐらしのアパートに、人が訪ねてきた。
真紀だった。
『賢治がいなくなって、寂しくなったから、来ちゃった☆。』
『びっくりさせようと思い、急に来たの。』
その晩、私は真紀を愛おしく生のまま抱いた。
真紀は妊娠した。
真紀と結婚した。

話はこれで終わらない。

九州には5年間いた。
関東に戻ることになった。

関東でマンション住まいを始めて、長男も幼稚園に通うようになった。
二男はまだ、ハイハイを始めたころだ。
ありきたりな、幸せな家庭を築くことができたと思った。

息子を幼稚園の運動会を見に行くことになった。
小学校の校庭を借りて幼稚園の運動会をしていた。
二男は真紀の両親とビニールシートで遊んでいる。真紀のお父さんは孫が大好きみたいだ。
長男もこの小学校に通うのかなと思い、人ごみの中を周りを歩いた。

懐かしい視線を左側から感じた。
左の方を向くと、離れたところに、驚いた様子で理恵がいた。
理恵も私のことを見ている。

理恵との甘い2年間が蘇ってきた。
6年経ったとはいえ、右手の中指が感覚を覚えていた。
多少ふくよかになったが、肌の艶や黒のストレートヘヤーは全然変わっていない。
ただ、妖艶さはなくなり、すっかり落ち着いた感じである。

理恵は全てを理解したらしく、理恵が歩み寄ってきた。
『懐かしいね。』理恵から話しかけた。

「一年ほど前に帰ってきて、ここに住んでいる」ことを伝えると、
『そうなの、私もここに住んでいるのよ。偶然ね。』
『今日は娘の運動会に来たの。』とニコニコして答えたした。
賢治さんは?と言いたげだった。
「俺も息子の運動会に来たよ。」平静を装ってと言うと
ちょっと悪戯っぽく、理恵は言った。
『息子さんって、もしかして日向くん?日向くんは娘の菜緒と仲のいいお友達よ。』
『菜緒を産んだ時、前の旦那に誰の子供だと問い詰められたが、
離婚した腹癒せに知らない人と寝てしまったと答えたわ。』
『奥さんは真紀さんね。真紀さんとも仲のいいママ友なのよね~ぇ。』
『私ね、3年前に結婚したの。できちゃった結婚だったけどね。』
『今の夫は良くできた人で長女を自分の娘のように可愛がってくれるわ。ごく普通の人だけどね。』
『でも、今は落ち着いているの。平凡な日常って幸せだよね。』
ニコニコして理恵は言った。

「菜緒って、それって、もしかして、」と言い掛けたところ、
『あそこに日向くんと菜緒と遊んでいるわ。』と理恵に遮られた。

向こうで日向と菜緒が遊んでいる。そのまた向こうに妻の真紀がいた。
日向と菜緒は母親に気付き、日向は真紀のところへ、菜緒は理恵のところへ向かった。

菜緒が理恵のひざ元にやってきて、甘え始めた。
『ねえ、賢治さん、菜緒のこと、抱っこしてあげてくれる?』と言った。
菜緒を抱っこした。二重の瞼で、眼に気品がある。整った顔立ちだ。
菜緒の可愛い手が私の背中に回った。
理恵が親密な距離まで寄り添ってきた。
理恵は静かに言った。
『あなたの娘よ。菜緒を抱いてくれて嬉しい。あなたとの2年間が一番幸せだったわ。』
やはり、菜緒はあの時の子供か。
3人の光景をなにも事情を知らない人が見たら、仲の良い親子と思うだろう。
私は理恵をみつめた。理恵も私を見つめている。6年間の想いが溢れそうになった。

『賢ちゃん。お姉さん、知っているの?』
理恵への想いが真紀の言葉に遮られた。
真紀が日向を手を引いて、歩いてきたのだ。

「お姉さん?」
理恵を見た。理恵は悪戯っぽくニコニコしている。

真紀が言った。
『言おうと思っていたけど、私って、姉がいたの。』
『両親が離婚した時に、姉は母親に、私は父に引き取られたの。』
『私、小さい時に父に引き取られてから、お姉さんのこと、よく覚えていないの。』
『つい最近、理恵さんが姉と知ったの。』
『偶然よね。こんな近くに姉が住んでいるなんて。』
『両親のこともあるから、賢ちゃんになかなか言い出せなくて、どうしようか迷ったけど。』
『知り合いで、良かった。安心したわ。』

日向が足元に来て抱っこをねだってきた。
理恵が私から菜緒を取り上げた。
理恵との距離が遠くなった。
日向を抱っこすると、真紀が日向の顔についた汚れを拭きに近寄ってきた。
真紀との距離が近くなった。
理恵は菜緒をあやしている。

真紀が言った。
『日向は菜緒ちゃんと実の兄妹みたいに仲がいいのよ。』
日向は菜緒と聞いたら、菜緒のことが気になり、私の胸からずり落ち、菜緒のところに行った。
『お姉さん、苦労したけど、今は幸せな家庭を築いているの。』
『今度、私たちの家で、お互いに、空白の25年を語ろうって、約束したの。』
顔が引きつりそうになった。

理恵を見た。
理恵は口元に手を当てながら、笑っている。
理恵はとても悪戯っぽく言った。
『まさか、真紀さんの旦那が賢治さんとはねぇ。』
私がドキドキしていると、安心させようとこう言った。
『菜緒、日向くんのこと、好きみたいで、結婚すると言っているの。ませた子よね。』
『い・と・こ・だから、仲がいいのよね。』
と私の眼を見つめながら、意味深に言った。
理恵は、菜緒が私の子供とバラすつもりはないようだ。

理恵と真紀が菜緒と日向を連れて行った。
私は一人になった。少しほっとして、気持ちを整理した。

理恵と真紀が姉妹とは…。
姉妹丼をしていたとは思わなかった。二人の性感帯や性癖は全く違うのに…。
妻の真紀は、一途に私のことを好きだから、行動が読めやすい。感じ方もストレートだ。
でも、理恵、君は不思議な女性だよ。
理恵は行動も感情も感じ方も複雑で、源泉となる核心が読めない。性感帯もいつも微妙で敏感だ。

理恵、一番、愛しているよ。