11月の末、仕事帰りに同僚と飲みに行きました。
私も含めて女性ばかりの4人組です。
この4人組は同期入社で、私が特に仲良くしているメンバーです。
時々仕事帰りに飲みに行ったり、食事に行ったりするのが恒例になっています。
この日の私達は、まだ行った事のない初めての店を開拓する事にしていました。
「たまには、ボロっちい安い店に行ってみようよ」
という事で4人で盛り上がっていました。
そして、ある古い雑居ビルの2Fの店に入りました。
入ってみると、やたらと奥に細長いつくりの店です。
いかにもうらぶれた場末な店といった雰囲気です。
ボロボロの座布団の座敷の席に案内されました。
でも、こう言ってはなんですが、店は汚くても料理は安くて美味しかったです。
4人で、
「時々はこんな店もいいわね」
なんて言って楽しんでいました。
そのうち、ビールのせいもあって私はお手洗いに行きたくなりました。
トイレに立とうとすると、N美も、
「私も行く」
と、一緒に席を立ちました。
トイレは、1度店を出て、少し歩いた一番奥の場所にありました。
入った途端に、N美と2人で愕然としました。
トイレの中は男女の別がなく、男性用の小用便器が1つと、その横に男女兼用の個室が1つある他は、申し訳程度の洗面台があるだけでした。
個室の木製ドアはボロボロで、蝶番の部分に大きく隙間ができてしまっています。
また、ドア自体も蹴破られたようにバリバリになっている部分があります。
2人して、ひと目見ただけで『どん引き』でした。
使用中止になっていないのが不思議なほどのボロボロトイレです。
そうかといって、おしっこを我慢する事もできませんので、私達は2人で交代して見張り(?)をしながら入る事にしました。
まず私が個室に入りました。
中は和式トイレで、ドアを入ると一段高くなったような段差があって、その上に便器が埋まっているタイプです。
便器をまたぐと、ドアのほうにお尻を向ける形になります。
思えば和式トイレを使うのは随分久しぶりな気がしました。
私は、短大時代に住んでいたアパートのトイレを思い出しました。
ただ、ここのトイレのボロさと古さは、あのアパートの比ではありませんが…状況が状況ですので、焦るようにおしっこを済ませ、個室を出ました。
入れ替りでN美が入り、私はドアの前で待ちます。
服をずらす音の後、N美が音消しで水洗を流しました。
その時、私はいけない気持ちになっていました。
さっき、自分でおしっこをしながら、
『このトイレは、やり方次第で恥ずかしい姿を覗かれるための最高の場所になりえる』
と考えていたのです。
もしも覗かれた場合に、どんな風に見られる事になるのか興味がありました。
(N美、ごめん)
私は、蝶番のところの隙間に顔を寄せて、中を覗きました。
隙間があるとはいえ、ドアの厚みの分だけ、角度的に覗ける視野が制限されてしまいます。
でも、N美の後ろ姿、背中のあたりが斜め後方から見えます。
こんな事をするのは生まれて初めてです。
妙にドキドキします。
今度は、ちょっとしゃがんでドアの中央の蹴り破られたようになっている部分に顔を近づけました。
この部分は、誰かが硬い靴で蹴っ飛ばしたかのようにドアの木材がバリバリになってしまっています。
かろうじて1番内側のベニヤ板(?)が1枚、薄皮のように生き残っていますが、その中央部分のところに、かなりの大きさの穴が開いてしまっています。
多分直径で3cmぐらいはあるでしょう。
N美への後ろめたさを感じながらも、その穴からそっと覗いてみました。
衝撃的な光景でした。
誰かがわざわざこのために開けたのではないかと思えるほどの絶妙な位置です。
意図的に開けられた覗き穴なのかもしれません。
ちょうど正面に、N美の白いお尻がありました。
女の子らしい丸いお尻です。
性器はやや前向きの下側になっていますので全部は見えません。
おしっこが滝のように便器に落ちています。
そして、お尻の穴が広がっているのが見えます。
覗き穴の真正面にお尻の穴があります。
40~50cmの距離でしょうか。
中央の肛門部分からしわが綺麗に並んで、外側に向かって走っています。
ありきたりな例えですが、本当に小さな菊の花のような形状をしています。
覗いている側の私のほうが怖くなってしまうくらいに丸見えです。
ここまで露骨に見えてしまうと、見ているこちらが恥ずかしくなってきます。
もちろん、こんな風に他人のお尻の穴を見るのも初めての経験です。
あまりのインパクトの強さに、すぐに直視できなくなりました。
N美には申し訳ないですが、私にしてみれば、お尻の穴はやはりう○ちを出すための汚い部分でしかなく、気持ちが悪くて見ていられなくなったのです。
覗くのをやめて再びドアの前に立ち、しばらく待ちました。
まもなく、再び水洗の音がした後、何も知らないN美が個室から出てきました。
「お待たせ」
私は、内心の動揺を隠しながらN美と一緒にお店に戻りました。
店内に戻っても、そして帰宅してからも、N美のお尻の穴の形が、画像のように頭に残って離れませんでした。
人のお尻の穴が、あんなに生々しい物とは思いませんでした。
私はこれまで何度となく、他人にお尻の穴を見られては、その恥ずかしさに快感を得てきました。
でも、見る側の人に対して肛門のあんな状態を晒してきたのかと思うと、今さらながら、
(今まで私は、なんて汚い部分を人に見せてきたの。。。)
(あんな屈辱的な…人に見られるなんて女としてありえない。。。)
なんだか自分がどこまでも落ちた女のように思えてきます。
自分という存在ごと消えてしまいたいような気持ちになりました。
やはり、お尻の穴を見られるなどという事は、女の子にとっては耐えがたいほどの屈辱です。
とてつもなく恥ずかしい事なのだと改めて痛感させられました。
翌日、職場でN美と顔を合わせた時も、私は真っ直ぐに彼女の顔を見る事ができませんでした。
彼女も私と同じ秘書課に勤務していますが、私とは大分性格が違って、活発でハキハキしたタイプの女の子です。
キュートで理知的な彼女に憧れる男性社員もいる事でしょう。
私は、心の中で彼女に詫びていました。
彼女の、誰にも見せられないような姿を覗き見てしまった事に、後ろめたさと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そして『私もああいう風に覗かれてしまいたい』
という衝動的な気持ちが、どうしようもなく押し寄せてきました。
何日か経った12月の上旬、とうとう私は決心しました。
『あのボロボロトイレで覗かれて、お尻の穴を見られてしまいたい』
『女の子として人様に見せられないような恥ずかしい姿を晒したい』
とてつもない羞恥に心を溶かす、その事への欲求に負けてしいました。
ジワジワと湧きあがってくるような欲求です。
この日は朝から、(今日こそ、仕事帰りにあのビルに寄ろう)そう決めていました。
出勤途中も、そして仕事中も、もうその事が頭から離れませんでした。
特に、N美と顔を合わせている時は、N美の菊の花のようなお尻の穴が思い起こされて、終業を待ちきれないような気分になりました。
ようやく夜になり、会社を出た私は、ついに一人であの雑居ビルへ向かいました。
ビルに着きました。
古くて汚いビルです。
建物の中に入る時から、私の心臓は苦しいほどに強く鼓動を打っていました。
エレベーターの横の階段を昇って2Fに上がります。
2Fに上がってすぐのところに設置されている、自販機と証明写真用のスピード写真機が見えてきます。
それを横目に、通路をあのトイレに向かって歩きます。
先日のあのお店の前を素通りします。
トイレの入口に来ました。
私は、プレッシャーを感じていました。
ドキドキしながら中に入ります。
予想はしていましたが、誰もいません。
当たり前ですが、トイレの中はあの時のままです。
相変わらず個室のドアはボロボロです。
どんよりと、空気が淀んでいるような気がしてきます。
私は洗面台の前に立ちました。
汚くて曇ったような鏡が、私の顔を映しています。
そのまましばらく待ちました。
このフロアには飲食店が2軒入っていますから、待っていればそのうち必ず誰かがこのトイレにやって来るはずです。
待ちながらも、恐怖にも似たような感覚が襲ってきます。
例えようのない緊張感です。
よく分かりませんが、多分5分ぐらい待ったでしょうか。
ついに誰かの足音がこのトイレに向かって近づいてきました。
緊迫感で、心臓が『きゅっ、きゅっ』と締めつけられます。
私は薄汚れた鏡に顔を近づけ、化粧をチェックしているようなふりをします。
入ってきたのは、どこにでもいるような中年のおじさんでした。
明らかに酔っぱらっているのが分かります。
誰もいないと思い込んでいたのでしょうか、トイレに入ってくるなり、私の姿を見て、ギョッとしたようです。
それでも、男性用の小用便器の前に立つと、酔っ払いらしい遠慮のない目で私の顔をジロジロと見ていました。
私は、スッと歩き、おじさんの後ろを通り、個室のドアを開けて中に入りました。
『ガチャッ』
と音を響かせながら鍵をかけます。
一段高くなったような段差を上がり、便器をまたいで立ちました。
胸に息苦しいほどの圧迫感があります。
スポーツショップの試着室とは、比べ物にならないほどの緊張感です。
元々は予備のトイレットペーパーを置くためのものだったと思われる棚がありました。
その棚に、バッグを置きます。
木製の個室の壁のすぐ横から、おじさんがおしっこをしているらしき音が聞こえてきました。
着ていたコートが邪魔でしたが、脱いで置くような場所はありません。
着たままで、捲り上げました。
そして、スカートも捲り上げ、ストッキングごとパンティを下ろしました。
お尻を出して、便器をまたいだまましゃがみました。
ひんやりとした空気が私の下半身を包み込みます。
棚に置いたバッグの角度を調整します。
このバッグにはブランド名が刻印されたメタルプレートがついています。
このプレートは銀色で、ほとんど鏡同然です。
私は、プレートが背後のあのドアの覗き穴の様子を映すように、バッグの置き方を調節しました。
おじさんの気配に神経を集中します。
足音を残しながら…おじさんはトイレの外へ出ていってしまいました。
肩透かしを食らったような気分です。
ボロボロトイレの中でお尻を出して便器をまたいでいる私。
マヌケです。
緊張して、張り詰めていた気持ちが、一気に緩みました。
何だか拍子抜けして思わず苦笑いしてしまいます。
どうしようかと思いました。
もう1度個室から出て、洗面台の前で誰かが来るのを待ちぶせるか、もうやめて帰るか、迷いました。
その時、はっきり足音ともいえないような小さな音とともに、誰かがトイレに入ってくる気配がありました。
私の心臓が、一瞬にして凍りつきました。
その『気配』は、躊躇うk事なく私の背後へ、個室のドアの前に来ます。
直感的に、あのおじさんが、そっと戻ってきたのだと確信しました。
私は、プレートに映る覗き穴の様子を窺いました何かがチラチラッと動いたように見えた次の瞬間、穴の中に誰かの目が見えました。
まさに、ぎょろっとした『目玉』です。
『ゾッ』としました。
全身に鳥肌がたちました。
今、おじさんからは突き出された私のお尻がまる見えになっているはずです。
本当でしたら、この瞬間の『凄まじい羞恥に心を溶かす快感』を望むその一心で、このビルに来たはずです。
でも、この時の私には、恐怖以外の感情はありませんでした。
覗かれている事が恐ろしくて、何か身も心も固まってしまったかのような感覚でした。
私は、N美のお尻の穴を思い出していました。
1枚の画像のように、すっかり脳裏にこびりついてしまったN美の肛門の形…N美の恥さらしなあの姿…今度は私自身が、今まさにその状態です。
酔っ払いオヤジ(ごめんなさい)に、お尻の割れ目の間を覗かれています。
便器をまたぐ格好で、お尻のお肉が左右に開いています。
当然、N美の時と同じようにお尻の穴が露骨にまる見えのはずです。
私は、プレートに映る、酔っ払いオヤジの目を見ながら嫌悪感にゾクゾクしていました。
快感とはまるで違う、悪寒のような『ぞくぞく』です。
自分の思惑通りのシチュエーションになったにも関わらず、見られる快感など全くありません。
自ら招いたはずのこの状況に、むしろ私自身の思考の方がついていけず、本当に覗きの被害者になっているかのような悍ましい気分に陥っていました。
スポーツショップの試着室の時のような大胆な私はどこかに消え去り、すっかり普段の臆病な気の弱い私になっていました。
ビクビクしながら酔っ払いオヤジにお尻を向け、便器をまたいだまま肛門を覗かせていました。
じっくり観察されている事を実感しながらも、頭が混乱したようになって、どうしていいか分からなくなっていました。
自分で言うのもなんですが、この時の私は、内気で大人しい本来の自分、臆病な弱い女の子に戻っていました。
見られる事に耐えられなくなってきて、もう逃げたいほうに気持ちが傾いてきていました。
それでも私は精一杯の努力(?)で、おしっこをしようとしていました。
ここまできたら、とにかく何かもっと恥ずかしい思いをしておきたかったのです。
(女の子としての屈辱的な姿を見られておかなくちゃ。。。)
妙に計算じみたイヤな考え方ですが、帰宅後に、あとから思い出しながらオナニーする時のために、とにかく恥ずかしい姿を覗かれておきたかったのです…。
下側になっている性器がよく見えるように、お尻を高く上げました。
酔っ払いオヤジは、見上げるような角度で私の性器を観察する事ができるはずです。
背後からの視線を意識しながら、一生懸命に膀胱に気持ちを集中させます。
でも、焦りと緊張で一向におしっこは出ません。
(早く、早く出て。。。)
視線を受けている性器に熱を感じます。
やっとの事で少しだけ出そうになりました。
でも、勢いよく『しゃーっ』とは出ずに、ほんの少しだけ『じわっ』と割れ目からにじみ出ただけでした。
『じわっ』と漏れ出すような感覚に、反射的に上げていたお尻を降ろしてしまいました。
割れ目からにじみ出たおしっこは、そのまま肌を下に伝わり、お尻の方から『ぼとぼとっ』と垂れるように落ちました。
プレートごしに、覗き穴を見ます。
酔っ払いオヤジの目が見えます。
(もう、だめ)
泣きそうでした。
私はバッグからポケットティッシュの袋を取り、紙を抜き出しました。
焦りながら雑に性器を拭います。
新たなティッシュに替える事もせず、そのまま濡れてしまったお尻もさっと拭きました。
もう耐えられませんでした。
あんな酔っ払いオヤジの気持ち悪い目線に、私の秘部を晒している事にです。
(もう、いや)
泣きそうで、泣きそうで、込み上げそうになってくるものを抑えながら、立ちました。
パンティを引っぱりあげて履きます。
(早く帰りたい)
(この場から逃げたい)
ただ、その気持ちだけでした。
おしっこでべちゃべちゃに濡れたお尻が、実はぜんぜん拭けていませんでした。
履いたパンティが冷たく染みるのがわかりました。
そんな事を気にかける余裕もなく、急き立てられるかのようにストッキングも直し、スカートとコートを降ろしました。
水洗を流します。
『気配』が、今度は堂々と足音を立ててトイレの出口から外へと去っていきました。
私はバッグを掴み、鍵に手を伸ばしましたが、ここで再び強い恐怖感に襲われました。
(あのおじさんが、もしまだそこにいたりしたら・・・)
でも、
(いざとなれば、本気で大声をあげれば、私の悲鳴はこのフロアのお店にまで響き渡るわ・・・)
私は緊張で息苦しくなって、口で呼吸していました。
激しく鼓動する心臓を宥めながら、鍵を外しました。
恐る恐るドアを開けましたが、もうそこには誰もいませんでした。
正直、本当にほっとしましたが、まだ緊張感は続いていました。
私は手も洗わずにトイレから出て、足早に通路を抜けました。
あのおじさんの姿はどこにもありませんでした。
私が本当に安堵できたのは、電車に乗ってからです。
気持ちに余裕が出てくるのと同時に、後悔もしていました。
『あんな姿を覗かせた事』
にではありません・・・あれだけのシチュエーションになったのに、萎縮してしまい、
『思ったとおりに大胆に見せつける事ができなかった事』
に対してです。
不完全燃焼でした。
ここのところ、スポーツショップの試着室などで、自分の思った通りの展開で、願った通りの体験ができていた私は、『見られる』という事に、どこか自信過剰になっていたのかもしれません。
寂れたビルの雰囲気や、相手が大人の酔っ払いだった事などが、そんな私に恐怖をもたらしたのかもしれません。
自宅に帰ってからも、ずっと悔やんでいました。
結果的には、何の満足を得る事もなく、ただ酔っ払いオヤジに大切な部分を見られてしまっただけですから・・・もちろん誰にも文句を言える筋合いでもありませんが…。