6年前、バイト先で同時に入った女の子がいたんだ。
当時俺は21歳でその子も同い年。
 色白貧乳が好きな俺は一目惚れした。
 仕事を同時に覚えてくのですぐに仲良くなった。
 正直ブサメンだが、コミュ力はあったほうだと思う。
 童貞だった俺はどうにかしたい一心だった。
童顔でなんとなく処女っぽいな、と勝手に思っていた。
 しかし、その子には彼氏がいる事実を聞かされた。
 こんな顔しやがって・・・とその日はベッドで妄想に耽った。
半年後、仕事場の友達とも仲良くなった。
 彼氏がいると知らされる前はちょっとアピールしたりして、少し恥ずかしい気持ちになったりした。
 淡い恋心。
そんな中、俺の好きな子(Aちゃんと呼ぼう)と会社の男女2人、合計4人で日帰りの小旅行することになった。
 車は俺が出した。
 キャッキャしながら盛り上がる車内。
 俺はあのときリア充だった。
会話の中でAちゃんが彼氏と別れた話になった。
 人の不幸だがラッキーだと思ってしまった。
 しかし処女厨な俺。
 もう、その子に恋するつもりはなかったが、やはり気になる。
 なんだかんだで気配りしてくれたり、何よりルックスが俺のストライクだったのだ。
帰りにコンビニ寄ったとき、映画の割引券が置いてあって、Aちゃんが手にとっていた。
俺はなんとなく「見たいの?」と聞いた。
そしたら首を縦に振ったので、咄嗟に「行く?」と言ってしまった。
また恥ずかしい言動をしてしまったと思っていたら、Aちゃんが「行ってくれるのー?」と言い出した。
俺は陥落した。
 また好きになった。
それから映画に行ったあと、頻繁に遊ぶようになった。
 店から離れた場所で待ち合わせたりして、俺は付き合えると確信していた。
 クリスマス前に告白した。
しかし、断られた。
「そういう目では見れない」とのことだった。
なのに、「遊んだりはして欲しい」とか言うAちゃん。
俺は冷めてしまった。
そんなとき、俺が働いていたのはデパートだったのだが、向かいにあるテナントの子とよく目が合うようになった。
 そして、そのテナントの別の子が飲み会しようと持ちかけてきた。
 次の週に飲み会が実行され、目が合う子はやたら俺に話し掛けてくる。
後日、俺のことが好きらしい、と同僚に聞かされた。
 その話で店は持ちきりになり、Aちゃんも聞いていた。
 フラれてからAちゃんと遊ぶことはなかった。
年が明けたとき、Aちゃんが俺に「お腹空いたからご飯食べに行こう」と誘ってきた。
表情が違う、少し赤い。
 これは何かある、そう感じた。
ご飯を食べてカラオケに行った。
 俺は終電があるので帰ろうとしたら、Aちゃんがまだ遊びたいとか言い出した。
 仕方ないと思い、始発までどこかで遊べばいいと思って俺は一緒に遊んだ。
突然、Aちゃんが「帰る」と言い出した。
俺「どうすんだよ?」
A「ウチ来る?」
俺は断わらなかった。
 こんなチャンスないもの。
Aちゃんの家に入った。
 女らしさはないけど、キレイな部屋だった。
 チャンスのハズなのに、心はガクブル状態。
 女子の部屋に入るなんて初めてだもの。
 しかし平静を装う俺。
 童貞だがヤリたい気持ちを抑え、紳士なつもりでいた。
しかし我慢出来ず、後ろから抱きついてしまった。
 抵抗しないAちゃん。
 初めて触る女子の身体は折れそうで、だけど柔らかかった。
 髪を撫で、首の匂いを嗅いだ。
 必死でAVを思い出していたと思う。
セーターの襟元に手を入れ、胸を触った。
 Aちゃんは恥ずかしそうに「・・・小さいよ?」といちいちハートをくすぐる声を出した。
 確かに小さいが、柔らかくいつまでも触っていたかった。
 腰から尻にかけて女性らしいくびれがあった。
 何度も何度も撫でた。
 Aちゃんはトロンとした目で見ている。
服を脱がそうとしたら「明るいよ」と言うので電気を消す。
しかし生で見る女性のカラダ。
 それを暗闇で終わらせたくないので、常夜灯だけ点けた。
 服を脱がす。
 ちょいピザな俺とは対象的で、繊細なカラダがそこにある。
ブラを外す。
 意外にも一度で外れ、仰向けになると男の子みたいだった。
 小さい乳首に舌を這わせ、自分なりに感じさせた。
パンツを脱がす。
 陰毛は薄く、童顔も相まって自分が悪いことをしてる気分になった。
 陰部を触ると湿っていた。
 女の子ってこう濡れるんだ。
 俺は初めて触ると女子の身体に好奇心を覚えた。
少し触ると息を漏らすAちゃん。
 陰部に舌を這わす。
 少し匂ったが、もう俺の好奇心と欲望のタガは外れている。
 舌を這わせていると、Aちゃんが「もういい」と言い出した。
 正気に戻ってしまったが、嫌がっているようではなかった。
 俺は行為を続けた。
 指を這わせ、少しずつ穴に指を侵入させていた。
(これでいいよな?きっとこうだよな?)
好奇心は止まらない。
 Aちゃんは小さく声を漏らす。
 さっきの『もういい』が気になったが、抵抗がないってことは大丈夫だろう。
 指を少しずつ入れる。
 しかし入らない。
 俺は唾液をたっぷりと指に付けて入れた。
Aちゃんは「痛い!!」と言った。
俺は初めての行為に失敗してしまったと思い込み、すかさず謝った。
そしたらAちゃんが「ウチ、初めてなんだよね」と言い始めた。
Aちゃんと裸で横になり、会話をする。
 3人と付き合ったが、セックスに至らなかった。
 そうAちゃんは言う。
 そんなうまい話あるか。
 そう思ったが本当だという。
俺は嬉しくなった。
 舌と舌を絡ませ、濃いキスをした。
 Aちゃんはキスはしたことあるらしく、積極的に唇を求めあった。
 その後も身体を撫で、陰部を舐めたが指を入れると苦悶の表情を浮かべる。
 しかし、少しずつ入れてく。
 苦痛の顔に俺は罪悪感を覚えた。
俺は自分の股間を握らせた。
 熱く太い。
 仮性だが、処女ならわからんだろう。
「なんか、すごい」
Aちゃんも興奮しているようだ。
体勢を変え、Aちゃんの顔を俺の股間に持っていく。
 Aちゃんもわかっているようだった。
 お世辞にもフェラが上手いとは言えなかったが、自分が惚れた女子か、俺自身を咥えている。
 それだけで十分興奮材料になっていた。
「ん・・・おっきい」
俺は大きくはない。
 ただ、言葉一つ一つで興奮し、ビクビクしたりした。
 顔を動かすAちゃん。
 他のテナントの男からも人気があって、一緒に働いているAちゃんがこんないやらしい姿を見せている。
もう俺は止まらなかった。
 咥えさせるのをやめ、見つめあってAちゃんの股を開こうとした。
 抵抗しないものの、見つめ合っていたのに顔を背けた。
 熱く硬くなった俺自身を、薄く毛に包まれた陰部に当てる。
 童貞脱出とか、そんなこと考えて余裕はなかった。
しかし、入らない。
 唾液でヌルヌルにしても入らない。
こういうとき、どうしていいか判らない童貞の俺。
 Aちゃんもどうしていいか判ってないようだった。
 それに、続けてるうちに萎えてしまって機能しなくなった。
 俺は情けなさを感じているが、Aちゃんは俺に抱きついてきた。
 嫌われてはいない。
 それだけで十分だった。
 その日はそれで終わり、抱き合って寝た。
その後も関係は続いた。
 週に2度は泊まりに行き、裸になって身体を求めあった。
 しかし入らない。
 最初はフェラでも射精せず、Aちゃんの手を使って射精した。
 しばらくするとAちゃんは要領がわかったのか、口や手で射精に導いてくれた。
バレンタインを越えた頃。
 何度も同じことをしていた。
 Aちゃんも男の身体を楽しんでいるようだった。
 指は一本だけ入るようになった。
 奥まで入れると痛がる。
 血は出ていなかった。
 本当は処女じゃなくて、やっぱり嫌なんじゃと思ったが、泊まりに行くとAちゃんから求めてくるのだ。
「俺のこと好き?」と聞くと、「わかんない」ばかり。
全く、俺はどんな存在なんだよ。
 付き合うとは考えられないらしい。
まだ寒い朝。
 起きて発情してしまった俺はAちゃんの身体を攻めた。
 Aちゃんも起きて、いつも通り求めあった。
 そして、挿入に挑んだ。
 今度は入った。
 暖かい女のカラダ。
 俺が腰を振ると苦悶の表情を浮かべる。
 しかし、俺は欲望を射出した気持ちが勝り、少しずつ腰を押し込んでいった。
Aちゃんは「いちちち・・・」と声を漏らす。
その声で、ゴムを着けていない俺は冷静になり、そこでやめた。
 シーツが赤くなり、体育座りになったAちゃんの太ももに赤い血が伝っていた。
俺は嫌われるんじゃないか、とか常に考えていた。
 一度も俺のことを『好き』と言わないから。
しかし、何度も何度も身体を重ねた。
 多いときは一晩に3度も。
 色々な体勢を試し、お互い性交を楽しんでいた。
 特に細い身体をバックで突くのがたまらなかった。
 騎乗位は死ぬほど恥ずかしがっていた。
 6年も前だが、いまだに思い出でお世話になるほど。
仕事をしていると、ビッチな同僚がAちゃんを飲み会に誘っていた。
 別に気にしてはいなかったが、後日、ビッチにその飲み会の話をされた。
 隣の席の男たちと仲良くなったって話だった。
それを境にAちゃんの様子がおかしいことに気づいた。
 Aちゃんは会社以外ではぼっちだったので、俺との予定は断ったことはない。
 言葉の上では付き合っていなかったが、旅行に行ったり、事実上、彼女同然だった。
 しかし、急によそよそしくなり、泊まりに行く回数が減った。
 それでも身体を求めあい、夜は激しくなっていった。
 ゴムを着けていたが、「中に出して」とか求めてくるようになったり。
 今でいう“だいしゅきホールド”状態になったり。
しかし、遊んでいたり部屋にいると常にメールしている。
 今まではそんなことなかったのに。
 たぶん男だろうな、とは勘付いていた。
 そのビッチとの飲み会からおかしくなっていたから。
ある夜、凄まじく求めあい3度も射精した。
 Aちゃんは俺自身がドクドクしている瞬間が好きらしく、中に出したり、射精の瞬間握っていたりしてた。
 次の朝にもしたくなり、身体を触りまくって、陰部も弄った。
 しかし、手をよけるAちゃん。
「もうやめて」
本気で嫌がっているようだった。
 朝にやったり、ゴム無しでお腹に出したりしたときもAちゃんはティッシュで拭くだけだったのに、その日はシャワーを浴びてよそよそしくなっていた。
俺「何か嫌なことした?」
A「そんなんじゃないけどさ」
それでも本人の口から伝えてもらえない限り、俺は諦めきれない。
 しかし、嫌われているかも?と思っても性欲は止まらない。
少し気まずい感じだが、「泊まりに行ってもいい?」と聞くとOKを出す。
 そしてセックスをする。
 しかし、前より求めてくる感じはなくなっていた。
バックで突いていると、Aちゃんのケータイが鳴り出す。
 今までケータイが鳴ったところなんて見たことがなかった。
 バックのまま射精し、横になるとAちゃんはケータイを持ってトイレに入った。
 なんというか事務的だった。
戻ってきたAちゃんに「男?」と聞くと、Aちゃんは髪を弄りながら恥ずかしそうに言う。
「好きな人が出来た」
詳しく話を聞いていると、Aちゃんは嬉しそうにその人の良いところを話し出す。
 すでにセックスもしており、付き合っているらしい。
 俺は完全に引いてしまった。
「セックスだけなら続けてもいいよ」
その言葉に女の恐ろしさを感じた。
 それを境に俺はAちゃんを抱かなくなった。
このパターンだとどちらかが仕事を辞めるだろう。
 しかし、二人とも辞めずに仕事を続けた。
1年はまともに口を聞かなかったが、時間が経つとお互いに気まずさは抜け、普通に会話した。
 働いているときも、Aちゃんが乱れている姿を思い出し、仕事中でも股間がエレクトするようになったくらいだ。
その後、俺はそこで正社員になった。
 若いバイトのコが入ってきて、告白したがフラれた。
 そいつも辞めないどころか、自分がモテたと思って自信がついたのか、女らしくなっていった。
2年前、俺は転勤することになった。
 Aちゃんは送別会でもプレゼントくれたり、普通の同僚としての関係になっていた。
引っ越しの日、Aちゃんからメールが来た。
『身体に気を付けて頑張ってね』
転勤するちょっと前に、俺にちゃんとした彼女も出来て(もちろん貧乳処女)、同僚を通してAちゃんにも伝わっていた。
Aちゃんが「彼女何歳?」と聞いてきたので、答えると「ふーん」と言って去っていった。
女ってわかんねぇ。

