夫婦生活でも経験のない本気イキを毎回連発するようになった

俺の風俗デビューは社会人になってから。学生時代は金もなかったし、
風俗に高い金払うくらいなら素人とタダマンした方がいいじゃん、と思ってた。
ところが卒業して入った会社が酷かった。給料はかなり良い方だったが、
とにかく「労基法?何それうまいの?」な職場でこき使われまくり。
彼女とは別れるし、心身ボロボロになって風俗に逃げ場を求めたんだな。
そしたら意外とイイじゃん、というわけで転落人生が始まったわけだ。
たまの休みを駆使して一通り遊んだ末、落ち着いたのが「人妻デリヘル」。
もともと年上は趣味じゃなかったが、熟女の濃厚さにハマった。
あと店舗型だと「相手の城」にいるって感じがしてなんか落ち着けないんで、
路上で待ち合わせてラブホに行くタイプが一番しっくり来たってのもある。

いくら独身&彼女ナシでも、遊んでるところを同僚に見られたらハズい。
近所付き合いは皆無だったが、自宅アパートに嬢を呼ぶのも気が引けたから、
会社を挟んで家と反対方向のエリアが拠点の店を選んだ。
何店か試して、それほど高級でも激安でもない3~4店に落ち着いたな。

遊ぶのは月1くらい。もっぱら平日昼間なのは俺の勤務の都合だが、
その方がいかにも「イケナイ人妻と密会」してる気分になれた。
もちろん人妻店にバツイチや高齢独身の嬢が多いのは知ってるが、
雰囲気を味わえればこっちは満足なんで、堅いことは言わない。

「今日は遊ぶぞ!」と決めると、ネットで出勤嬢一覧をチェックして予約する。
ボカシ&修正が多い写真や、店のスタッフが適当に書いたプロフを吟味して
地雷をより分ける技術も、いつの間にか身につけた。誰にも自慢できないけどな。

その日、予約したのは某店サイトの新人欄で見つけた「アキさん」。
「風俗初体験。清楚な奥様もベッドじゃ淫乱エロエロ!」の紹介文はともかく、
何となくよさ気だったんで電話したら、うまい具合に90分コースが取れた。

確認の電話が来て5分後、待ち合わせ場所に現れたアキさんを見て、
第一印象は「とりあえず当たり…かな」。今いち地味で普通の主婦っぽい。
もともと超美人は期待してないが、まあそこそこキレイと言えばキレイか。
強いて言えば松下由樹…系かな。なんかイイ感じ…というか俺の好みだわ。

ラブホに入って支払い。風呂の湯を張る間のトークタイムも感じが良い。
やたら事務的だったり、逆に馴れ馴れしすぎたりする嬢も少なくないが、
アキさんは俺が若いと見るや、失礼にならない程度にタメ口に切り替えたり、
その辺が上手というか俺的に好感度が高かった。

俺、嬢が脱ぐときに下着を取らせてもらうのが楽しみなんだが、
アキさんは嫌な顔一つせず「脱がせてくれるの? ありがとー」。

嬢は太股のムッチリ具合とか、俺のストライクゾーンの真ん中だわ。
恥ずかしながら風呂に入る時点で勃起して「大きいね」と笑われた。

お風呂タイムはラブラブモードで、湯船にも一緒に入ってくれた。
俺が後ろから抱くようにオッパイモミモミしてたら、振り返ってキス。
…キスがうまい。技量云々より俺の唇にフィットして、これまたイイ感じだ。
この時点で彼女が「当たり!」だと確信したな。

ベッドで「攻める? それとも受ける?」と聞いてくる嬢もいるんだが、
アキさんは俺が上になってキスすると、すぐ察して「受け」の体勢になった。

そう、俺は超が付く攻め好き。といってもSっ気があるとかじゃなくて、
女がヨガレばそれだけ興奮してチンコがさらに元気になるタイプだ。
もちろん風俗嬢(てか女性一般もか)のヨガりが演技込みなんて承知の上。
それでも客を上手に乗せ、興奮させてくれるのが嬢の心意気だと思う。

アキさんは俺より20cmくらい小さかったが、腕にすっぽり収まる抱き心地が最高。
オッパイやお尻もボリュームがあって、若い子と違うムチムチの触感がたまらん。
「普通にしてていいですよ」と言ったら、俺の嗜好を理解したのか
あまり大げさにヨガらず、俺の愛撫に身を任せてくれた。

下の毛はやや薄め。手マンしても嫌がる素振りを見せない。
プロフでNG指定してなくても指入れを嫌がる嬢は多い…と聞いたことあるが、
手マン好きの俺に言わせれば、嫌なら最初から禁止してもらう方が助かる。
もちろん爪は短く切りそろえてるけどな。

片方の乳首を咥えて舌先で転がしながら、指でもう片方の乳首をクリクリする。
もう片手をおまんこに這わせ、2本指で膣の上壁を刺激しながら親指でクリ攻め。
3点攻めが効いたらしく、アキさんは「あっ、あっ、あああぁ~~!」と昇天した。
あとで「次の仕事に差し支えるから、ほんとはイキたくない」と言ってたけど。

ともあれ相手がイクと俺もフル勃起…というか風呂場からそうなんだが。
今度は攻守交代でアキさんが上になってフェラしてくれた。

チロチロ…ペロペロ…ジュプジュプ…。うーん、下手とは言わないが、
前にどこかの店舗型ヘルスで体験した「神業級の舌使い」ってほどじゃない。
でもまあ一生懸命だし、この方が素人っぽくていいか、と都合良く解釈した。
すると本当に素人妻のように思えてきてさらに興奮。我ながら得な性分だと思う。

ここで終わらせるのもアリだが、思い直して再び攻守交代し、今度はクンニ攻撃。
愛液はかなり濃い味だったが、好みのタイプだと何でも興奮要素になるよな。
片手はオッパイ、もう片手は陰唇を広げつつ指を入れ、舌先でクリを攻める。
手マンで2回ほどイッて感度が上がってたのか、舐めて吸ってで連続イキした。

「最後…どうします?」

亀頭でクリを撫でながら、俺の方から聞いてみた。相手が年上なんで一応敬語ね。
アキさんは上気した表情で、俺のチンコを握って言った。

「…ねえ、入れちゃっていい?」

実は俺、これまで人妻デリじゃ6割くらいの確率で無料本番に持ち込んでた。
気に入った嬢だと8割を超える。この比率が高いのか低いのかは知らない。

攻めてイカせまくって、いい感じに盛り上がったところで耳元で
「お店に内緒で入れちゃおっか?」と囁けば、かなりの確率でOKしてくれる。
別に手でも口でも出せれば一緒なんだが、本番に持ち込むプロセスが楽しくて、
感じの良い嬢だとたいてい試してみる。アキさんにもそうしようかと思ってた。

嬢の方から「入れていい?」と持ちかけられたのは初めて。
前に「プラス5000円で入れさせたげよっか?」と聞いてきた嬢はいたけどな。
こっちもそのつもりだったんで、ラブホ備え付けのゴムを装着してゴー!だ。

思わず「うわっ」と声が出た。ゴム付きでこんな気持ちいいとかアリ?って感じ。

これまでも「私、名器って言われるのよ」というソープ嬢はいたし、
ちょっと怖かったが生挿入OKの店に行ったこともある。
それはそれでもちろん気持ち良かったが、アキさんのは別格だった。

締め付けが強いってわけじゃないが、膣全体がチンコを程よく包むというか、
とにかくフィット感が半端ない。思わず童貞に戻って速射しそうになった。

動かすと気が狂いそうな快感。必死で堪えながら正常位でピストン運動する。
俺の体の下でアキさんが「ああぁ~~ん、いいぃ~」と悶えまくり。
演技だろうが嬉しくて俄然ハッスルした。ああ、これが風俗の魅力。
オッパイ星人なんで、腰を振りながらもオッパイ揉みと乳首いじりは忘れない。

するとアキさんが俺の首に腕を巻きつけ熱~いキス。口内で舌が絡まる。
無類のキス好きでもある俺は、舌の感触だけで興奮度が1ランク上がる。
もうどうにでもなれとスパート。「すごいいいぃぃぃ~~」という声が耳に響く。
次の瞬間、目の前が真っ白になった。まさに「ドピュッ」って感じだ。

「すご~い、いっぱい出たね」

アキさんの優しい声。俺はと言えば、全精液を放出し燃え尽きて灰になった気分だ。
呆然とする俺の頭を優しく撫で、アキさんは精液のたまったゴムを処分してくれた。
出し尽くした感覚だったのに、チンコはギンギンに勃起したままだ。

「まだまだ、できそうだね」

しかし、残り時間は30分を切ってた。俺は迷わず延長を申し出る。
アキさんが店に電話し、30分なら大丈夫ということで延長してもらった。

2回戦はバック。アキさんのおまんこは下付きってわけでもないんだが、
後ろから入れても別の所が当たって半端ない気持ち良さだ。
2回連続の早漏はカッコ悪いんで、必死で堪えてパンパンパン……
アキさんは「やだっ、やだっ、すごい、すごい、ああああぁぁぁ~~」と
何とか中イキしてくれた。声を聞くだけでこっちも出そうになった。

正常位に戻ってピストン再開。アソコの具合はバックと甲乙付けがたいが、
抱き合ってキスできる分、正常位の方が興奮できるんだよな。
最後は何とか踏ん張ってアキさんと同時イキに持ち込んだ。

「すごい気持ち良かったぁ」

腕の中のアキさんが、可愛い顔を俺の胸に擦りつける。
このイチャイチャモードの時間が至福。ほんとよく分かった嬢だと思った。

最後のお風呂タイムも優しさは変わらない。向かい合って湯船に浸かりながら、
あっという間に回復したチンコを握って「また欲しくなっちゃいそう…」。
そのまま俺を抱き寄せると、アキさんは亀頭をアソコにぴったりあてがった。

「えっ…?」と思いながら抱き締める。勃起がヌルリとアキさんの中へ。
やばい生じゃん…と思いながら、入れただけで脳味噌がトロけそうな快感が襲う。

「動かしたらダメ…またしたくなるから…」

しばらく動かずに抱き合ってから、アキさんが名残惜しそうに腰を上げる。
チンコが抜けた瞬間、俺は湯の中でドクドクっと3発目を放出した。

それからというもの…ハマっちゃいましたぁ。
月1回だった風俗が月2回になり、もちろん全部アキさんをご指名。
彼女の出勤日と休みが合わないときは、夜勤明けでも体に鞭打って強行した。
どうせ延長するんだからと、コースも最初から120分にした。

リピーター確保が目的で、こっそり本番させる嬢がいることは知ってる。
店の方も見て見ぬふりをしてるんだろうな、とも思う。
でも俺はそれまで、本番に持ち込んだ嬢を含め同じ子を指名したことはなかった。
主義ってより、単純にいろんな嬢と遊んでみたかっただけだけど。

アキさんはその方針を見事に打ち砕いたわけで、
作戦にまんまとはまってリピーターになるのも何だかシャクな気がしたが、
そんなことどうでもよくなるくらい彼女は最高だった。

最高の笑顔で登場。楽しいトークに続いて、お風呂でラブラブ&イチャイチャ。
ベッドじゃ俺の攻めを受け止めて、演技でも何でもイキまくってくれる。

そして、なぜかいつもアキさんの方から迎え入れるように挿入。
中で動かすと、全身の神経がチンコに集中したような快感だ。
いつも彼女を先にイカせてやると頑張ったが、同時イキに持ち込むのがやっと。
人生でここまでセックスに集中したことがあったか、というくらいの充実度だわ。

1回目はゴム付きだが、ベッドでの2回目と風呂場での3回目は生が基本だ。
さすがに怖くなったんで、後で性病検査したけど。この辺はビビリだな。

生だとアソコのフィット感が3割増しって感じで、射精を我慢するのは毎回大変。
アキさんも具合がいいらしく、ハメるたび中イキを連発してくれた。
この辺は彼女が名器というより、俺のチンコとの相性が良かったんだと思う。

時間限定の恋人気分というか、不倫気分を味わえる点でもアキさんは最高だった。
一種のロールプレイングで「タイゾーさん(俺)、好きよ」「俺も好きです」なんて
抱き合いながら互いに言ったり。こんなこと他の嬢じゃしたことなかった。

プレーはもちろん別れ際のキスまで、俺的にはツボにはまりまくりのサービス。
学生時代は風俗にハマる友達を「バカじゃねーの」という目で見てたが、
そんな態度を心の底から謝りたいと思ったわ。うん、気持ちは分かりますって。

最初のプレーでアドレスを交換して、もちろんアキさんのは仕事用の携帯だが、
メールのやり取りもするようになった。プレー後の「今日はありがとう」とか
「今週の出勤は火曜と金曜です。よろしくね」とか営業メールが基本だが、
そのうち「今日は終わり! 買い物して主婦モードに戻りま~す」みたいな
近況報告っぽい内容も入ってくる。とりあえず俺も小まめに返信した。

彼女が昼ごろからの出勤で俺が最初の客になる日は、
勤務に入る前に待ち合わせて昼飯に付き合ってくれたりもした。
本当はこの手の「店外デート」も有料サービスの一部で、
ロングコースの客が利用するらしいが、俺は時間外ってことで例外にしてくれた。

食事しながら話したんだが、アキさんは本物の主婦。勤務も平日昼間だけだそうだ。
プロフの年齢は31歳だが実際は34歳で、安リーマンの旦那と子供が1人。
旦那とは「ほとんどレス」…と、とりあえず彼女は言ってた。
一回、電源を切り忘れたらしく、プレー前のトークタイム中に小学*の娘さんから
私用携帯に電話がかかってきた。むちゃくちゃ焦ってたな。当たり前か。

3サイズはスタッフに聞かれたんで、適当に言ったらそのまま載ったそうだ。
風俗初体験ってのも嘘で、今の店に入る前、短期間だが別の店にいたという。
俺は基本、嬢に仕事を始めたきっかけとか聞かないことにしてるんだが、
アキさんは「お小遣いが欲しくてね。旦那の給料も安いし」と話してくれた。

ちなみに「なんで俺と本番しちゃったんですか?」と聞いたら、
「だって…好みのオチンチンだったし」との答え。なんじゃそりゃ。
ちなみに俺のは「ソープで褒められるけど嫌がられるほどじゃない」サイズだ。
他の客とは「絶対にしてない!」と言い切る。もちろん自主申告だけどな。

アキさん曰く、最初の店で客に半ば無理やり挿入されたことがあったそうだ。
彼女が「本番があるなんて聞いてません」と店に文句を言ったら、
スタッフは「申し訳ない。客にはちゃんと警告しておくから」と謝ったものの、
相手が上客だったのか結局うやむやに。挙句、同じ客の予約を入れようとしたんで、
店に不信感を持ってさっさとやめた…と、本人は言ってた。

もちろん全部本当のことだなんて思ってないが、疑ってどうする?
こっちは雰囲気を楽しめればそれでいいんだし、と割り切って聞いた。

そういや誰かが「時間限定の恋人気分を味わえるのが風俗の醍醐味」と言ってた。
何言ってんの? 気持ち良く出すのが醍醐味でしょ、と以前は思ってたが、
そいつの言葉も納得できるようになったな。アキさんの場合は「不倫気分」だけど、
メールや食事もアフターサービスだろうが、ここまでちゃんとしてると大満足だわ。

コロリとだまされた俺は、それから半年間というものアキさんにハマりまくった。
もちろんハメまくった。かなりの出費だが、顧客満足度を考えれば安いもんだ。
しまいにはプレーで3回出した後、家に帰って思い出しながらオナニーして、
翌日から次のプレーに備えてオナニーを週1限定にしたり。完全なアホだったわ。

俺のおかげってわけでもないだろうが、ハマってしばらくしたら
店サイトのアキさんのプロフ紹介文が更新されてた。
「抜群のリピーター率はサービスの質の証し! 当店一押しの奥様です!」
彼女の仕事が増えるのはめでたいことだが、なぜかイラッときた。



そんなある日、会社から出張命令が出た。それもアジア某国の僻地に2カ月間!
出発の前日、出張準備の名目で有給が取れたんで
「しばらく出し納め」のつもりでアキさんを指名した。

出張のことを話すと「え~っ、しばらく会えないの? 寂しいな」と嬉しい反応。
自分でもバカだと思うが、そう言われるとこっちも寂しい気分になる。

ちょっと奮発して180分コース。いつもはベッドで2回、風呂で1回だが、
この日は贅沢気分を味わいながら、ゆっくりベッドで3回戦まで頑張った。
インターバルのピロートークでも、ピッタリ俺に寄り添ってきて可愛さ3割増し。
いつもキスは多いが、普段の倍くらい唇を合わせたと思う。

いつも通り正常位で1回戦、バックで2回戦の後、正常位に戻って3回戦。
2回戦以降は生だから、おまんこの感触を直接チンコで堪能する。
この日も脳味噌がトロケそうな気持ち良さ。女体に狂うってこれだな、と思った。

アキさんは股間を俺に擦り付けるように「ああぁ~~、イクッ!」と中イキ。
そのたび膣がキュッと締まり、俺の胸の下で小さな体がブルブルっと震えた。

「俺も…もうすぐ…」

我慢にも限界に来てラストスパートに入ろうとしたら、
アキさんが俺にしがみついて耳元で囁いた。

「中で…出して」
「えっ? それ…マズいでしょ」
「今日は大丈夫だから」

なんだか熱い視線で俺を見つめるアキさん。やっぱり好みのタイプだわ。

高1で童貞を捨てて以降、風俗を含めれば結構な数の女にハメてきたが、
歴代彼女やピル使用の生挿入店を含め、中出しは未経験だった。
エッチの最中にゴムが敗れて焦ったことはあったけど。

腰を振りながら「女が大丈夫と言ってるんだから」「ピル飲んでるのかな」…
なんて思いも頭をよぎったが、それより気持ち良さが勝ってしまう悲しい男の性。
どうにでもなれっ!という感じで一番奥に突っ込んだまま射精した。

「あああぁぁ~~、イクイクイクぅぅ~~~」

アキさんが俺に手脚を絡めて悶える。これまでにない気持ち良さだった。
まあ人生初の中出しで、いつも以上に興奮してたからかもしれない。
3回目にしてはかなりの量が出た。

「気持ち良すぎて、死ぬかと思っちゃった」

腕枕のアキさんが俺に体をすり寄せる。いつの間にかプレーそのものと同じくらい
このピロートークが楽しみになってた。うん、やっぱり「不倫気分」最高だわ。

アキさんが下腹部をさすりながら「なんか熱い…」とつぶやく。
俺を見上げる視線がいつもより熱く、心なしか潤んでる。
初めて見る表情だったが、中出しプレーで興奮したんだな、と都合良く解釈した。

帰り際、いつもの「タイゾーさん、大好きよ」の代わりに「愛してる」とキス。
「俺も愛してます」と唇を重ねながら、出張から戻ったらすぐ指名しようと決めた。

2カ月間、馬車馬でももっと楽だろ、というくらいこき使われた。
途中、腹を下して4キロほど痩せたが、これで給料もらってるんだし仕方ない。
最終日はデリのことしか考えず、帰りの機中では早くも勃起してた。かなりハズい。

出社は翌日だったんで、空港から帰宅して荷物を置くと速攻で店に電話。

「アキさんですか? いやぁ、先月で辞めちゃったんですよね~」

聞き慣れたスタッフの声に俺は固まった。

「その代わりですね、今月からタイゾーさん好みのミドリちゃんって新人が…」

俺は黙って電話を切った。
出張中は見なかった店のサイトを覗くと、アキさんのプロフが消えてた。
再び携帯を手に取ったが、彼女の携帯が業務用だったことを思い出した。

昔、オキニの風俗嬢が辞めて落ち込んでる友達がいて、心底バカにしたもんだ。
その数年後、俺が同じ立場になるとは思ってもみなかった。

彼女と別れたってのとは違う。応援してたサッカー選手が引退したとか、
好物のスナック菓子が生産中止になったとか、そういうのとも違う気がする。
違うんだけれども、よく分からない空洞が胸にできてた。

こだわる話じゃないというか、こだわるのは恥ずかしいと分かってるだけに、
イジイジこだわってる自分が嫌になる。
会社で先輩から「最近、元気ねえな。女と別れたか?」と聞かれたときは、
そんな自分が情けなくて泣きたい気分になった。

それを機に風俗からも足が遠ざかった。
正確には1回だけ、店が勧める「ミドリさん」に付いてもらったんだが、
最高に相性の良いサービスを知ってしまっただけに、とても満足できない。

ミドリさんもそれなりに可愛いくて、一生懸命サービスしてくれたが、
フェラ中に中折れする失態を演じてしまい、「すみません」と恐縮された。
何だかこっちが申し訳ない気分になり、それ以来デリは利用しなくなった。

半年くらい経って、ようやく「風俗のない日常」が普通になってきた。
チンコを気持ち良くするため、毎月いかに多額を注ぎ込んできたか分かると、
やっぱりバカバカしくなる。それでもオナニーするとき、
ふとアキさんとのプレーを思い出してしまう自分がまた情けないんだが。

そして先月。その日はトラブルがあって、夜勤明けなのに昼まで引っ張られた。
仮眠も取れずフラフラの状態で、空いた電車に揺られ帰宅。
こりゃ時差調整が大変だな、と思いながらアパートの前まで来た時、
ちょうど敷地から出てきた女性とすれ違った。ふと顔を見て、俺は固まった。

アキさんだった。彼女も俺に気付いたらしく、慌てふためいた様子だ。

「アキさん…、あ、あの、ご無沙汰してます」
「い、いえ…こちらこそ」
「ええと…、お、お仕事ですか?」

言うに事欠いて何を聞いてるんだと思ったが、俺は完全にテンパってた。

「いえ、その…タイゾーさんは?」
「ああ、あの…俺、ここに住んでるんです」
「えっ!? ここに?」
「はい、あの…3階の端の部屋に…」

アパートから住人のオバさんが出てきた。アキさんだか他の嬢だか忘れたが、
「自宅デリは住人にジロジロ見られるのが嫌」と言ってたのをとっさに思い出す。

「あ、あの…それじゃまた」
「あ、はい…」

何が「それじゃまた」なのかも分からなかったが、慌しく挨拶を済ませ、
俺は部屋に戻った。眠気と動揺で動かない頭をフル回転させ、何が起きたか考える。

うちのアパートには、単身者向けの狭い部屋と家族向けの広い部屋がある。
家族持ちでデリを呼ぶのは難しいから、呼んだのは単身部屋に住む誰かか。
アパートには寝に帰るだけで、住人の顔もよく知らないんだが、いったいどいつだ?
…てか、なんで俺、こんなに苛立ってんだよ。

でも、ここに来たってことは、アキさんはこの近辺が拠点の店に移籍したわけだ。
ネットで検索すれば見つかるかな。アキさんだったら写真にボカシが入ってても、
プロフが少々いい加減でも見分けられそうな気がする。

それにしても店を代わるんなら何で言ってくれなかったんだよ。
俺の出張中に急きょ決まったんか? それとも移籍するときに常連客を
一緒に連れて行くのは、店との信義に反するとかあるんだろうか?

そんなことを考えてると、ドアの呼び鈴が鳴った。郵便か?宅配か?
うるせえ!今そんな気分じゃねえんだよ、と思いながらドアを開ける。
アキさんが立っていた。さっきと同じ格好だ。

「あ…あの…」
「タイゾーさんて、ほんとは益田さんて言うんですね」

タイゾーはデリを利用するときの名前。本名だとなんか恥ずかしかったんで。
とりあえず部屋に入れる。ドアが閉まると同時にアキさんが抱きついてきた。

「…会いたかった」
「俺もです。でも、いったい何があったんですか?」
「…あの仕事、辞めちゃったから」

へっ?移籍じゃなくて引退? だったらなんでこのアパートに…?
アキさんは俺の目を見上げ、ちょっとためらった後、思い切ったように口を開いた。

「私ね、このアパートに住んでるの」

はああああ? 全く予想外の展開だった。嘘でしょ?
いや確かに住人の奥さんの顔なんて全然知らないけど、まさかそんな…。
そういや「デリヘル呼んだらアパート住人の奥さんだった」って話もあったけど、
これじゃ「オキニのデリヘル嬢がアパート住人の奥さんだった」…か。

俺の腕の中でアキさんが続ける。アキさんは本名「秋菜さん」。
もともとデリを始めたのは、旦那に内緒で組んだローンが膨らんで、
消費者金融に結構な額の借金ができたかららしい。身から出たサビとはいえ、
他人のチンコを扱いたり舐めたりするのは本当は嫌で仕方なかったから、
借金さえ返してしまえば1日でも早く辞めるつもりだったんだそうな。

だよなー。誰も好きこのんで初対面のオッサンの汚いチンコ舐めたくないよな。
アキさんにすりゃ人生の汚点というか黒歴史なわけで、
そりゃ辞めるからって、常連にお知らせする気にならないだろう。
「不倫気分」とか言って風俗にハマッてた自分が何だか惨めになった。

でもなんで、わざわざ俺にそのことを知らせに来たんだ?
さっき会った時点で俺はアキさんがアパートの住人だと知らなかったわけで、
生活時間帯が違うから敷地内で顔を合わせる機会もそうないはず。
というか1年以上このアパートに住んで、今の今まで知らなかったんだし。

そういや「デリヘル呼んだら…」の話って、やってきた知り合いの奥さんを
「旦那にバラされたくなかったら…」と脅して本番までヤッちゃって、
その後も性奴隷にする…って内容だったような気も…。

腕の中でアキさんが、ゴソゴソと俺のベルトを外し始めた。
ボタンを外してチャックを開け、しなやかな手を下着の中に滑り込ませる。
彼女の体温を腕に感じ、甘い匂いを嗅いでるだけで、チンコは上を向いてた。

「あ、あの…俺、そんな変なこと考えてないですから」
「はっ?」
「いや、だから俺、旦那さんの顔も知りませんし…」
「はあ…」
「それに俺だって、風俗行ってたなんて体裁が悪い話ですから…」

なにカッコつけてんだ? というかカッコつけにもなってないんだが、
とにかく俺は必死で脅す気がないと伝えようとした。
アキさんはポカンとした顔で俺を見てる。

「いやその、気になるんだったら俺、引っ越してもいいですし…」
「はあ…」
「独身だから簡単ですよ。ですから口止めとかそういうのはほんと…」
「あははははは」

俺の目を見てたアキさんが、急に笑い出したと思うと、抱きついてキスしてきた。
しばらく舌を絡めて顔を離す。満面の笑顔だった。

「もう…口止めだなんて、なに勘違いしてんの?」
「へっ…?」
「あたしは単に、タイゾーさんのオチンチンを久しぶりに触りたくなっただけ」
「は、はあ…」
「あっ、でも口止めってのもいいかもね~」

アキさんは俺のズボンと下着を降ろすと、自分のブラウスのボタンを外しだした。

アパートの風呂はラブホと比べるとかなり小さくて、2人だとギュウ詰め。
それでも密着できるのが嬉しい。アキさんがていねいに俺の体を洗う。
これまでは洗ってもらうばかりだったけど、今日は俺もアキさんを洗ってあげた。

大きなオッパイに柔らかい尻。素手で揉むだけでフル勃起してしまう。
ちなみに風呂に入る前、下着は何も言わずに俺に外させてくれた。

シングルに毛が生えたセミダブルの小さなベッドも、密着するには好都合。
弾力ある体を抱き締めて唇を合わせると、あの官能の日々が蘇ってくる。

「今日は感じたフリとか一切なしでいいですよ」
「いつも演技なんてしてないわよぉ」

アキさんの性感帯は乳首とクリ。両手を口を駆使した3点攻めにあっさりイッた。
クンニしてると顔にかかりそうな勢いで愛液が流れ出る。
クリに下を這わせながら、厚みのある太股で顔を締め付けられるのがたまらん。

家に連れて来る彼女もいないから、部屋に当然ゴムはない。
というか、あっても使う気にならなかったと思う。当然のように生で挿入。

長期出張に出発する前日、アキさんとハメて以来のセックスだった。
入れるだけで目から火花が散りそうな快感。腰を動かすたび全身が溶けそうになる。

「はあ、はあ…いい、すてき…」

俺の体の下でアキさんの可愛らしい顔が歪む。ハメながら何度も唇を重ねた。

「好きよ…タイゾーさん、愛してる…」
「俺も…愛してます」

これはもう不倫気分じゃなくて不倫なんだろうけど、何だか違和感がない。
デリに通ってた頃から、知らぬ間に「気分」が取れてたことにようやく気付いた。

「中に…ちょうだい…」
「大丈夫なの?」
「うん…たぶん」

確認するのも野暮だった。俺は腰の動きを早め、チンコ全体でアキさんを感じた。
「ああぁ、ああぁ…あああぁぁぁ~~」という声と共に膣の締め付けが強まる。
同時に先端から大量のザーメンが噴き出した。

というわけで俺とアキさんの関係が復活した。
今は金銭のやり取りがないから、まあ普通の不倫なんだろうな。

仕事で会ってた頃から、アキさんも俺とは抜群に体の相性が良いと思ってたそうだ。
もともと仕事じゃイカない主義で、攻め好きの客でも軽いオーガズム程度だった。
なのに俺が相手だと、最初に思わず挿入しちゃったせいもあるんだろうが、
夫婦生活でも経験のない本気イキを毎回連発するようになった。
ちなみに、夫婦間がレスなのは本当だとか。

回数を重ねるうちに、いつの間にか仕事と関係なく俺と会うのが楽しみになった。
俺から仕事と関係なく会わないかと誘われてたら「たぶん乗ってたと思う」と話す。
こっちは考えもしなかったけど、そんなことなら誘えばよかった。

同時に、気持ちも知らぬ間にかなり持って行かれてしまってた。それは俺も同じ。
彼女なりにけじめをつける最後の砦が、俺とは「仕事で会ってる」という点。
俺が出張のことを話した時点で店を辞めることは決まってて、
これを機会に俺のことは全部忘れるつもりだったそうだ。

なのに俺と再会し、しかも同じアパートの住人だと知ってしまった。
この時点で溜め込んでたものが溢れ出して、思わず俺の部屋の呼び鈴を押したんだと。
俺も今までの気持ちをアキさん…というか秋菜さんに伝えた。

これまでは月2回、何とか都合をつけて通ってたが、今はいつでも会える。
といっても彼女の家族が出掛けてて、俺が家にいる時間帯は限られてるけどな。
それでも俺が休みの平日は日中、こっちの部屋に来てラブラブ生活を送ってる。
120分とか考える必要もないんで、時間をかけてたっぷり濃厚にエッチできる。

最近はそれでも足りないのか、夜勤日とか夜勤明けにも部屋に来る。
もちろんセックスもするけど、2人寄り添ってイチャイチャするのが楽しい。

もちろん、これからどうなるかは分からない。
もともと付き合う相手がバツイチでも風俗嬢でも気にする性格じゃないんだが、
10歳も上の子持ち人妻で元デリ嬢ってのは初めての経験だし。悪くないけど。

それ以前に、あっちの旦那にいつバレてもおかしくないわけで、
バレたら修羅場なんだろうな、とは覚悟してる。その方面に強い弁護士も探した。
まあ人妻に手を出したからって響く仕事じゃないし、相場の慰謝料なら払えるけどな。

それでも少々痛い目に遭ったとしても、風俗にハマったまま散財を続けるよりは、
結果的に出費は少なかったかも…なんてバカなことを考えながら、
今日も秋菜さんを組み敷いて腰を振る俺ってアホだよな、と思う。

う~ん、たまらんわ。