30代半ばのOLです。
某大教育学部卒の教師なりそこねで、そのまま生活のため意に反し企業に就職、ずるずると流され今に至ります。
退屈な仕事内容で、パソコンにデータの入力をする事と、書類の作成、保管、電話応対、郵便物のセクション分けと郵便局へのお使いで、毎日が終わる日々。
真面目そうな風貌から、なかなか社内の男性から声を掛けられる事もなく、合コンに出ても最初のうちは話し掛けてくる男性陣も、数時間後には近くから遠ざかってしまって、居た堪れなくなり“退席”という展開が数回。
これが災いしてか、最近では合コンにも声をかけらず、社内でも『筆頭お局様候補』の陰口すら囁かれる始末。
連休中も家から出る事なく、本を読んだり、音楽を聴いたりして過ごしているような寂しい日々です。
好きな男性もいるのですが、妻子持ち。
輸送部のSさんを思うとHな気分になり、1人妄想しては興奮するような腐女子です。
そんな大学時代からの数少ない腐女子友達たち数人と、飲んだ帰りの終電車内での事。
乗り込んだ車両には、私とほろ酔いしているような50歳代のオヤジ1人の2人だけの貸切状態。
全然好みでもないので、離れた席に腰かけると、私は飲みなれない酒のせいか、グルグルと目も回りだし、深い穴に落ちるような不快な感覚に苛まれました。
最初はスカートの裾なども乱れぬよう身を正していたのでしたが、いつしか熟睡してしまったようでした。
軽い電車の振動に目が覚め、薄っすらと目を開くと目の前のシートには、離れて座っていたはずのほろ酔い50オヤジが、私を凝視するようにこちらを見ていました。
酔いのため状況が理解出来なかったのですが、どうやら私の脚部を見ているような感じです。
薄目のまま、オヤジの視線の先を追いました。
(!!!!!)
なんと、はしたなくも熟睡中の私は大股を広げていたのでした。
しかしイタズラ心も芽生え・・・。
(このまま気づかぬふりをしたらどうなるのかなぁ?)と、普段なら決して考えないような思いに駆られ、私はこのまま寝たふりを演じました。
次の停車駅まで、おおよそ15分から20分。
薄目で私はオヤジを観察しました。
オヤジの視線の行き先は間違いなく私の脚部。
膝丈スカートに黒いタイツの私の脚部。
別に太腿が露わになっているのでもなく、少し身を屈めるとスカート内部が見えるかもというくらいの露出。
しかも黒いタイツにガードされているから、下着も見えるかどうか微妙。
それでもオヤジは真剣に私を凝視してくれています。
私は“酔っぱらっているから”という、自分自身への言い訳があるため、大胆になりました。
脚が痒くなった風を装い、脚を掻きながらスカートを少し上に上げてみました。
その瞬間のオヤジの顔!!
今でも忘れらず、思い出しては身体が熱くなります。
思い切り目を見開き、凝視する目は血走っており、男性から見られる事もない私の性欲に火が付いた感じでした。
脚を無意識に閉じたり開いたりすると、オヤジは右手を自分のズボンのポケットの中に滑り込ませ、こにょこにょと下腹部を弄っていました。
(これが男性のオナニー!!)
初めて見ましたが、とても衝撃的でした。
(こんな私で自分のアレを・・・)
処女を大学時代の恩師の教授に捧げて以来の、疑似男性経験です。
この機会を逃したら後はいつ体験出来るか、という思いが大胆にさせました。
右脚を下に落とし込むようにすると太腿が露わになりだし、オヤジの“こにょこにょ”の速度も上がりだします。
オヤジの荒い息遣いも聞こえ、私も興奮してきました。
下着も濡れてくるのが分かり、私は久々の“女”を感じました。
オヤジももう、身を乗り出して私の露わになった脚を凝視しています。
(ああ、セックスしたい!)
私はいけない願望に駆られてきました。
好きな輸送部のSさんに操を捧げられる事もなく、周りの男性からも「真面目な女はちょっと・・・」と敬遠されているくらいなら、このままこのオヤジに犯されてもと・・・。
でも、非情にも電車は停車駅に滑り込む気配を見せ、私の痴態劇場は終わりを告げます。
ドアが開くと騒がしい学生風の男の子が数人なだれ込み、バカ騒ぎしています。
社内に充満していた淫靡な空気は一瞬で消え失せ、私もオヤジも取り繕うように冷静になりました。
ただ一瞬、オヤジが男の子たちに殺意にも似た視線を向け、舌打ちしたのが印象的でした。
私も何食わぬ顔で目的駅で降りましたが、家に帰り下着を見るとかなり濡れており、タイツまで染み渡るほどでした。
その夜は、私も久々の自慰をしてしまいました。