中田と言います。
会社の後輩、三里さん(20歳)の話です。
三里さんは、大人しくてまじめで恥ずかしがり屋で、でも天然で鈍感で無防備で無頓着なので、その言動に萌えることがよくあります。
俺は彼女を口説く勇気がないヘタレなんで、回りくどく意地悪な発言してしまうんだけど、幸いにもどうやら彼女はそれをセクハラともストレスとも思ってないらしい。
その辺の本音はあとになって聞いたけど、その話はまたいつか別の機会に。
営業所の奥の廊下、給湯室の横がトイレ。
小さなオフィスだけどトイレは一応男女別々。
一服しようと喫煙場所でもある給湯室に行くと、女子トイレのドアが開いたままなのが見えた。
誰も入ってない時は換気のために開けておくこともあるけど、三里さんのスリッパ(なぜか蛇柄)が置いてあるんだ。
つまり、三里さんが入ってるってこと。
女子トイレはドアを開けると一畳もないくらいのスペースと簡易な洗面台があって、奥側に個室が1つだけという小さな構造。
(いや、別に女子トイレの構造知ってても変じゃないよね)
三里さん、個室のドアはもちろん閉めてるけど、入口のドアは開けっ放しでおしっこをしてたんだ。
(おいおい、聞こえたらどうすんの?聞きたいけど!)
近づいて聞き耳立てようかと一瞬考えてたら、三里さんが出てきた。
「三里さん、トイレのドアは閉めた方がいいよ」
「え?あ、すみません!」
「聞こえちゃうよ?」
たぶん俺はこの一言が余計なんだな・・・。
「わー!恥ずかしい・・・。すみません、聞こえちゃいましたか?」
無視するか流すかしてもいいのに、しっかり受け答えしてしまう三里さん。
恥じらい方がたまらなく可愛いので、やっぱり意地悪したくなった。
本人の口から「おしっこの音」とか言わせてみたくて、「何が?」と聞いてみた。
たまには三里さんも、「もう!セクハラですよぉ!」って怒るなり無視するなり、愛想笑いだけでやり過ごすこともあるんだけど、このときの答えは想定外だった。
「声・・・」
「え?え?・・・なんで声?」
(まさか、こんな子が会社のトイレでオナニーしてたのか!)
「我慢してた後とか!あのー、おしっこするとき、つい声が出ちゃうんですよぅ」
(!!!)
うわー、たぶん恥ずかしすぎて言い訳っぽくなっちゃったんだろうけど、余計に恥ずかしいこと言ってるよ。
あ、言わせたの俺だ。
すまん、やりすぎたか?
「あ、ああ、そうなんだ・・・」
「『んふぅ』とかって、声が出ちゃうことないですか?・・・ないですよね」
・・・やっぱ、やばいです。
恥ずかしそうにモジモジしながら俯いて、「んふぅ」って言うんだ・・・。
つうか、「おしっこ」って言葉には抵抗ないのか?
「『オナニーしてました』って言われるかと思ったよ」
って言いたいのは、もちろんこらえて・・・。
「あ、ああ、うん。まあ、でも、音も聞こえたらあれだしね」
「あ!・・・そ、そ、そうですね、すみません、これからは気をつけます・・・」
もうね、下半身丸出しで、眉間にしわを寄せて、口は半開き、おしっこをチョロチョロ出しながら、「んふぅ・・・」って切ない声を漏らす三里さんの姿がリアルに想像できて、俺のちんちんはかなりやばい状態になってきた。
で、無意識に足がモゾモゾ動いてしまった。
三里さん、それに気づいたわけじゃないだろうけど・・・。
「あ、すみません、中田さんもおしっこしに来たんですよね?」
(おしっこおしっこ言うなー!)
普段は恥ずかしがり屋で純情そうなキャラのくせに、こういうことは平気で言うんだよな。
じゃあ誘導して言わせたりするなよって話だけど。
で、本当はタバコを吸いに来ただけなんだけど、この勢いでトイレで抜いちゃおうと思ったよ。
結果的には抜けなかったけど。
「そうそう、俺もおしっこ。声が聞こえないように気をつけるよ~」
「あ!中田さんもやっぱり声出ちゃいますか!」(←なぜ嬉しそうに?)
出さねーよ!つうか出ないこともない。
そのあとトイレでちんちん見たら、それまでの会話のせいでやっぱり濡れてた。
それからしばらく、俺の妄想の中では大変なことになったけど、現実的には今回はここまで。
俺も彼女も仕事は一応まじめにやってるので。
そして、三里さんがトイレのドアを閉め忘れることは、もう二度となかった。
別に残念とか思ってないよ。
・・・思ってないよ。
彼女もこう見えて仕事はしっかりやってくれるから、いわゆるドジっ子じゃありません。
とっても頼りになります。
ただ、こんなことがあるたびに、夜のオカズの品数が増えます。