去年の年末、仕事納めに同僚と飲んで帰り、最寄り駅の改札を出たところで、ばったりSさんに会いました。
「今日は仕事納めだったから同僚と飲んでたんだよ。ちょいとアイツのところに顔を出そうと思うんだけど、よかったらどう?」
「私も今日は仕事納めだったから飲んでたの。いいわ、寄りましょう」
アイツのところとは、駅の近くにある同級生が営むバー。
カウンターだけの小さなバーで、僕もSさんもそこの常連客。
もともとお互い知らない同士だったが、このバーで同級生のマスターを通じて話すようになり、32歳の僕と年齢が近いこともあって親しくなりました。
Sさんは大手証券会社に勤めるOLさん。
仕事柄なのか普段からきっちりとスーツを着こなし、いかにもキャリアウーマンのような装いでお硬いイメージ。
何かの話題になった際に言っていたが、頭が下がるほどの高学歴。
肩まで伸びた髪や顔の輪郭にクールな表情。
ボトルキープしているスコッチをSさんと飲んでいると空になってしまい、もう1本入れることに。
すると同級生マスターは、「今年1年間店に来てくれてありがとう」ということで、ボトルを1本プレゼントしてくれました。
同級生マスターも一緒になって、年末年始の過ごし方や、今年あった出来事を話しながらスコッチをいただくと、Sさんは明日から休みなので気が緩んだのか、グイグイといい飲みっぷり。
そして案の定、足もとがふらつくほどの大酔っぱらいになってしまいました。
普段は物静かに飲んでいるので、ここまで酔っ払う姿は初めて見ました。
△△神社の向かいにあるマンションで一人暮らしをしているのは知っていたので、タクシーに一緒に乗り、Sさんを降ろして僕はそのまま帰宅することに。
店を出て駅前のタクシー乗り場まで行く間もフラフラで、タクシーの中ではダラーンと僕に寄りかかりながら寝てしまいました。
タクシーはマンション前に到着するも、とても歩ける状態ではありません。
仕方なく引きずるようにマンションの入り口まで行き、オートロックを解除し、さらにSさんの部屋に上がり、コートを脱がして寝室のベッドに寝かせました。
ライトグレーのスーツ姿でベッドに横たわるSさんは、ぐっすりと深い眠りについてしまい、まったく目を覚ます気配がありません。
きちんと部屋まで送り届けたので帰ろうとしましたが、考えてみると僕はSさんの部屋の中にいます。
こんな機会は一生に一度あるかないかだろうと思い、ちょっと物色してみることにしました。
寝室とリビングの間には居間があり、デスクの上にはノートパソコン、それに本棚には金融や投資に関する本がぎっしりと隙間なく並んでいます。
壁は大きな収納になっていて、開けるとスーツやブラウスなどがずらりとハンガーに掛けてあり、引き出しがあるので開けてみました。
上から順に開けていくとブラジャーを発見。
さらにその下の段にはパンティがありました。
ブラジャーもパンティも、少なくとも50枚以上はあったと思います。
これといった装飾や模様のないピンク系や白系から、セクシーなワインレッドや紫色のTバックまであり、中にはブラジャーもパンティもスケスケなレース素材のものまで。
思わず、このスケスケな下着を身に着けたSさんの姿を頭の中で描いてしまいます。
しかし、これだけではありませんでした。
なんといっても目を疑ったのは、下段の美容器具と一緒になっていた大きな白い巾着袋の中身です。
特に何かを期待するわけでもなく開けてみると、そこにはコードの付いたピンク色のローター、イボイボのある紫色で半透明のバイブ、吸盤の付いた太くてたくましいディルド、それにコンドームが3箱入っていました。
それにしても、通常ではありえないほどの太さと、血管が浮き出ているリアルな作りのディルドは、男性の僕が見ても迫力があります。
コンドームの箱の1つは外装フィルムが剥がされ開封済みで、中には残り1枚しか入っていません。
Sさんは明らかに、これらのアダルトグッズを使ってオナニーをしています。
もちろん女性がオナニーをすることに、一切偏見はありません。
しかし、高学歴に加え、一流企業と言われるところの真面目で清楚なOLで、飲んでいる時もまったく下ネタを口にしないSさんが、このようなアダルトグッズを使っているとは衝撃的でした。
アダルトグッズに気を取られていると、何やら寝室から音が聞こえたので、引き出しを閉めてリビングへ移動。
もしSさんが目覚めてリビングに来ても、「『気持ち悪いから水を持ってきて欲しい』と言ってた」と言えば何とかなるだろう。
引き続きゴソゴソと音がするものの、結局リビングには来ませんでした。
しばらくすると再び静かになり、少し時間をおいて寝室を覗き込むと、なんとパンティは穿いているもののブラジャーは外され、おっぱい丸出しの姿で寝ていました。
電気は点けっぱなしで仰向けになり、布団は左足にしか掛かっていません。
寝る準備をしようとしたが、服を脱いだところで力尽きて寝てしまった、というところだろうか。
床にはスーツやブラウス、さらにはストッキングやブラジャーまでが、まるでぶん投げたように散乱しています。
まったく目覚める様子がないので、この寝姿をスマホで撮ろうと手にすると、ふと思い出しました。
忘年会から入れっぱなしのデジカメがカバンに入っているのです。
手早くフラッシュが出ないように設定をして、全身や寝顔、花の模様がある白色のパンティ、それにおっぱいや赤茶色をした乳首に加え、ちょろっとはみ出している陰毛など、ありとあらゆる部分を写真に収めました。
ついでに居間へ移動し、下着やアダルトグッズも撮影。
気づけば、おっぱい丸出しの寝姿やアダルトグッズを撮っている間に、知らず知らずのうちにアソコはヤバイ状態に。
すると、まるで図ったようにパソコンデスクの上にはティッシュの箱が置いてあり、『さあ、これを使いなさい』と訴えかけてくるのです。
一瞬躊躇うも、一度そう思ってしまうともう後に引けません。
ティッシュを数枚取り出し、ベルトを外してスーツのパンツを下げようとした瞬間、グッドアイデアが閃きました。
足早に移動し、洗濯機の横にあるカゴの中を漁ると、オレンジ色と薄紫色の洗濯前の下着を発見。
これなら我慢汁が付いてもバレないだろうと思い、チンコに被せてオナニースタート。
アダルトグッズをチンコに擦り付けたり、上半身裸の寝姿を見たり、思いのままにやりたい放題。
このままじっくり楽しみたいところだが、あまり時間をかけていられないので、被せたパンティとチンコの間にティッシュを挟んで発射。
パンティにはべっとりと我慢汁が付着していたので、ティッシュで拭き取り後処理もしっかり。
そして、静かにすべてを元通りにして、最後に寝姿を眺めてそっと部屋を退散。
年が明けて仕事帰り、バーで飲んでいるとSさんが入って来て僕の隣に座りました。
「ねえ、仕事納めの日にここ来たでしょう。なんだかよく覚えていないんだけど、私、大丈夫だった?」
「そうだね、酔っ払っていたようだけど、タクシー降りるときには、『来年もよろしくね、良いお年を』なんて言って、すごくご機嫌だったよ。それに見えなくなるまでずっと手振っていたし」
「そうだったんだ・・・」
表情からすると、どうやらまったくもって記憶がないようです。
これなら居間でオナニーをしたこともバレていないようなので一安心。
しかし、こうやって飲みながら会話をしている間も、そのスーツの下にはチンコに被せてオナニーに使った下着を着けているのだろうか・・・。
昨晩はアダルトグッズでオナニーをしたのだろうか・・・。
もしもしたのなら、どれを使ったのだろうか・・・。
もしかして、あの太くて逞しいディルドを使い、豪快に腰を振ったのではなかろうか・・・。
自分が嫌になるほど変なことばかり考えてしまいます。
そして時は過ぎて春になり、常連客メンバーでお花見をして解散直後、「いただいたワインがあるんだけど飲みに来ない?」と誘われました。
そしてSさんの部屋にお邪魔したのを皮切りに、僕達はセックスをする関係になりました。
そう、あの上半身裸で寝てしまったベッドで。
大人の関係になりながらも、知ってしまった以上、どうしても気になるのは例のアレです。
Sさんがシャワーを浴びている間や、近くのコンビニに行っている間にこっそりアダルトグッズをチェックすると、毎回コンドームが減っていて、残りが少なくなると必ず3箱足されています。
Sさんの部屋でアダルトグッズを発見して以降、通勤の電車内や街中を行き交うOLを目にするたびに、(この人もオナニーしているのだろうか?)と、ついつい考えてしまいます。